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光学活性なα、β-ジアミノ酸誘導体の製造方法 コモンズ

国内特許コード P07P004686
整理番号 E076P61
掲載日 2007年10月11日
出願番号 特願2006-065909
公開番号 特開2007-238546
登録番号 特許第4579174号
出願日 平成18年3月10日(2006.3.10)
公開日 平成19年9月20日(2007.9.20)
登録日 平成22年9月3日(2010.9.3)
発明者
  • 小林 修
  • ソルター マシュー メリック
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 光学活性なα、β-ジアミノ酸誘導体の製造方法 コモンズ
発明の概要 【課題】グリシン由来のイミン化合物とエナミン化合物を用いて、光学活性なα,β-ジアミノ酸誘導体を高収率、かつ高立体選択性で製造する方法を提供する。
【解決手段】エナミン化合物と、グリシン由来のイミン化合物とを、一般式(III)



(Rは炭化水素基を示す。)で表される不斉配位子と、一般式(IV) MZn (IV)(Mは遷移金属、ZはMの対アニオン、nは1~3の整数でMの価数と同一である。)で表されるルイス酸とを混合して得られる触媒の存在下に反応させる光学活性なα、β-ジアミノ酸誘導体の製造方法。
【選択図】 なし
従来技術、競合技術の概要


カルボニル化合物と第2級アミンとを脱水縮合して得られるエナミンは高い求核性を有し、エノラートの等価体としてアルキルハライドやアシルハライドなど種々の求電子剤と反応することから、カルボニル化合物のα-アルキル化反応及びアシル化反応などに幅広く用いられている。これらの反応では、反応後にイミニウム塩が生成し、これを加水分解することによりα-アルキル化カルボニル化合物又はα-アシル化カルボニル化合物が得られる。一方、イミニウムイオンの炭素-窒素二重結合は求電子性を有し、求核剤と反応することが予想されるが、エナミン由来のイミニウムイオンを求電子剤として利用した例は少ない。
このような中で近年、本出願の発明者らは、グリシンエステル由来のイミンがルイス酸存在下でエナミンと反応してグリシンエノラートとイミニウム塩を生成し、さらにそれらが速やかに反応して次式(VI)



【化4】




で表されるα,β-ジアミノ酸誘導体が得られることを見出してきた(非特許文献1参照)。
一方、光学活性なα,β-ジアミノ酸誘導体は、ペプチド性抗生物質や細菌毒にしばしば認められる構造であり、興味深い生物活性を示ことから(例えば、特許文献1~3参照)、光学活性なα,β-ジアミノ酸又はその誘導体の製造方法の開発が望まれている。 エナミンを使用する光学活性なα,β-ジアミノ酸誘導体の合成方法としては、不斉水素化反応による例が非特許文献2に記載されているが、エナミンを用いた触媒的炭素-炭素結合形成反応による光学活性なα,β-ジアミノ酸誘導体の製造方法については未だ報告されていない。



【特許文献1】
特開平5-213839号公報
【特許文献2】
特表2005-510461号公報
【特許文献3】
特表2004-511577号公報
【非特許文献1】
Kobayashi, J.; Yamashita, Y. et al., Chem. Lett. 34, 268-269 (2005).
【非特許文献2】
Robinson, A. J.; Stanislawski, P. et al., J. Org. Chem. 66, 4148-4152 (2001).

産業上の利用分野


本発明は、一般式(I)で表されるエナミン化合物と、一般式(II)で表されるグリシン由来のイミン化合物とを、一般式(III)で表される不斉配位子と、一般式(IV)で表されるルイス酸とを混合して得られる触媒の存在下に反応させることを特徴とする光学活性なα、β-ジアミノ酸誘導体の製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
一般式(I)
【化1】


(式中、R炭素数7~15のアラルキル基を示し、R及びRはそれぞれ独立して炭素数2~10の直鎖状又は分枝状のアルケニル基を示。)
で表されるエナミン化合物と、一般式(II)
【化2】


(式中、Rはそれぞれ独立して置換基としてハロゲン原子又はトリフルオロメチル基を有してもよいフェニル基を示し、Xは酸素原子を示し、R炭素数1~7のアルキル基を示す。)
で表されるグリシン由来のイミン化合物とを、一般式(III)
【化3】


(式中、Rはそれぞれ独立して炭素数1~4のアルキル基を示す。)
で表される不斉配位子と、一般式(IV)
MZn (IV)
(式中、MはCuを示し、ZはMの対アニオンを示し、nは1~3の整数でMの価数と同一である。)
で表されるルイス酸とを混合して得られる触媒の存在下に反応させることを特徴とする、一般式(V)
【化3-1】


(式中、R、R、R、R及びRは前記したものと同じである)
で表される光学活性なα、β-ジアミノ酸誘導体の製造方法。

【請求項2】
一般式(IV)におけるMZnが、CuOTf又はCu(OTf)(Tfはトリフレート基を表す。)のいずれかである請求項に記載の方法。

【請求項3】
一般式(IV)におけるMZnが、CuOTf(Tfはトリフレート基を表す。)である請求項に記載の方法。

【請求項4】
不斉配位子として、一般式(III)における全てのRがメチル基、エチル基又はイソプロピル基のいずれかである不斉配位子を用いる請求項1~に記載の方法。

【請求項5】
エナミン化合物として、一般式(I)におけるR及びRがアリル基であるエナミン化合物を用いる請求項1~に記載の方法。

【請求項6】
さらにゼオライトの存在下に反応を行う請求項1~のいずれかに記載の方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) ERATO 小林高機能性反応場プロジェクト 領域
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