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シャーベット状の氷の貯蔵庫

国内特許コード P07A010324
整理番号 H15013
掲載日 2007年10月11日
出願番号 特願2004-018597
公開番号 特開2005-214447
登録番号 特許第4608608号
出願日 平成16年1月27日(2004.1.27)
公開日 平成17年8月11日(2005.8.11)
登録日 平成22年10月22日(2010.10.22)
発明者
  • 横川 明
  • 松本 泰典
  • 池上 雅博
出願人
  • 高知県公立大学法人
発明の名称 シャーベット状の氷の貯蔵庫
発明の概要 【課題】 流動性を有するシャーベット状の氷を収容する貯蔵庫であって、特に海水から作られた氷を収容する貯蔵庫に好適に使用され、好適な排出を可能とするシャーベット状の氷の貯蔵庫の提供。
【解決手段】 海水から製造されたシャーベット状の氷を収容する円筒形状の貯蔵室を備え、貯蔵室内には、貯蔵室中心軸回りに回転する回転軸と、回転軸から延設する破砕棒が配設され、貯蔵室内壁から貯蔵室の中心に向かって複数本の邪魔棒又は邪魔板が所要数延設され、破砕棒は貯蔵室軸方向に配置されるとともに、回転軸の回転に伴い複数の邪魔棒の間を通過し、貯蔵室底面部がテーパ状に形成され、貯蔵室に氷を供給する供給パイプラインと、貯蔵室の上部側面及び底面部と連通連結し、氷を貯蔵室内へ循環させる循環パイプラインを有することを特徴とするシャーベット状の氷の貯蔵庫である。
【選択図】 図1
従来技術、競合技術の概要


近年、魚の鮮度を保持するために、海水から得られるシャーベット状の氷が利用されるようになってきた。特許文献1には、海水からシャーベット状の氷を製造する方法が開示されている。
しかしながら、このようなシャーベット状の氷を貯蔵する好適な手段は存在していない。
図10は従来からある流動性を有さない固形の氷の貯蔵庫の一例である。
海水から製造されるシャーベット状の氷は、流動性のない塊状の氷と異なる性質を有するため、従来からある氷の貯蔵手段によっては、様々な不都合を生ずるものであった。
流動性のない塊状の氷の場合、小塊からなる氷が多数貯蔵庫内に貯蔵される。貯蔵庫内では、該小塊からなる氷同士が固結することもあるが、図10に示すようなアジテータ(A)によって、該固結を破壊し、再び小塊の氷に戻すという手段が好適に用いられている。
しかしながら、シャーベット状の氷は、水分と微細な氷片とが渾然一体となっており、貯蔵庫に供給される段階では、塊状となっていない。更には、海水からなるシャーベット状の氷を長時間静止状態に置くと、氷の成分と水の成分が容易に分離し、微細な氷片同士が凝固・固結し、大塊なる氷片を形成する。したがって、アジテータ(A)を用いて、再び小塊の氷に戻すという手段を採用することは出来ない。
このように貯蔵室内で大塊なる氷が形成されると、貯蔵庫からの氷の排出が好適になされないこととなる。



ここで、従来からある固形の氷の貯蔵庫を用いて、シャーベット状の氷を貯蔵した場合を説明する。
図10に示す貯蔵庫において、貯蔵室(R)内部に回転可能に設置されたアジテータ(A)が配置されている。このアジテータ(A)の本来的役割は、アジテータ(A)が回転することによって、アジテータ(A)中心軸から延設するアジテータ棒(A1)が、貯蔵室(R)内にある氷と衝突し、氷片同士の固結を防止するというものである。
このようなアジテータ(A)を備える貯蔵庫をシャーベット状の氷に適用した場合、シャーベット状の氷は貯蔵室内で固結し、大塊なる氷を形成する。ここで、アジテータ(A)を回転させると、該氷はアジテータ(A)を覆うように大塊を形成するので、アジテータ(A)とともに回転することとなる。よって、アジテータ(A)の回転によっても氷は小さくならず、排出口から取り出すことが出来なくなる。
更に、海水からなるシャーベット状の氷は、水成分と氷成分に分離しやすいため、大塊なる氷が形成されたまま排出作業が行われると、水成分のみが先に排出され、氷成分が貯蔵室に残されることとなる。
したがって、貯蔵室から取り出されるものは、最早シャーベット状の氷の体を有さない。



