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光学活性アルコール化合物の製法 コモンズ

国内特許コード P07P004700
整理番号 E076P57
掲載日 2007年10月19日
出願番号 特願2006-065702
公開番号 特開2007-238540
登録番号 特許第4649645号
出願日 平成18年3月10日(2006.3.10)
公開日 平成19年9月20日(2007.9.20)
登録日 平成22年12月24日(2010.12.24)
発明者
  • 小林 修
  • 小川 知香子
  • ブードゥー、マリーヌ
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 光学活性アルコール化合物の製法 コモンズ
発明の概要 【課題】 水溶液中で光学活性な配位子有するルイス酸触媒を用いて、メソエポキシドの複素環化合物による不斉開環反応により、光学活性アルコール化合物を高収率かつ高立体選択的に製造する。
【解決手段】 ルイス酸と光学活性なビピリジン化合物とから成る不斉触媒を用いることにより、水溶液中でメソエポキシドの不斉開環反応が高収率かつ高立体選択的に進行し、下式で表される光学活性アルコール化合物を製造することができる。
【化5】



(式中、Rはフェニル基等を表し、R及びRは共同して芳香環又は複素環等を形成する。Yは=CH-又は=N-を表し、Zは-NH-、-O-、-S-等を表す。)
【選択図】 なし
従来技術、競合技術の概要


近年、コストや安全性の観点からだけでなく、環境負荷の低減を目的として、従来は有機溶媒中で実施されていた合成反応を水中で達成しようとする試みが活発化している。既に本願発明者らは、界面活性剤型ルイス酸を用いた水溶液中での脱水エステル化反応や不斉ヒドロキシメチル化反応など種々の水系反応を開発している(非特許文献1)。
また、エポキシドは歪みが大きく、種々の求核剤と容易に反応して開環体を与えることから、アミンを求核剤とした水溶液中でのエポキシドの開環反応によるβ-アミノアルコールの合成方法が知られていた。
さらに近年、本願発明者らは、光学活性なビピリジン化合物を不斉配位子とした触媒を用いて、水溶液中での芳香族アミンを求核剤としたメソエポキシドの触媒的不斉開環反応を見出している(非特許文献2)。
一方、インドール誘導体などのヘテロ芳香族化合物には興味深い生理活性を示すものが多く、光学活性ヘテロ芳香族化合物を触媒的不斉反応により合成した例として、クロミウムーサレン錯体を用いたメソエポキシドのインドールによる触媒的不斉開環反応が知られている(非特許文献3)。



【非特許文献1】
J. Am. Chem. Soc. 126, 12236-12237 (2004).
【非特許文献2】
Org. Lett. 7, 4593-4595 (2005).
【非特許文献3】
Angew. Chem. Int. Ed. 2004, 43, 84.

産業上の利用分野


この発明は、メソエポキシドの開環反応により光学活性アルコールを製造する方法に関し、より詳細には、水溶液中でメソエポキシドを複素環化合物により不斉開環反応させて光学活性アルコール化合物を製造する方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
水溶液中又は水と有機溶媒との混合溶媒中で下式(化1)
【化1】


(式中、Rは、炭素数が3以上のアルキル基又はアリール基を表し、Rは、水素原子又は炭素数1~4のアルキル基若しくはアルコキシ基を表し、Xは、-OH、又は-SHを表す。)で表される配位子又はその対掌体とM(OSO又はM(OSO(式中、MはSc、Y又はランタノイド元素を表し、Rは炭素数が6以上の脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基又はパーフルオロアルキル基を表す。)で表されるルイス酸とを混合させて得られる触媒の存在下で、下式(式2)
【化2】


(式中、Rは、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基をし、この置換基は、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ基、エステル基、エーテル基、チオエーテル基又はアミド基である。)で表されるエポキシドと、下式
【化8】


(式中、R及びRは、それぞれ水素原子又はハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル低級アルキル基、アラルキル基、アルコキシ基、ニトロ基、水酸基若しくは低級アルコキシカルボニル基を表し、但し、少なくとも一方は水素原子を表す。)で表されるインドール誘導体とを反応させることから成る下式
【化9】


(式中、R、R及びRは上記と同様に定義される。)又はその対掌体で表される光学活性アルコール化合物の製法。

【請求項2】
前記Mがスカンジウムである請求項1に記載の製法。

【請求項3】
前記、Rがt-ブチル基であり、Rが水素原子である請求項1又は2に記載の製法。

【請求項4】
がドデシル基または4-ドデシルフェニル基である請求項1~3のいずれか一項に記載の製法。

【請求項5】
前記ルイス酸がスカンジウムドデシルスルフェート(Sc(OSO1225)である請求項4に記載の製法。

【請求項6】
前記Rが置換基を有していてもよいフェニル基である請求項1~5のいずれかに記載の製法。

【請求項7】
反応溶媒として水を用いる請求項1~のいずれかに記載の製法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) ERATO 小林高機能性反応場プロジェクト 領域
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