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車両用軌道

国内特許コード P07A010893
整理番号 /NO31223
掲載日 2007年10月26日
出願番号 特願2005-263279
公開番号 特開2007-077584
登録番号 特許第4490890号
出願日 平成17年9月12日(2005.9.12)
公開日 平成19年3月29日(2007.3.29)
登録日 平成22年4月9日(2010.4.9)
発明者
  • 前橋 栄一
出願人
  • 財団法人鉄道総合技術研究所
発明の名称 車両用軌道
発明の概要

【課題】 低速急曲進走行時においても、車輪のすべりを抑制し、それら車輪を安定的に走行させることができる車両用軌道を提供すること。
【解決手段】 前輪8と後輪9の少なくとも二対の円錐台状の車輪10を備える車両を、前記前輪8と前記後輪9との間の距離を略等間隔に保持した状態で、低速急曲進走行させるための車両用軌道1であって、曲線状に形成された一対の曲線軌道レール13を備え、前記一対の曲線軌道レール13のうち、外軌側に配された外軌側レール13aに、前記車輪10を案内するための案内溝17が設けられ、内軌側に配された内軌側レール13bに、軌間の拡大したスラックSが設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図2

従来技術、競合技術の概要


一般的に、路面電車などの車両用軌道として、一対の軌道レールが使用されている(例えば、特許文献1参照)。そして、図4に示すように、それら一対の軌道レール102の中には、円錐台状の車輪101のフランジ103が配される案内溝106が両レールに設けられているものがある。この案内溝106によって、車輪101が案内されて、車両が安定的に走行するようになっている。しかし、両軌道レール102に案内溝106が設けられていると、カーブなどの曲進走行のための曲線状の軌道レール102上を車輪101が走行するときに、以下のような問題が生じる。すなわち、例えば左折時において、軌道レール102は左向きに曲線を描くことになるが、外軌側に配された外軌側レール102a及び内軌側に配された内軌側レール102bの曲線の半径寸法がそれぞれ異なることから、それぞれの周方向の長さ寸法が異なることになる。つまり、内軌側レール102bの長さ寸法が、外軌側レール102aの長さ寸法よりも短くなる。



その一方で、同一径を有する外輪101a及び内輪101bの回転速度は同一であることから、車輪101の回転による進行距離は、外輪101aと内輪101bとでそれぞれ同一となる。そのため、軌道レール102の長さ寸法は内軌と外軌とでそれぞれ異なるのに対して、車輪101の進行距離は内輪と外輪とでそれぞれ同一となってしまい、長さ寸法と進行距離との間で差異が生じてしまう。その結果、車輪101が軌道レール102上をすべってしまい、騒音や振動が発生したり、軌道レール102や車輪101が摩耗したりしてしまう。また、内軌側レール102bの摩擦力が大きくなると、外輪101aを外軌側レール102aに押し付ける力が働き、騒音が発生したり、摩耗したり、乗り上がり脱線を発生させたりする場合がある。



そこで、一般鉄道用のレールなどのように、両レールに案内溝106を設けずに、図5に示すように、通常の溝なしレール102´を用いて、内軌側レール102b´に、スラックSを設けるようにしたものが知られている。「スラック」とは、外軌側レール102a´と内軌側レール102b´との間、すなわち軌間を、直進走行のための直線状の溝なしレール102´よりも、その溝なしレール102´の延在する平面において車輪101の進行方向と直交する方向に拡大した(広げた)部分をいう。つまり、スラックSを設けることにより、一対の車輪101が、全体として、溝なしレール102´の曲線の外側(外輪101a及び内輪101bのうちの外輪101a側)に配され、そのため、内軌側レール102b´と内輪101bとの曲進走行時における曲進時接線Rが、直進走行時における直進時接線Lよりも、溝なしレール102´の曲線の内側に現れる。



曲進時接線Rの半径寸法は、直進時接線Lよりも短くなるため、曲進時接線R上における内輪101bの進行距離は、直進時接線L上における進行距離よりも短くなる。そのため、内輪101bの進行距離は、外輪101aの進行距離よりも短くなり、それぞれの長さ寸法と進行距離とがバランスされて、すべりなどが生じないようになる。

【特許文献1】特開2003-276604号公報

産業上の利用分野


本発明は、LRT(Light Rail Transit)など、特に路面電車などの車両用軌道に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
前輪と後輪の少なくとも二対の円錐台状の車輪を備える車両を、前記前輪と前記後輪との間の距離を略等間隔に保持した状態で、低速急曲進走行させるための車両用軌道であって、
曲線状に形成された一対の曲線軌道レールを備え、
前記一対の曲線軌道レールのうち、外軌側に配された外軌側レールに、前記車輪のフランジ部を案内するための案内溝が設けられ、
内軌側に配された内軌側レールは、案内溝がなく、前記円錐台状の車輪を下方から支持するレールであって、前記車輪の軌間の拡大したスラックが設けられていることを特徴とする車両用軌道。
産業区分
  • 鉄道
国際特許分類(IPC)
画像

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JP2005263279thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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