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GABAを高濃度に含有する食用植物体及びその製造方法 新技術説明会

国内特許コード P07A010653
掲載日 2007年10月4日
出願番号 特願2006-225497
公開番号 特開2007-089572
登録番号 特許第4635159号
出願日 平成18年8月22日(2006.8.22)
公開日 平成19年4月12日(2007.4.12)
登録日 平成22年12月3日(2010.12.3)
優先権データ
  • 特願2005-256964 (2005.9.5) JP
発明者
  • 鈴木 達郎
  • 山内 宏昭
  • 瀧川 重信
  • 齋藤 勝一
  • 橋本 直人
  • 古賀 伸久
  • 金 善州
出願人
  • 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 GABAを高濃度に含有する食用植物体及びその製造方法 新技術説明会
発明の概要

【課題】GABA、ビタミンU、タウリン、カルノシン、Tyr-Proおよび/またはL-カルニチンを高濃度に含有する食用の植物体及びこれらの食用の植物体の製造法を提供する。
【解決手段】GABA、ビタミンU、タウリン、カルノシン、Tyr-Proおよび/またはL-カルニチンを含有する溶液中で接触することによって得られるGABA、ビタミンU、タウリン、カルノシン、Tyr-Proおよび/またはL-カルニチンを高濃度で含有する食用の各種形態の植物体及びこれらの植物体及を効率的に製造する方法。
【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


特定のアミノ酸類、ペプチド類には各種栄養的、生理機能があることが知られている。特に、最近では、アミノ酸類のシステイン、γ-アミノ酪酸(GABA)、L-カルニチン、ビタミンU、ジペプチドのカルノシン、アンセリン、バリニルチロシン、チロシニルプロリン、トリペプチドのグルタミルシステイニルグリシン(GSH)の生理機能が注目されている。このように特定のアミノ酸類、ペプチド類には種々の機能性があることが判ってきているが、これらの物質を高濃度含有する食用の植物体は自然界には存在しない。そのため、これらの物質を一定量摂取するためには、「いわゆるサプリメントや薬品として摂取する」以外の方法は存在しないのが現状である。しかし、日本の食文化は、米国などサプリメント先進国のそれと異なり、機能性物質を「普段の食事によって摂取する」ことに価値を置いている。そのため、いわゆるサプリメントや薬品ではなく、スプラウトなどの生きた野菜から機能性物質を摂取することには大きな意義がある。



このような背景から、特定のアミノ酸類、ペプチド類を含有する植物体が簡易に製造できれば、その社会的ニーズは大きいと考えられる。しかしながら、上記のように特定のアミノ酸類、ペプチド類を高濃度含有する栽培植物体は現在栽培されておらず、その生産に関する研究もほとんど行われていないのが現状である。



植物のアミノ酸類、ペプチド類の吸収に関する従来技術としては、特開平6-57288号公報(特許文献1)、特開2003-9666号公報(特許文献2)がある。前者はアミノ酸誘導体等を植物に吸収させ芳香を増強した植物体を製造することを、後者は、含硫アミノ酸等を施用することによって植物の発根を促進することを目的としており、いずれの特許も植物中の特定のアミノ酸類、ペプチド類の含量の増強に関して何ら言及しておらず、アミノ酸類、ペプチド類の吸収によって植物体内の濃度がどの程度変動するのかについては何らデータを示していない。



また、植物等に、ビタミンB12を吸収させることが特開2004-065240号公報(特許文献3)に開示されているが、処理する物質をビタミンB12に限定しており、植物中の特定のアミノ酸類、ペプチド類の含量の増強に関して何ら言及しておらず、アミノ酸類、ペプチド類の吸収によって植物体内の蓄積含量がどの程度変動するのかについては何らデータを示していない。



植物にアミノ酸などを蓄積させることが特開2002-305998号公報(特許文献4)に開示されているが、処理によって食味を変化させることを目的としており、GABA、ビタミンU、タウリン、カルノシン、Tyr-ProおよびL-カルニチンについてはなんら言及していない。また、吸収処理の条件設定や、植物体内の蓄積含量がどの程度変動するのかについては何らデータを示していない。

【特許文献1】特開平6-57288号公報

【特許文献2】特開2003-9666号公報

【特許文献3】特開2004-065240号公報

【特許文献4】特開2002-305998号公報

産業上の利用分野


本発明は、GABA、ビタミンU、タウリン、カルノシン、Tyr-Proおよび/またはL-カルニチンを高濃度に含有する食用植物体及びその製造方法に関するものであり、更に詳しくは、食用植物体を特定の条件でGABA、ビタミンU、タウリン、カルノシン、Tyr-Proおよび/またはL-カルニチン含有溶液で処理することによって、それら物質を高濃度に含有する食用植物体を効率的に製造する方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
GABA含有量が、10mg/100gフレッシュウェィト(FW)以上であ、普通ソバ、ダッタンそば、ねぎ、にら、シソ、ミント、バジル、ほうれん草、アルファルファ、あずき、緑豆、みつば、パセリ、セロリ、コムギ、オオムギ、稲、こまつな、チンゲンサイ、はくさい、アロエ、アスパラガス、にんにく、オオバ、またはふきのスプラウトであって、GABAを含有する水溶液にスプラウトを浸漬し、前記GABAをスプラウトに蓄積含有させる方法で製造され、かつ蓄積されたGABAの貯蔵安定性に優れたスプラウト

【請求項2】
GABA含有量が、55mg/100gFW以上である請求項1に記載のスプラウト

【請求項3】
ダッタンそばである請求項1または2に記載のスプラウト

【請求項4】
GABAを含有する水溶液にスプラウトを浸漬し、前記GABAをスプラウトに蓄積含有させて、前記GABAを含有し、蓄積されたGABAは貯蔵安定性に優れたスプラウトを製造する方法であって、
前記スプラウトは、普通ソバ、ダッタンそば、ねぎ、にら、シソ、ミント、バジル、ほうれん草、アルファルファ、あずき、緑豆、みつば、パセリ、セロリ、コムギ、オオムギ、稲、こまつな、チンゲンサイ、はくさい、アロエ、アスパラガス、にんにく、オオバ、またはふきであり、
前記スプラウトは、を前記水溶液に常時または断続的に浸漬し、根以外は前記水溶液の外に常時または断続的に維持され、
前記スプラウト及び水溶液は20~35℃に維持され、
上記物質を少なくとも10mg/100gFW以上含有するスプラウトを得ることを特徴とする前記方法。

【請求項5】
スプラウトを回転する容器内で前記水溶液と接触させる請求項に記載の方法。

【請求項6】
スプラウトを静置した容器内で前記水溶液と接触させる請求項に記載の方法。

【請求項7】
前記GABAを含有する水溶液が、ビタミンU、タウリン、カルノシン、Tyr-Pro及びL-カルニチンから成る群から選ばれる少なくとも1種の物質をさらに含有し、蓄積されたビタミンU、タウリン、カルノシン、Tyr-Pro及びL-カルニチンから成る群から選ばれる少なくとも1種の物質の貯蔵安定性に優れたスプラウトを製造する請求項4~6のいずれか1項に記載の方法。
産業区分
  • 食品
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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17482_01SUM.gif
出願権利状態 権利存続中


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