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光学活性1,2-ジアミン化合物の製造方法及び光学活性ニオブ触媒 コモンズ

国内特許コード P07P004685
整理番号 E076P60
掲載日 2007年10月11日
出願番号 特願2006-064310
公開番号 特開2007-238518
登録番号 特許第4590607号
出願日 平成18年3月9日(2006.3.9)
公開日 平成19年9月20日(2007.9.20)
登録日 平成22年9月24日(2010.9.24)
発明者
  • 小林 修
  • 山下 恭弘
  • ソルター マシュー メリック
  • ルカリーニ シモーネ
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 光学活性1,2-ジアミン化合物の製造方法及び光学活性ニオブ触媒 コモンズ
発明の概要 【課題】 光学活性な多価アルコールを配位子としたニオブ触媒を用い、光学活性1,2-ジアミン化合物を高収率かつ、高立体選択的に製造する方法及び光学活性ニオブ触媒を提供する。
【解決手段】 ニオブ化合物と、式



で表される光学活性なテトラオール又はその対称体とを有機溶媒中で混合させて得られる反応系中で、光学活性アジリジン化合物と芳香族アミン化合物反応させ光学活性1,2-ジアミン化合物を製造する。
【選択図】 なし
従来技術、競合技術の概要


エポキシドは酸素原子を有するヘテロ三員環であり、ひずみが高いため求核剤と容易に反応して開環反応が起こる。エポキシドの開環反応は、比較的弱いLewis酸でも進行し、近年、さまざまな金属(Ga, Zr, Sm, Yb, Pr, Gd, Nd, Sn, Ni, Mn, Cr, Co, Cu, Tiなど)とキラル配位子の組み合わせを用いたエポキシ不斉開環反応が検討されている。本発明者らは、キラルビピリジンを不斉配位子としたスカンジウム触媒を用いて、水溶液中で芳香族アミンを求核剤としたメゾエポキシドの不斉開環反応を報告している(非特許文献1)。
また、エポキシドの酸素原子を窒素原子に置き換えた構造を有するアジリジン化合物も、ルイス酸触媒存在下、芳香族アミンにより開環反応を起こし1,2-ジアミン誘導体を与えることが知られている(非特許文献2、3)。光学活性1,2-ジアミン化合物は不斉反応の光学活性配位子などの用途として、その触媒的大量合成方法の開発が望まれているが、効率的なアジリジン化合物の芳香族アミンによる不斉開環反応はほとんど例がない。
一方、有機合成における高機能触媒としてニオブを用いた例として、本発明者らは以前に、光学活性な多価アルコールを配位子とした新規光学活性ニオブ錯体、およびそれを用いた触媒的不斉Mannich型反応の開発に成功している(非特許文献4)。又、本発明者らは、ニオブとテトラオールとからなる不斉反応用触媒を求核付加に用いる技術について報告している(特許文献1)。



【非特許文献1】
Azoulay, S.; Manabe, K.; Kobayashi, S. Org.Lett. 7, 4593-4595 (2005).
【非特許文献2】
Sekar, G.; Singh, V. K. J. Org. Chem. 64, 2537-2539 (1999).
【非特許文献3】
Swamy, N. R.; Venkateswarlu, Y. Synth. Commun. 33, 547-554 (2003).
【非特許文献4】
Kobayashi, S.; Arai, K.; Shimizu, H.; Ihori, Y.; Ishitani, H.; Yamashita, Y. Angew. Chem. Int. Ed. 44, 761 (2005).
【特許文献1】
国際特許公開公報WO2005/84803A1

産業上の利用分野


この発明は、アジリジン化合物の芳香族アミンによる不斉開環反応を用いた光学活性1,2-ジアミン化合物の製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
ニオブ化合物と、式
【化1】


(式中、Rは水素原子、ハロゲン原子または炭素数が1~3のパーフルオロアルキル基を示し、Rは炭素数1~4のアルキル基または炭素数1~4のアルコシキシを示し、Rが結合しているベンゼン環は更に置換基R(Rは水素原子、炭素数1~4のアルキル基または炭素数1~4のアルコキシ基を示す)を有していても良く、mは0~2のいずれかの整数を示す)で表される光学活性なテトラオール又はその対称体とを有機溶媒中で混合させて得られる反応系中で、式
【化2】


(R及びRは置換基を有していても良い炭化水素基を示し、RとRは結合して環を形成していてもよく、R=Rであり、Rは置換基を有していてもよいアリール基を示す)で表されるアジリジン化合物と、芳香族アミンとを反応させることを特徴とする、光学活性1,2-ジアミン化合物の製造方法。

【請求項2】
前記ニオブ化合物と、前記光学活性なテトラオール又はその対称体とを前記有機溶媒中でゼオライトを共存させて混合させて前記反応系を得、この反応系から前記ゼオライトを除去した後、前記アジリジン化合物と前記芳香族アミンとを反応させることを特徴とする、請求項1に記載の光学活性1,2-ジアミン化合物の製造方法。

【請求項3】
前記ニオブ化合物がニオブ(V)アルコキシドである請求項1又は2に記載の光学活性1,2-ジアミン化合物の製造方法。

【請求項4】
前記アジリジン化合物として、前記式(II)の化合物に代えて、式
【化3】


(nは1~3のいずれかの整数を示し、Rは置換基を有していてもよいアリール基を示す)で表されるアジリジン化合物を用いる請求項1~3のいずれかに記載の光学活性1,2-ジアミン化合物の製造方法。

【請求項5】
前記光学活性なテトラオールとして、式(I)中のRとRが水素原子であり、Rはイソプロピル基であり、mは1である光学活性なテトラオールを用いる、請求項1~のいずれかに記載の光学活性1,2-ジアミン化合物の製造方法。

【請求項6】
前記ニオブ化合物として、ニオブ(V)メトキシド又はニオブ(V)エトキシドを用いる、請求項1~5のいずれかに記載の光学活性1,2-ジアミン化合物の製造方法。

【請求項7】

【化1】


(式中、Rは水素原子、ハロゲン原子または炭素数が1~3のパーフルオロアルキル基を示し、Rはイソプロピル基を示し、Rが結合しているベンゼン環は更に置換基R(Rは水素原子を示す)を有していても良く、mは1を示す)で表される光学活性なテトラオール又はその対称体と、ニオブ化合物としてニオブ(V)メトキシド又はニオブ(V)エトキシドとを含み、請求項1ないしのいずれかに記載の光学活性1,2-ジアミン化合物の製造方法に用いることを特徴とする光学活性ニオブ触媒。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) ERATO 小林高機能性反応場プロジェクト 領域
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