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車両の防振装置

国内特許コード P07A010925
整理番号 /NO31240
掲載日 2007年10月26日
出願番号 特願2005-334939
公開番号 特開2007-139100
登録番号 特許第4573756号
出願日 平成17年11月18日(2005.11.18)
公開日 平成19年6月7日(2007.6.7)
登録日 平成22年8月27日(2010.8.27)
発明者
  • 富岡 隆弘
  • 瀧上 唯夫
出願人
  • 財団法人鉄道総合技術研究所
発明の名称 車両の防振装置
発明の概要

【課題】 乗り心地に影響を与える振動を低減することができる車両の防振装置を提供する。
【解決手段】 輪軸アンバランスや台車ピッチングなどに起因する車体の上下曲げ振動のうち乗り心地の観点から問題となる周波数は一般に5~20Hz程度である。このような輪軸アンバランスや台車ピッチングなどが発生しているときには、車体と台車との間には比較的小さな力が伝達されている。このため、防振装置5に作用する加振力が小さいと、ゴム筒9とピン8との相対振動による振動周波数が高くなり、ゴム筒9とピン8との相対変位が大きくなってこれらの相対振動の振幅も大きくなる。その結果、間隙部10の減少量が小さくなり内周部9bと外周部8bとの密着度が低くなって緩衝ゴム6の剛性が低くなる。このため、振動周波数が高くて振幅の小さい振動が外筒7とピン8との間で伝達されるのを抑制する。
【選択図】図4

従来技術、競合技術の概要


鉄道車両は、車体と台車との間に駆動力及び制動力などの前後力を伝達するためのけん引装置を備えている。このけん引装置は、主としてまくら梁(ボルスタ)を省略したボルスタレス台車と車体とを結合する装置であり、従来のまくら梁の役目であった前後力の確実な伝達と良好な乗り心地とを確保できるように、上下、左右及び回転方向は柔結合となる性質が要求されている。また、鉄道車両は、ボルスタレス台車の台車ヨーイング運動を減衰させ、走行安定性を向上させるため、台車と車体の間に装備されるオイルダンパの一種であるヨーダンパを備えている。このヨーダンパは、ゴムばねとオイルダンパを直列に配置して使用するのが一般的である。



従来の鉄道車両の防振装置は、車体と台車とを連結するけん引リンク又はヨーダンパなどの連結部材に形成された筒状部と、この筒状部内に封入される鉛などの多数の粒状体と、この粒状体が通過可能な空間を有しこの筒状部の内部を仕切る仕切板とを備えている(例えば、特許文献1参照)。このような従来の鉄道車両の防振装置は、けん引リンクに発生した振動エネルギーを粒状体の運動エネルギーに変換し、粒状体同士の接触による摩擦制振や粒状体と仕切板とのすべり摩擦を生じさせてけん引リンクの振動を低減させている。この従来の鉄道車両の防振装置では、台車側で発生する前後方向の振動に起因する80~300Hz帯域の固定伝播振動を低減させて車内騒音を低減させている。




【特許文献1】特開2002-067945号公報

産業上の利用分野


この発明は、振動の伝達と衝撃を緩和する緩衝ゴムを有する車両の防振装置に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
振動の伝達と衝撃とを緩和する緩衝ゴムを有する車両の防振装置であって、
前記緩衝ゴムは、外筒の内周部とゴム筒の外周部とが一体となって接合し、ピンの外周部とこのゴム筒の内周部との間に間隙部が形成されており、
前記緩衝ゴムは、前記ゴム筒と前記ピンとの相対振動の振動周波数が低いときには、このゴム筒の内周部とこのピンの外周部との密着度が高くなって剛性が高くなり、前記ゴム筒と前記ピンとの相対振動の振動周波数が高いときには、このゴム筒の内周部とこのピンの外周部との密着度が低くなって剛性が低くなること、
を特徴とする車両の防振装置。

