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スギ花粉症予防乃至治療用物質スクリーニング用標的物質及びその製法 外国出願あり

国内特許コード P07A010417
掲載日 2007年8月31日
出願番号 特願2005-105436
公開番号 特開2005-312448
登録番号 特許第4831560号
出願日 平成17年3月31日(2005.3.31)
公開日 平成17年11月10日(2005.11.10)
登録日 平成23年9月30日(2011.9.30)
優先権データ
  • 特願2004-108175 (2004.3.31) JP
発明者
  • 内木場 哲也
  • 米澤 弘夫
  • 有馬 一成
出願人
  • 株式会社 鹿児島TLO
発明の名称 スギ花粉症予防乃至治療用物質スクリーニング用標的物質及びその製法 外国出願あり
発明の概要

【課題】 スギ花粉症を予防乃至治療するのに適切な物質を効果的にスクリーニングすることができるスクリーニング用標的物質を提供する。
【解決手段】 スギ花粉を食塩水溶液中に浸漬し、スギ花粉から当該水溶液中に30秒~3分以内に溶出したプロテアーゼからなる。本プロテアーゼは、(a)分子量が約67,000、N末端配列をAla-Glu-Thr-Ala-Ala-Phe-Gly-Tyr-Thr-Val-Lys-Pro-Phe-からなり、(b)Suc-Ala-Ala-Pro-Phe-MCAを基質とした場合、ジイソプロピルフルオロフォスフェートが2mmol/L濃度以上で存在していれば加水分解しないが、モノヨード酢酸またはペプスタチンAが存在していても加水分解し、(c)pH7.4~pH8.0の水溶液中でニューロテンシンのIle12-Leu13間で加水分解し、(d)pH7.4~pH8.0の水溶液中でβ-エンドルフィンのThr6-Ser7間で加水分解する、という特性を有するプロテアーゼからなる。
【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


従来、(1)スギ花粉がヒトの体内に侵入すれば、そのスギ花粉中の抗原性物質であるスギ花粉アレルゲンのために、それに対するイムノグロブリンE抗体を、ヒトの体内に産生し、その状態で、次にスギ花粉がヒトの体内に侵入すれば、そのスギ花粉中のスギ花粉アレルゲンとそれまでに産生されていたイムノグロブリンE抗体とが免疫反応を起こし、ヒトがアレルギー症状を呈することになり、これが、スギ花粉症であるとされ、従って、スギ花粉症の主因が、スギ花粉アレルゲンであるとされ、また、(2)上述したスギ花粉アレルゲンには、「Crypj-1」と称されているタンパク質でなるアレルゲンと「Crypj-2」と称されているタンパク質でなるアレルゲンとが存在するが、スギ花粉から、スギ花粉アレルゲン(「Crypj-1」、「Crypj-2」)中のT細胞エピトープのみからなる低分子のペプチドを精製し、そのペプチドを、ヒトに投与すれば、減感作の作用で、副作用を伴うことなしに、スギ花粉症を予防乃至治療することができるとされている、という知見(特許文献1参照)に基づき、スギ花粉症の患者を対象とした対症療法剤の研究が多々なされている。

【特許文献1】特開2003-2897号公報

産業上の利用分野


本発明は、スギ花粉症を予防乃至治療するための物質をスクリーニングするために用いる標的物質、及びその製法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
スギ花粉を0.3mol/Lの塩化ナトリウムを含む水溶液中に浸漬して得られた、スギ花粉から当該水溶液中に30秒~3分以内に溶出したプロテアーゼを含有しているプロテアーゼ含有水溶液から精製された、
(a)分子量をクーマシーブルー染色法によるSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動像の観測から決定された値67,000とし且つN末端配列をAla-Glu-Thr-Ala-Ala-Phe-Gly-Tyr-Thr-Val-Lys-Pro-Phe-とし、
(b)Suc-Ala-Ala-Pro-Phe-MCA蛍光基質を、それを溶質とするpH7.4~pH8.0の蛍光基質水溶液中で、ジイソプロピルフルオロフォスフェートが2mmol/Lの濃度以上で存在していれば加水分解しないが、モノヨード酢酸及びペプスタチンA中のいずれが存在していても加水分解し、
(c)ニューロテンシンを、それを溶質とするpH7.4~pH8.0のニューロテンシン水溶液中で、当該ニューロテンシンのIle12-Leu13間について加水分解し、
(d)β-エンドルフィンを、それを溶質とするpH7.4~pH8.0のβ-エンドルフィン水溶液中で、当該β-エンドルフィンのThr6-Ser7間について加水分解する、
という特性を有するプロテアーゼを含有している剤でなることを特徴とするスギ花粉症予防乃至治療用物質スクリーニング用標的物質。

【請求項2】
スギ花粉を0.3mol/Lの塩化ナトリウムを含む水溶液中に浸漬して得られた、スギ花粉から当該水溶液中に30秒~3分以内に溶出したプロテアーゼを含有しているプロテアーゼ含有水溶液から、
(a)分子量をクーマシーブルー染色法によるSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動像の観測から決定された値67,000とし且つN末端配列をAla-Glu-Thr-Ala-Ala-Phe-Gly-Tyr-Thr-Val-Lys-Pro-Phe-とし、
(b)Suc-Ala-Ala-Pro-Phe-MCA蛍光基質を、それを溶質とするpH7.4~pH8.0の蛍光基質水溶液中で、ジイソプロピルフルオロフォスフェートが2mmol/Lの濃度以上で存在していれば加水分解しないが、モノヨード酢酸及びペプスタチンA中のいずれが存在していても加水分解し、
(c)ニューロテンシンを、それを溶質とするpH7.4~pH8.0のニューロテンシン水溶液中で、当該ニューロテンシンのIle12-Leu13間について加水分解し、
(d)β-エンドルフィンを、それを溶質とするpH7.4~pH8.0のβ-エンドルフィン水溶液中で、当該β-エンドルフィンのThr6-Ser7間について加水分解する、
という特性を有するプロテアーゼを含有している剤を、
(1)スギ花粉に0.3mol/Lの塩化ナトリウムを含む水溶液を加えて得られた水溶液をホモナイズして遠心分離し、その上清液を得、
(2)その上清液に硫酸アンモニウムを加えて遠心分離し、その上清液を得、
(3)その上清液をクロマトグラフィーにかけてプロテアーゼ溶解水溶液を得、
(4)そのプロテアーゼ溶解水溶液の濃縮溶液を上記プロテアーゼを含有している剤として得る
という一連の工程をとることによって、スギ花粉症予防乃至治療用物質スクリーニング用標的物質として精製することを特徴とするスギ花粉症予防乃至治療用物質スクリーニング用標的物質の製法。
産業区分
  • 微生物工業
国際特許分類(IPC)
出願権利状態 権利存続中
鹿児島TLOでは鹿児島大学、鹿屋体育大学から特許に関する技術移転を受託しています。
上記の特許・技術に興味を持たれた方はお問合せ下さい。


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