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機能性蛋白質及びその製造方法 コモンズ

国内特許コード P07A010701
掲載日 2007年10月4日
出願番号 特願平11-108087
公開番号 特開2000-297099
登録番号 特許第4304267号
出願日 平成11年4月15日(1999.4.15)
公開日 平成12年10月24日(2000.10.24)
登録日 平成21年5月15日(2009.5.15)
発明者
  • 杉元 康志
出願人
  • 国立大学法人 鹿児島大学
発明の名称 機能性蛋白質及びその製造方法 コモンズ
発明の概要 【課題】 新規な特性を有する機能性蛋白質を提供する。
【解決手段】 胚発生中の鶏卵のみに含有され、分子量が43,000~47,000であって、80℃以上で30分間以上加熱させたことを特徴とする、HS-オボアルブミンを提供する。
従来技術、競合技術の概要


ニワトリ卵白蛋白質の54%は、分子量約4万5千の糖蛋白質であるオボアルブミンによって占められており、その構造からserpin superfamilyに属するが、プロテアーゼインヒビター活性を示さないことから、アミノ酸供給源以外の機能は不明である。
これまでの研究から、オボアルブミンを含む卵白蛋白質の胚の利用形態は、発生中に卵黄嚢へ移行し、卵黄嚢膜から吸収される経路と、羊膜内に入り、羊水成分となり、胚へ飲食された後、利用される経路の2つがあると思われ、いずれも分解後に吸収されるものと考えられている。



しかし、胚血清には分解されない状態のオボアルブミンなどの卵白蛋白質が検出されていることから、一部には分解を受けずに胚へ吸収されていることが予想される。
新鮮な無精卵より精製したオボアルブミン(N-オボアルブミン)は80℃で変性凝固するが、pH9~11で50~60℃で1~3日間攪拌しながらインキュべートすると80℃でも凝固しないオボアルブミン(S-オボアルブミン)を作製することができる。



また、鶏卵あるいは卵白を長時間貯蔵するとS-オボアルブミンが生じてくる。
この変化はタンパク構造の変化として考えられ、二次構造にはほとんど変化が見られないとされ、三次構造の変化に基づくと推定されている。
前記のごとくS-オボアルブミンは耐熱性を有するが、機能性が不十分であり、その他の有効な効果を見出し得ていなかった。

産業上の利用分野


本発明は、胚発生中の鶏卵より得られるHS-オボアルブミンに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】胚発生中の鶏卵のみに含有され、分子量が43,000~47,000であって、1%濃度の水溶液を90℃で10分間加熱した場合に、セリンプロテアーゼ及びチロシナーゼの阻害効果が付加されることを特徴とする、HS-オボアルブミン。
【請求項2】無精卵に含有されるオボアルブミンの構造に対して、α-ヘリックス構造が25%減少し、β-シートが30%増加している構造を有することを特徴とする、請求項1のHS-オボアルブミン。
【請求項3】請求項1若しくは2のHS-オボアルブミンの水溶液を、80~100℃の範囲内で3~30分間加熱することにより得られる、セリンプロテアーゼ及びチロシナーゼの阻害効果を有することを特徴とする機能性蛋白質。
【請求項4】胚発生中の卵白を中性緩衝液及び硫酸アンモニウムを用いて、グロブリン画分を除去した後、硫酸アンモニウムを更に加えて沈殿物を生成し、回収することを特徴とする、請求項1若しくは2のHS-オボアルブミンの含有物の製造方法。
【請求項5】請求項4で得られた沈殿物に、水透析及び遠心分離を行って硫酸アンモニウム及び不純物を除去する工程と、硫酸アンモニウムを更に加えて沈殿物を再度生成して回収する工程により純度を高めることを特徴とする、請求項1若しくは2のHS-オボアルブミンの含有物の製造方法。
【請求項6】請求項4若しくは5の沈殿物の回収後の上澄液に対し、硫酸アンモニウムの添加及び酸性の水溶液のpH調整によって、沈殿物を生成して回収することを特徴とする、請求項1若しくは2のHS-オボアルブミンの含有物の製造方法。
【請求項7】請求項5の方法により得られた沈殿物に対し、水透析及び遠心分離を行って硫酸アンモニウム及び不純物を除去する工程と、硫酸アンモニウムを更に加えて沈殿物を再度生成して回収する工程を順次繰り返すことにより、純度を高めることを特徴とする、請求項1若しくは2のHS-オボアルブミンの含有物の製造方法。
【請求項8】請求項6の方法により得られた沈殿物に対し、水透析及び遠心分離を行って硫酸アンモニウム及び不純物を除去する工程と、硫酸アンモニウムの添加及び酸性の水溶液のpH調整により沈殿物を再度生成して回収する工程を順次繰り返すことにより、純度を高めることを特徴とする、請求項1若しくは2のHS-オボアルブミンの含有物の製造方法。
【請求項9】請求項4~8の製造方法によって得られたHS-オボアルブミンを含有する物質からHS-オボアルブミンを精製する方法において、
オボアルブミンを吸着する陽イオン交換吸着工程と、
前記の陽イオン交換吸着工程により得られたオボアルブミンを陰イオン交換担体を用いてオボアルブミンを吸着する陰イオン交換担体工程と、
前記の陰イオン交換吸着工程より得られたオボアルブミンからN-オボアルブミンを除去し、HS-オボアルブミンのみを回収する工程、
前記のオボアルブミン回収工程を経て不純物を除去する工程、とを有することを特徴とする、HS-オボアルブミンの精製方法。
【請求項10】 チロシナーゼ活性阻害剤として、請求項3の機能性蛋白質を含有することを特徴とする化粧品。
【請求項11】 請求項3の機能性蛋白質を含有することを特徴とする口腔用組成物。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP1999108087thum.jpg
出願権利状態 登録
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