TOP > 国内特許検索 > 気温推定方法及び気温推定システム

気温推定方法及び気温推定システム 新技術説明会

国内特許コード P07A010628
掲載日 2007年10月4日
出願番号 特願2005-305997
公開番号 特開2007-114053
登録番号 特許第4586171号
出願日 平成17年10月20日(2005.10.20)
公開日 平成19年5月10日(2007.5.10)
登録日 平成22年9月17日(2010.9.17)
発明者
  • 植山 秀紀
出願人
  • 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 気温推定方法及び気温推定システム 新技術説明会
発明の概要

【課題】現在利用可能な気象観測データに基づいて、数十mメッシュ程度の解像度で気温推定を行うことができる方法及びシステムを提供する。
【解決手段】注目地点の近隣にある気象観測地点から、少なくとも気温データを含む気象観測データと、放射冷却強度データと、過去における注目地点と気象観測地点との気温差のデータとを取得し、前記放射冷却強度データに基づいて、注目地点と気象観測地点との間の気象要因による温位差を推定し、前記過去における注目地点と気象観測地点との気温差のデータに基づいて、注目地点と気象観測地点との間の地理的要因による温位差を推定し、前記推定された気象要因による温位差及び地理的要因による温位差とから、注目地点と気象観測地点との間の温位差を決定し、注目地点における気温を推定する気温推定方法。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


気温は、農業、土木、建築、環境といった様々な産業において、非常に大きな影響力を及ぼす重要な気象要素である。特に、農業生産における気温の影響は大きく、作物の生育段階や収穫量の予測、栽培施設内の環境調節などにあたり気温は不可欠な情報である。現在、日本気象協会や民間企業、自治体などが気象情報の提供を行っている。



一方で、ある注目地点における気温をその近隣の気象観測地点における気象観測データから推定することが試みられている。例えば、非特許文献1には、風速を変数として気温の地点間差から注目地点における気温を推定する方法が提案されている。非特許文献2には、距離による重み付けで温位を内挿することにより山間部の気温分布を推定する方法が提案されている。非特許文献3には、簡易定点観測装置による気象観測データを目的変数とし、標高や河川からの距離を説明変数として、重回帰モデルにより年平均気温を推定する方法が提案されている。



日本においては、注目地点を含むメッシュの周辺のアメダス(Automated Meteorological Data Acquisition System)観測データと1kmメッシュ平年値データとの気温差を距離による重み付けにより内挿し、アメダス観測データに対応した1kmメッシュの気温を推定する方法が開発されている。また、特許文献1には、過去数日の気温データと気象予報データとから、翌日又は当日の各時刻の気温を予測する方法が記載されている。さらに、特許文献2には、現在の気象観測データに対して過去の気象情報に基づく気象変化度を加味することにより将来気象を予測する方法が記載されている。



上記したような気象予測に必要な気象観測データは、日本気象協会や民間企業、自治体などにより提供されており、500m~数kmメッシュ程度の解像度で気温等の観測データが利用できるようになっている。




【特許文献1】特開平8-320383号公報。

【特許文献2】特開平10-96790号公報。

【非特許文献1】Svessonn et al.(1997)

【非特許文献2】Dodson and Marks(2002)

【非特許文献3】Lookingbill and Urban(2003)

産業上の利用分野


本発明は、近隣の気象観測地点における気象観測データに基づいて気温を推定する方法及びシステムに関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
注目地点の近隣にある気象観測地点から、少なくとも気温データを含む気象観測データと、放射冷却強度データと、過去における注目地点と気象観測地点との気温差のデータとを取得し、
前記放射冷却強度データに基づいて、注目地点と気象観測地点との間の気象要因による気温差を推定し、
前記過去における注目地点と気象観測地点との気温差のデータに基づいて、注目地点と気象観測地点との間の地理的要因による気温差を推定し、
前記推定された気象要因による気温差及び地理的要因による気温差とから、注目地点と気象観測地点との間の気温差を決定し、注目地点における気温を推定することを特徴とする気温推定方法。

【請求項2】
注目地点の近隣にある気象観測地点から、少なくとも気温データを含む気象観測データと、放射冷却強度データと、過去における注目地点と気象観測地点との気温差のデータとを取得し、
前記放射冷却強度データに基づいて、注目地点と気象観測地点との間の気象要因による温位差を推定し、
前記過去における注目地点と気象観測地点との気温差のデータに基づいて、注目地点と気象観測地点との間の地理的要因による温位差を推定し、
前記推定された気象要因による温位差及び地理的要因による温位差とから、注目地点と気象観測地点との間の温位差を決定し、注目地点における気温を推定することを特徴とする気温推定方法。

【請求項3】
前記放射冷却強度データに代えて、日照率、気温の日較差、夜間風速、降水量のうち少なくとも1つを含む気象観測データを説明変数とする重回帰分析により、注目地点と気象観測地点との間の気象要因による気温差又は温位差を推定することを特徴とする請求項1又は2に記載の気温推定方法。

【請求項4】
前記過去における注目地点と気象観測地点との気温差のデータに代えて、前記放射冷却強度データに基づいて、注目地点と気象観測地点との間の地理的要因による気温差又は温位差を推定することを特徴とする請求項1又は2に記載の気温推定方法。

【請求項5】
注目地点の近隣にある気象観測地点から、少なくとも気温データを含む気象観測データと、放射冷却強度データと、過去における注目地点と気象観測地点との気温差のデータとを取得し蓄積する気象観測データ蓄積データベースと、
前記放射冷却強度データに基づいて、注目地点と気象観測地点との間の気象要因による気温差を推定する第1の推定部と、
前記過去における注目地点と気象観測地点との気温差のデータに基づいて、注目地点と気象観測地点との間の地理的要因による気温差を推定する第2の推定部と、
前記推定された気象要因による気温差及び地理的要因による気温差とから、注目地点と気象観測地点との間の気温差を決定し、注目地点における気温を推定する第3の推定部と、
前記推定された注目地点における気温を出力する出力部とを備えた気温推定システム。

【請求項6】
注目地点の近隣にある気象観測地点から、少なくとも気温データを含む気象観測データと、放射冷却強度データと、過去における注目地点と気象観測地点との気温差のデータとを取得し蓄積する気象観測データ蓄積データベースと、
前記放射冷却強度データに基づいて、注目地点と気象観測地点との間の気象要因による温位差を推定する第1の推定部と、
前記過去における注目地点と気象観測地点との気温差のデータに基づいて、注目地点と気象観測地点との間の地理的要因による温位差を推定する第2の推定部と、
前記推定された気象要因による温位差及び地理的要因による温位差とから、注目地点と気象観測地点との間の温位差を決定し、注目地点における気温を推定する第3の推定部と、
前記推定された注目地点における気温を出力する出力部とを備えた気温推定システム。

【請求項7】
前記第1の推定部は、前記放射冷却強度データに代えて、日照率、気温の日較差、夜間風速、降水量のうち少なくとも1つを含む気象観測データを説明変数とする重回帰分析により、注目地点と気象観測地点との間の気象要因による気温差又は温位差を推定することを特徴とする請求項5又は6に記載の気温推定システム。

【請求項8】
前記第2の推定部は、前記過去における注目地点と気象観測地点との気温差のデータに代えて、前記放射冷却強度データに基づいて、注目地点と気象観測地点との間の地理的要因による気温差又は温位差を推定することを特徴とする請求項5又は6に記載の気温推定システム。
産業区分
  • 測定
  • 省エネルギー
国際特許分類(IPC)
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2005305997thum.jpg
出願権利状態 権利存続中


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close