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自動沈下調整機能付きまくらぎ

国内特許コード P07A010789
整理番号 /NO31146
掲載日 2007年10月26日
出願番号 特願2005-097701
公開番号 特開2006-274720
登録番号 特許第4463137号
出願日 平成17年3月30日(2005.3.30)
公開日 平成18年10月12日(2006.10.12)
登録日 平成22年2月26日(2010.2.26)
発明者
  • 村本 勝己
出願人
  • 財団法人鉄道総合技術研究所
発明の名称 自動沈下調整機能付きまくらぎ
発明の概要

【課題】 道床(バラスト)上に敷設されるまくらぎにおいて、輪荷重が変動することによる沈下が生じたときに、原位置に復帰する機能をまくらぎに持たせる。
【解決手段】 レール7が締結される上部ブロック2と、道床8上に設置され、上部ブロック2が収納可能な下部ボックス3と、上部ブロック2と下部ボックス3との間に介在し、上部ブロック2を支持する自動沈下調整装置4とを備える。自動沈下調整装置4は上向きには上部ブロック2を拘束することなく上昇させ、下向きには上部ブロック2の降下を阻止し、下部ボックス3を支持する道床8、もしくは路盤に沈下が生じても、上部ブロック2の上面及びレール7のレベルが沈下前の正規の位置を保持し、荷重支持剛性が低下することを防止する機能を有する。
【選択図】 図1

従来技術、競合技術の概要


バラスト上に敷設されたまくらぎにレールを締結したバラスト軌道においては、踏切との境界や高架橋取付部等、道床の構造が変化する箇所の他、レールの継ぎ目等の近辺で荷重変動が生じ、図7-(a)に示すように1本~3本程度のまくらぎに局所的な沈下が生ずることがある。まくらぎに局所的な沈下が発生すると、図7-(b)に示すように列車が通過した後のレールの弾性回復によりレールに締結されているまくらぎが持ち上げられ、いわゆる浮きまくらぎの状態になることが多い。
一度浮きまくらぎが発生すると、列車が通過する度にまくらぎが道床に叩き付けられてまくらぎに衝撃的な荷重が作用するため、まくらぎの沈下が促進され、次第に大きな軌道狂いを発生させることになる。



また路盤に雨水が帯水している状態では、列車通過時の浮きまくらぎの降下によるポンピングアクションにより路盤土が吸い上げられてバラスト外へ噴出する、いわゆる噴泥の発生が顕著になることも分かっている。



このようにバラスト軌道における浮きまくらぎの発生は深刻な軌道変状の元凶であり、バラスト軌道において浮きまくらぎの発生を防止することは軌道保守点検を軽微にし、保守コストを低減する上で重要な課題となっている。



浮きまくらぎ発生の問題に対しては従来、バラスト中に高分子弾性材の小片を埋設すると共に、小片間に合成樹脂を注入することによりバラストに弾性を付与する方法(特許文献1参照)や、バラスト中に急結性のグラウトを注入することによりまくらぎを安定させる方法がある(特許文献2参照)。
まくらぎに沈下が生じた後に、まくらぎをジャッキアップし、その下に沈下量に相当する高さのパッドを挿入する方法もある(特許文献3参照)。



この他、まくらぎを上部ブロックと、その上部ブロックが収納可能な下部ボックスから構成し、上部ブロックに沈下が生じたときに下部ボックスとの間に充填材を充填し、上部ブロックを上昇させることにより、まくらぎの高さを調整する方法もある(特許文献4参照)。




【特許文献1】特開平11-209903号公報(請求項1、段落0007~0010、図3~図4)

【特許文献2】特開2002-242103号公報(請求項1、段落0008~0013、図2~図8)

【特許文献3】特開平8-246401号公報(請求項1、段落0016~0017、図2、図5)

【特許文献4】特開2004-156284号公報(請求項7、段落0018~0028、図4)

産業上の利用分野


本発明は道床(バラスト)上に敷設されるまくらぎにおいて、輪荷重が変動することによる沈下が生じたときに、レールレベルが沈下前の正規の位置を保持し、まくらぎ自身の荷重支持剛性が低下することを防止する機能を持たせた自動沈下調整機能付きまくらぎに関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
道床上に敷設されるまくらぎであり、レールが締結される上部ブロックと、前記道床上に設置され、前記上部ブロックが収納可能な下部ボックスと、前記上部ブロックと前記下部ボックスとの間に介在し、前記上部ブロックを支持する自動沈下調整装置と、前記上部ブロックと前記下部ボックスとの間に介在し、前記上部ブロックの前記下部ボックスに対する昇降を案内し、水平方向のずれを拘束する案内部材とを備え、前記自動沈下調整装置は上向きには前記上部ブロックを拘束することなく上昇させると共に上昇させた状態を維持させ、前記下部ボックスを支持する前記道床、もしくは路盤に沈下が生じても、前記上部ブロックの上面及び前記レールのレベルが沈下前の正規の位置を保持し、荷重支持剛性が低下することを防止する機能を有することを特徴とする自動沈下調整機能付きまくらぎ。

【請求項2】
前記上部ブロックに、前記下部ボックスに接続された連結具が挿通し、上部ブロックの上面に定着可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の自動沈下調整機能付きまくらぎ。

【請求項3】
前記上部ブロックは長さ方向に2分割され、その分割された上部ブロック構成材毎に前記自動沈下調整装置が設置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動沈下調整機能付きまくらぎ。

【請求項4】
前記自動沈下調整装置は前記上部ブロックを支持する油圧シリンダと、前記油圧シリンダに接続されるオイルタンクとを備え、前記油圧シリンダと前記オイルタンクとの間に前記オイルタンク内のオイルを前記油圧シリンダ側へ流し、逆流を阻止する逆止弁が介在していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の自動沈下調整機能付きまくらぎ。

【請求項5】
前記オイルタンクに予圧が与えられていることを特徴とする請求項4に記載の自動沈下調整機能付きまくらぎ。
産業区分
  • 鉄道
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2005097701thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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