【請求項2】
振動の伝達と衝撃とを緩和する緩衝ゴムを有する車両の防振装置であって、
前記緩衝ゴムは、外筒の内周部とゴム筒の外周部とが一体となって接合し、ピンの外周部とこのゴム筒の内周部との間に間隙部が形成されており、
前記緩衝ゴムは、加振力を受けたときの前記ゴム筒と前記ピンとの相対変位が大きいときには、このゴム筒の内周部とこのピンの外周部との密着度が高くなって剛性が高くなり、加振力を受けたときの前記ゴム筒と前記ピンとの相対変位が小さいときには、このゴム筒の内周部とこのピンの外周部との密着度が低くなって剛性が低くなること、
を特徴とする車両の防振装置。

【請求項3】
振動の伝達と衝撃とを緩和する緩衝ゴムを有する車両の防振装置であって、
前記緩衝ゴムは、外筒の内周部とゴム筒の外周部とが一体となって接合し、ピンの外周部とこのゴム筒の内周部との間に間隙部が形成されており、
前記緩衝ゴムは、前記ゴム筒と前記ピンとの相対振動の振幅が大きいときには、このゴム筒の内周部とこのピンの外周部との密着度が高くなって剛性が高くなり、前記ゴム筒と前記ピンとの相対振動の振幅が小さいときには、このゴム筒の内周部とこのピンの外周部との密着度が低くなって剛性が低くなること、
を特徴とする車両の防振装置。

【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車両の防振装置において、
前記ゴムの内周部又は前記ピンの外周部のいずれか一方には、突起状の抜け止め部が形成されていること、
を特徴とする車両の防振装置。

【請求項5】
振動の伝達と衝撃とを緩和する緩衝ゴムを有する車両の防振装置であって、
前記緩衝ゴムは、外筒の内周部とゴム筒の外周部とが一体となって接合し、ピンの外周部とこのゴム筒の内周部との間が接着されているとともに、このゴム筒に空隙部が形成されており、
前記緩衝ゴムは、前記ゴム筒と前記ピンとの相対振動の振動周波数が低いときには、前記空隙部の密着度が高くなって剛性が高くなり、前記ゴム筒と前記ピンとの相対振動の振動周波数が高いときには、前記空隙部の密着度が低くなって剛性が低くなること、
を特徴とする車両の防振装置。

【請求項6】
振動の伝達と衝撃とを緩和する緩衝ゴムを有する車両の防振装置であって、
前記緩衝ゴムは、外筒の内周部とゴム筒の外周部とが一体となって接合し、ピンの外周部とこのゴム筒の内周部との間が接着されているとともに、このゴム筒に空隙部が形成されており、
前記緩衝ゴムは、加振力を受けたときの前記ゴム筒と前記ピンとの相対変位が大きいときには、前記空隙部の密着度が高くなって剛性が高くなり、加振力を受けたときの前記ゴム筒と前記ピンとの相対変位が小さいときには、前記空隙部の密着度が低くなって剛性が低くなること、
を特徴とする車両の防振装置。

【請求項7】
振動の伝達と衝撃とを緩和する緩衝ゴムを有する車両の防振装置であって、
前記緩衝ゴムは、外筒の内周部とゴム筒の外周部とが一体となって接合し、ピンの外周部とこのゴム筒の内周部との間が接着されているとともに、このゴム筒に空隙部が形成されており、
前記緩衝ゴムは、前記ゴム筒と前記ピンとの相対振動の振幅が大きいときには、前記空隙部の密着度が高くなって剛性が高くなり、前記ゴム筒と前記ピンとの相対振動の振幅が小さいときには、前記空隙部の密着度が低くなって剛性が低くなること、
を特徴とする車両の防振装置。

【請求項8】
請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の車両の防振装置において、
前記緩衝ゴムは、前記車両が鉄道車両であるときにこの鉄道車両の車体と台車とを連結する連結部材に使用されること、
を特徴とする車両の防振装置。

【請求項9】
請求項8に記載の車両の防振装置において、
前記緩衝ゴムは、前記車体と前記台車とを連結するけん引装置及び/又はヨーダンパ装置に使用されること、
を特徴とする車両の防振装置。
産業区分
  • 機構・伝動
  • 高分子化合物
  • 機械要素
  • 鉄道
  • 自動車
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2005334939thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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