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光学活性なβ-ヒドロキシイミン化合物の製造方法 コモンズ

国内特許コード P07P004708
整理番号 E076P65
掲載日 2007年10月11日
出願番号 特願2006-064791
公開番号 特開2007-238525
登録番号 特許第4647521号
出願日 平成18年3月9日(2006.3.9)
公開日 平成19年9月20日(2007.9.20)
登録日 平成22年12月17日(2010.12.17)
発明者
  • 小林 修
  • 小泉 昌稔
  • 土幸 隆司
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 光学活性なβ-ヒドロキシイミン化合物の製造方法 コモンズ
発明の概要 【課題】高ジアステレオ選択的かつ高エナンチオ選択的なエンカルバメートとアルデヒドの付加反応を行う技術を提供する。
【解決手段】下式(I)で表される化合物とロジウム錯体との存在下に、エンカルバメートとアルデヒドの付加反応を行うことを特徴とする、光学活性なβ-ヒドロキシイミン化合物の製造方法。



(式中、Arは置換基を有していても良いアリール基を表し、R及びRはそれぞれ独立して水素原子もしくは置換基を有していてもよいアルキル基又はアリール基を表し、RとRは共に同一の環を形成してもよい)。
本発明は、光学活性なβ-ヒドロキシイミンを高いジアステレオ選択性と良好なエナンチオ選択性の下で製造することができる。また、反応温度が0℃付近で実施できるなど、比較的穏和な条件下で不斉反応を行うことができる。
従来技術、競合技術の概要


ジアステレオ選択的かつエナンチオ選択的な炭素-炭素結合形成反応は、合成化学分野及び医薬化学分野において重要な反応の一つであり、これまで数多くの研究がなされてきた。そのような過程に於いて、置換シリルエノールエーテルをアルデヒドに求核反応させるアルドール反応が開発されて来たが、syn体生成物、anti体生成物それぞれを高ジアステレオ選択的に合成することは困難とされてきた(特許文献1、特許文献2)。



近年、キラルジイミン-銅触媒存在下における置換エンカルバメートを求核剤としたエチルグリオキシレートとの不斉反応において、Z体のエンカルバメートからsyn体の生成物が、E体のエンカルバメートからanti体の生成物が、それぞれ高ジアステレオ選択的かつ高エナンチオ選択的に得られることが見出された(非特許文献3)。



また近年、光学活性なP,N-配位子を用いた不斉反応が活発に検討され(非特許文献4)、本発明者らによっても、1-フェニルホスホラン-2-カルボン酸から誘導されるキラル配位子を用いた触媒的不斉合成反応が報告されている。(非特許文献5)
【非特許文献1】
Mikami, K.; Matsukawa S. J. Am. Chem. Soc., 116, 4077-4078 (1994).
【非特許文献2】
Evans, D. A.; Masse, C. E.; Wu, J. Org. Lett. 4, 3375-3378 (2002).
【非特許文献3】
Matsubara, R.; Vital, P.; Nakamura, Y.; Kiyohara, H.; Kobayashi, S. Tetrahedron, 60, 9769-9784 (2004).
【非特許文献4】
Tang, W.; Wang, W.; Zhang, X. Angew. Chem., Int. Ed. 42, 943 (2003).
【非特許文献5】
Sun, X.; Manabe, K.; Lam, W. W. ?L.; Shiraishi, N.; Kobayashi, J.; Shiro, M.; Utsumi, H.; Kobayashi, S. Chem. Eur. J., 11, 361-368 (2005).

産業上の利用分野


本発明は、不斉触媒を用いて選択的に光学活性なβ-ヒドロキシイミン化合物を製造する方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
下式(I)
【化1】


(式中、Arはアリール基を表し、R及びRはそれぞれ独立して水素原子又は置換基を有していてもよいアリール基を表し、前記置換基を有してもよいアリール基の置換基は、炭素数10以下のアルキル基、メトキシ基及びハロゲンからなる群より選択される置換基である。)
で表される化合物とロジウム錯体との存在下に、次式(III)
【化3】


(式中、R及びRは水素原子又は炭素数10以下のアルキル基を表し、R及びRは炭素数10以下のアリール基を表す)
で表されるエンカルバメートと次式(IV)
【化4】


(式中、Rはエステル基を示す)
で表されるアルデヒドの付加反応を行うことを特徴とする、光学活性なβ-ヒドロキシイミン化合物の製造方法。

【請求項2】
式(I)で表される化合物が、下式(II)で表される化合物である、請求項1に記載の製造方法。
【化2】



【請求項3】
アルデヒドがグリオキシル酸エステルである、請求項1に記載の製造方法。

【請求項4】
ロジウム錯体が、ビス(1,5-シクロオクタジエン)-μ,μ’-ジクロロ ジロジウムである、請求項1~3のいずれかに記載の製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) ERATO 小林高機能性反応場プロジェクト 領域
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