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光学活性ビスオキサゾリン化合物、光学活性遷移金属錯体化合物

国内特許コード P07A010112
掲載日 2007年7月27日
出願番号 特願2004-067752
公開番号 特開2005-255593
登録番号 特許第4892674号
出願日 平成16年3月10日(2004.3.10)
公開日 平成17年9月22日(2005.9.22)
登録日 平成24年1月6日(2012.1.6)
発明者
  • 増田 秀樹
  • 實川 浩一郎
  • 松本 健司
出願人
  • 国立大学法人 名古屋工業大学
発明の名称 光学活性ビスオキサゾリン化合物、光学活性遷移金属錯体化合物
発明の概要

【課題】新規な光学活性なビスオキサゾリン化合物を提供する。
【解決手段】
下記一般式(1)
【化15】

(R1、R2、およびR3はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルケニル基またはアリールアルキルオキシ基を示し、全てのR1、全てのR2、および全てのR3はそれぞれ同一であっても異なっていてもよく、それらは任意に結合して環を形成してもよい。Xは、ORまたはNRである。Rは、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基またはアリールアルキル基を示し、RおよびRはそれぞれ独立して水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基またはアリールアルキル基を示す。全てのR,全てのRおよび全てのRはそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。)で示される光学活性ビスオキサゾリン化合物とする。
【選択図】 図1

従来技術、競合技術の概要


近年における工業的な合成プロセスは、環境に配慮した方法によって行うことが重要視されてきている。特に、触媒を用いた合成手法は、通常では困難な反応を温和な条件でかつ高効率で行うことができるため有用である。なかでも、不斉配位子-金属錯体化合物による触媒的な不斉合成は、有用な不斉化合物を大量に合成する上で特に重要なものとなっている。図5に示すビスオキサゾリン配位子-金属錯体化合物は、ディールスアルダー反応やシクロプロパン化といったC-C結合生成を初め、酸化反応、還元反応、ポリマー化等の様々な合成反応の触媒となるためそのような不斉触媒の代表的なものである(特許文献1)。



一方、ビスオキサゾリン配位子-金属錯体触媒による不斉ディールスアルダー反応においては、適用できるジエンと求ジエン体に制限があった。不斉ディールスアルダー反応の対象を拡大する試みとしては、高温や強いルイス酸などを用いる手法が主として行われていた(非特許文献1)。

【特許文献1】特開2003-12675号

【非特許文献1】Kinsman,A.C.;Kerr,M.A.Org.Lett.2000,2,3517-3520

産業上の利用分野


本発明は、光学活性ビスオキサゾリン化合物、それを用いた光学活性遷移金属錯体化合物関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
下記一般式(1)
【化学式1】





(R1、R2、およびR3はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルケニル基またはアリールアルキルオキシ基を示し、全てのR1、全てのR2、および全てのR3はそれぞれ同一であっても異なっていてもよく、それらは任意に結合して環を形成してもよい。Xは、NRであり、RおよびRは、それぞれ独立して水素原子、炭素数1~20のアルキル基または炭素数2~20のアルケニル基である。全てのRおよび全てのRはそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。)で示され光学活性ビスオキサゾリン化合物。

【請求項2】
前記RおよびRは、一方が水素原子であり他方が炭素数1~20のアルキル基である、請求項1に記載の化合物。

【請求項3】
前記RおよびRは、一方が水素原子であり他方がイソプロピル基またはtert-ブチル基である、請求項2に記載の化合物。

【請求項4】
下記一般式(2)
【化学式2】





(R1およびR2はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルケニル基またはアリールアルキルオキシ基を示し、全てのR1および全てのRはそれぞれ同一であっても異なっていてもよく、それらは任意に結合して環を形成してもよい。Xは、ORまたはNRである。Rは、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基またはアリールアルキル基を示し、RおよびRはそれぞれ独立して水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基またはアリールアルキル基を示す。全てのR,全てのRおよび全てのRはそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。)
で示される光学活性なアミノアルコールと、
下記一般式(3)
【化学式3】





(R3はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アリールオキシ基またはアリールアルキルオキシ基を示し、Rはそれぞれ独立して、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アリールオキシ基またはアリールアルキルオキシ基を示す。全てのRおよび全てのRはそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。)
で示されるマロン酸誘導体と、
を反応させて、
下記一般式(1)
【化学式4】





(R1、R2、およびR3はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルケニル基またはアリールアルキルオキシ基を示し、全てのR1、全てのR2、および全てのR3はそれぞれ同一であっても異なっていてもよく、それらは任意に結合して環を形成してもよい。Xは、ORまたはNRである。Rは、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基またはアリールアルキル基を示し、RおよびRはそれぞれ独立して水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基またはアリールアルキル基を示す。全てのR,全てのRおよび全てのRはそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。)で示される光学活性ビスオキサゾリン化合物を製造する方法。

【請求項5】
少なくとも一つの遷移金属化合物と、
一般式(1)
【化学式5】





(R1、R2、およびR3はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルケニル基またはアリールアルキルオキシ基を示し、全てのR1、全てのR2、および全てのR3はそれぞれ同一であっても異なっていてもよく、それらは任意に結合して環を形成してもよい。Xは、NRであり、R及びRは、それぞれ独立して水素原子、炭素数1~20のアルキル基または炭素数2~20のアルケニル基である。全てのRおよび全てのRはそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。)で示される光学活性ビスオキサゾリン化合物と、
からなる遷移金属錯体化合物。

【請求項6】
前記RおよびRは、一方が水素原子であり他方が炭素数1~20のアルキル基である、請求項5に記載の化合物。

【請求項7】
前記RおよびRは、一方が水素原子であり他方がイソプロピル基またはtert-ブチル基である、請求項6に記載の化合物。

【請求項8】
前記遷移金属化合物における遷移金属原子は、銅、ニッケル、コバルト、鉄、ルテニウム、およびパラジウムからなる群から選択されるいずれかである、請求項5~7のいずれかに記載の化合物。

【請求項9】
不斉炭素-炭素結合生成反応の触媒である、請求項5~8のいずれかに記載の化合物。

【請求項10】
ディールスアルダー反応の触媒である、請求項5~8のいずれかに記載の化合物。
産業区分
  • 有機化合物
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2004067752thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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