【特許文献1】
特開2003-42611号公報

産業上の利用分野


本発明は、海水から得られる流動性を有するシャーベット状の氷を収容する貯蔵庫であって、特に固形氷含有率70%以下のシャーベット状の氷を収容する貯蔵庫に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
海水から製造された流動性を有するシャーベット状の氷を収容する円筒形状の貯蔵室を備え、
前記貯蔵室内には、貯蔵室中心軸回りに回転する回転軸と、
前記回転軸から両側の半径方向に延設する破砕棒が配設され、
前記貯蔵室内壁から該貯蔵室の中心に向かって複数本の邪魔棒又は邪魔板が所要数延設され、
前記破砕棒は貯蔵室軸方向に配置されるとともに、前記回転軸の回転に伴い前記複数の邪魔棒又は邪魔板の間を通過し、
前記貯蔵室底面部が下方に狭くなるテーパ状に形成され、
前記貯蔵室に氷を供給する供給パイプラインと、
前記貯蔵室の上部側面及び底面部と連通連結し、底面部から排出された氷を前記貯蔵室内へ循環させる循環パイプラインを有することを特徴とするシャーベット状の氷の貯蔵庫。

【請求項2】
前記循環パイプラインが前記貯蔵室直下に配設されるポンプを備えることを特徴とする請求項1記載のシャーベット状の氷の貯蔵庫。

【請求項3】
前記供給パイプラインはヒータで加熱可能とされるポンプを備えることを特徴とする請求項1記載のシャーベット状の氷の貯蔵庫。

【請求項4】
前記供給パイプラインが、所定量のシャーベット状の氷を貯蔵するホッパと、
該ホッパからシャーベット状の氷を内部に配設されるスクリュによって上方に搬送し、前記貯蔵庫内にシャーベット状の氷を供給するスクリュコンベアとからなることを特徴とする請求項1又は2記載のシャーベット状の氷の貯蔵庫。

【請求項5】
前記循環パイプラインが途中で分岐するとともに、
該分岐管は、該分岐管から前記貯蔵庫内に流入するシャーベット状の氷が該貯蔵庫内壁面を沿って流れるように貯蔵庫と連通していることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載のシャーベット状の氷の貯蔵庫。

【請求項6】
前記分岐管がそれぞれ流量調節用のバルブを備えることを特徴とする請求項5記載のシャーベット状の氷の貯蔵庫。

【請求項7】
前記破砕棒に正面視略S字状に形成され、上下に湾曲面を有する翼部が設けられることを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載のシャーベット状の氷の貯蔵庫。

【請求項8】
前記回転軸の下端に、氷を下方への流動させる1枚又は2枚以上の撹拌翼部が配設され、該撹拌翼部は平板形状であり、回転軸の左右に少なくとも1対に配置され、その下面を回転方向に向けて傾斜させることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載のシャーベット状の氷の貯蔵庫。

【請求項9】
前記回転軸の下端に、該回転軸から延設するとともに螺旋形状に形成されるスクリュ形状の撹拌翼部が配設されることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載のシャーベット状の氷の貯蔵庫。

【請求項10】
前記貯蔵室及び循環手段に断熱手段が設けられたことを特徴とする請求項1乃至9いずれかに記載のシャーベット状の氷の貯蔵庫。

【請求項11】
前記貯蔵室内に温度計測手段が設けられ、該温度計測手段の出力に応じて、前記回転軸の回転速度が制御されることを特徴とする請求項1乃至10いずれかに記載のシャーベット状の氷の貯蔵庫。

【請求項12】
前記底面部から排出された水成分を前記撹拌翼部近傍から前記貯蔵室底面部にむけて下向きに噴出させる循環手段を有することを特徴とする請求項1乃至11いずれかに記載のシャーベット状の氷の貯蔵庫。

【請求項13】
前記撹拌翼部近傍から前記貯蔵室底面部に対して上向きまたは横向きに、外部から導入された水或いはシャーベット状の氷を噴出させることを特徴とする請求項1乃至12いずれかに記載のシャーベット状の氷の貯蔵庫。

【請求項14】
前記回転軸の下端に略半球殻状の皿部がその内面壁を下方に向けて配設されることを特徴とする請求項13記載のシャーベット状の氷の貯蔵庫。

【請求項15】
前記回転軸を回転させるモータ部の電流値を測定する手段と、該電流値に基づいて前記外部から導入される海水或いはシャーベット状の氷の流量を制御する手段を備えることを特徴とする請求項13記載のシャーベット状の氷の貯蔵庫。
国際特許分類(IPC)
画像

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出願権利状態 登録
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