TOP > 国内特許検索 > 金属被膜を有するプラスチック成形体とその製造方法およびそれらを用いた物品

金属被膜を有するプラスチック成形体とその製造方法およびそれらを用いた物品 コモンズ 新技術説明会

国内特許コード P07A010231
整理番号 265-412
掲載日 2007年8月16日
出願番号 特願2005-264716
公開番号 特開2007-076076
登録番号 特許第5087763号
出願日 平成17年9月13日(2005.9.13)
公開日 平成19年3月29日(2007.3.29)
登録日 平成24年9月21日(2012.9.21)
発明者
  • 小川 一文
  • 宮澤 聡
出願人
  • 国立大学法人 香川大学
発明の名称 金属被膜を有するプラスチック成形体とその製造方法およびそれらを用いた物品 コモンズ 新技術説明会
発明の概要

【課題】
プラスチック成形体表面に対し、シランカップリング剤によるカップリング処理を行った後、前記プラスチック成形体表面に金属被膜を形成している。
しかしながら、シランカップリング剤の塗布方法を用いると、前記プラスチック成形体基材表面に余分なシランカップリング剤が残り、残った前記シランカップリング剤が前記密着性の向上を邪魔し、適切に前記密着性を向上させることが出来ないという課題があった。

【解決手段】
プラスチック成形体基材と金属被膜間の密着性を向上させたプラスチック成形体ならびに前記プラスチック成形体を用いた物品を提供するために、プラスチック成形体基材の表面に単分子膜を形成する工程と、(b)前記単分子膜上に、金属被膜をメッキ形成する工程を用いて、プラスチック基材の表面が基材表面に共有結合した単分子膜を介して金属被膜で被われているプラスチック成形体を提供する。
【選択図】 図1

従来技術、競合技術の概要


従来、プラスチック成形体基材表面に金属被膜を形成した物品は、各種装飾品や生活雑貨、あるいは乗り物や建物、さらに、特殊なミラーや反射板、フィルム等に幅広く利用されている。
ここで問題となるのは、前記樹脂プラスチック成形体基材と前記金属被膜との間の密着性であった。



例えば、前記密着性を向上させるため、従来では、前記樹脂プラスチック成形体の表面を酸・アルカリ薬液で処理等して、前記表面に凹凸を形成し、機械的なアンカー効果によって前記密着性を向上させる方法がとられていた。
しかし、かかる方法では、前記樹脂プラスチック成形体の表面が粗らされる結果、光沢が無くなるといった大きな問題があった。
そこで、下記特許文献1には、上記とは異なった方法で前記密着性を向上させる方法が開示されている。

【特許文献1】特開平9-59763号公報

産業上の利用分野


本発明は、プラスチック成形体基材の表面が基材表面に共有結合した単分子膜を介して金属被膜で被われているプラスチック成形体およびその製造方法と前記プラスチック成形体を用いた物品に関するものである。なお、ここでいう物品には、各種装飾品や生活雑貨、あるいは乗り物やその部材、建物や建材が含まれる。代表的なものには、自動車のバンパーや建材、交通標識用反射板、各種おもちゃ等、表面が光沢性で且つ耐剥離性が必要な、すなわち耐久性が必要な各種プラスチック製品がある。

特許請求の範囲 【請求項1】
プラスチック成形体基材の表面が、該基材表面に共有結合し、ピロリル基を有する単分子膜と、該単分子膜に結合し、ポリピロール骨格を含むポリマーよりなる中間膜を介して金属被膜で被われていることを特徴とするプラスチック成形体。

【請求項2】
前記金属被膜中に、前記中間膜に含まれるピロリル基またはポリピロール骨格が取り込まれていることを特徴とする請求項1に記載の金属被膜を有するプラスチック成形体。

【請求項3】
前記金属被膜が、金、銀、銅、アルミニウム、クロム、錫、鉛、Ta,W,Tiあるいはニッケルのうち少なくともいずれか1種の元素を含んで形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の金属被膜を有するプラスチック成形体。

【請求項4】
プラスチック基材が、フィラーを含む合成樹脂、あるいは繊維強化プラスチックで成型されることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の金属被膜を有するプラスチック成形体。

【請求項5】
請求項1乃至のいずれかに記載された前記プラスチック成形体が用いられていることを特徴とする物品。

【請求項6】
(a) プラスチック成形体基材の表面に共有結合し、ピロリル基を有する単分子膜を形成する工程と、
(b) 前記単分子膜に結合し、ポリピロール骨格を含むポリマーよりなる中間膜を形成する工程と、
(c) 前記単分子膜および中間膜上に、金属被膜を形成する工程を含むことを特徴とする金属被膜を有するプラスチック成形体の製造方法。

【請求項7】
前記工程(a)において、単分子膜形成のための出発物質に、下記の(化1)に示す化合物を含み、複数の前記化合物を脱離反応によってSiO結合を介して前記プラスチック成形体に共有結合させ、下記(化2)で表される構造を有し、-SiO-結合を介して該基材表面に共有結合した単分子膜を形成することを特徴とする請求項記載の金属被膜を有するプラスチック成形体の製造方法。
【化学式1】


【化学式2】


(ただし、nは、1~30の整数である。また、X1~X3は、それぞれハロゲン、もしくは炭素数1~4のアルコキシ基である。)

【請求項8】
前記(b)工程に於いて、ピロールを含む溶液に前記プラスチック成形体基材を浸漬させて前記中間膜を形成することを特徴とする請求項記載の金属被膜を有するプラスチック成形体の製造方法。

【請求項9】
前記(b)工程と前記(c)工程の間に、さらに
(d) 前記(化2)で表される構造を有する単分子膜および前記中間膜が形成された前記プラスチック成形体基材を酸化剤と接触させ、ピロールおよび前記単分子膜に含まれるピロリル基を重合させる工程を含むことを特徴とする請求項または記載の金属被膜を有するプラスチック成形体の製造方法。

【請求項10】
前記酸化剤として、鉄、銅、アルミニウムのうち少なくともいずれか一種を含む塩、あるいはハロゲンガスを用いることを特徴とする請求項記載の金属被膜を有するプラスチック成形体の製造方法。

【請求項11】
前記金属被膜を、金、銀、銅、アルミニウム、錫、鉛、Ta,W,Tiあるいはニッケルのうち少なくともいずれか1つを含んでメッキ形成することを特徴とする請求項乃至10のいずれかに記載の金属被膜を有するプラスチック成形体の製造方法。

【請求項12】
前記プラスチック成形体の基材として、フィラーを含む合成樹脂、あるいは繊維強化プラスチックで成型された部材を用いることを特徴とする請求項乃至11のいずれかに記載の金属被膜を有するプラスチック成形体の製造方法。
産業区分
  • 高分子化合物
  • 表面処理
  • 自動車
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2005264716thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
四国TLOは四国内20大学・高専のシーズをご紹介しております。シーズの詳細内容につきましては下記までお問い合わせください。
お問い合わせをお待ちしております。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close