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旋回抵抗調整装置及び鉄道用車両

国内特許コード P07A010961
整理番号 /NO31274
掲載日 2007年10月26日
出願番号 特願2006-041090
公開番号 特開2007-216876
登録番号 特許第4820661号
出願日 平成18年2月17日(2006.2.17)
公開日 平成19年8月30日(2007.8.30)
登録日 平成23年9月9日(2011.9.9)
発明者
  • 前橋 栄一
  • 小笠 正道
出願人
  • 公益財団法人鉄道総合技術研究所
発明の名称 旋回抵抗調整装置及び鉄道用車両
発明の概要

【課題】乗客の人数や重量に左右されない安定した摩擦力を得ることができ、そのため急曲線を容易に曲がることができるとともに、高速直進時に安定して走行することができる旋回抵抗調整装置及び鉄道用車両を提供すること。
【解決手段】互いに回転可能に連結された車体2と台車3との間の旋回抵抗を調整する旋回抵抗調整装置4であって、前記車体2又は前記台車3のいずれか一方に設けられ、前記一方の回転中心軸Lの周りに設けられた円周状接触面18と、他方に設けられ、前記回転中心軸Lに交差する方向から前記円周状接触面18に接触する接触子20と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


一般的に、路面電車などの鉄道用車両は、箱型の車体と、車輪を有する台車とを備えており、これら車体と車体とが回転可能に連結されて構成されている(例えば、特許文献1参照。)。これら鉄道用車両には、以下のような側受け式台車が連結されたものがある。すなわち、図12に示すように、台車102は、輪軸105によって互いに連結された車輪103と、輪軸105を支持する本体部104とを備えており、この本体部104の上面の中央部には、支持凹部108が形成されている。さらに、本体部104の上面には、支持凹部108を挟んで対向して配された擦り板式の台車用側受け部107とが形成されている。



また、車体101の下面には、その中央から垂下する中心ピン109が形成されており、さらに中心ピン109を挟んで対向して配された車体用側受け部112が形成されている。中心ピン109は、支持凹部108に嵌合されており、これら中心ピン109と支持凹部108とにより、車体荷重の多くが支持されている。また、車体用側受け部112は、台車用側受け部107に接触することにより、残りの車体荷重を支持するようになっている。このような構成のもと、中心ピン109の軸線Lを回転中心として、車体101と台車104とが互いに回転可能に連結されている。



また、上記の鉄道用車両には、車体と車体とが以下のように連結されたものもある。すなわち、図13に示すように、台車102´の本体部104´の上面には、その中央に支持凹部108´が形成されている。支持凹部108´の周囲には擦り板110が設けられている。また、車体101´の下面には、その中央から下方に突出する大径心皿113が形成されている。この大径心皿113の下端面の中央には心皿棒114が形成されている。そして、大径心皿113の下端面のうち、心皿棒114の周囲には、擦り板115が設けられている。心皿棒114は支持凹部108´に嵌合されており、大径心皿113の擦り板115が台車102´側の擦り板110に接触している。このような構成のもと、心皿棒114の軸線Lを回転中心として、車体101´と台車104´とが互いに回転可能に連結されている。



ここで、路面電車などの軌道は、半径100m以下の急曲線となることがあるため、図14に示すように、前輪軸105aと後輪軸105bとの間の距離(ホイールベース)WBを、短くするのが一般的である。すなわち、ホイールベースWBを長くすると、急曲線を曲がることができなくなってしまうため、路面電車では小軸距離台車が利用される。しかし、ホイールベースWBが短いと、直進時に蛇行動(台車ヨーイング)が発生し易くなるため、高速直進には不向きとなる。



そこで、小軸距離台車を用いながら、高速直進時にのみ、車体と台車との摩擦旋回抵抗を増大させて、蛇行動を発生させないようにすることが考えられる。そうすれば、ホイールベースWBが短いため急曲線を容易に曲がることができ、さらに高速直進時には安定走行が可能となる。

【特許文献1】特開2003-72543号公報

産業上の利用分野


本発明は、LRT(Light Rail Transit)など、特に路面電車などの車体と台車との間の旋回抵抗調整装置及び鉄道用車両に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
鉛直な回転中心軸を中心として互いに回転可能に連結された車体と台車との間の旋回抵抗を調整する旋回抵抗調整装置であって、
前記車体又は前記台車のいずれか一方に設けられ、前記一方の回転中心軸の周りに設けられた円周状接触面と、
他方に設けられ、前記回転中心軸に交差する方向から前記円周状接触面の外周の一部に接触する接触子と、
前記接触子を、前記交差する方向に移動させる移動手段と、
この移動手段を制御する制御部と、
速度又は振動の少なくとも一方を検出する検出手段を備え、
前記制御部が、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記移動手段を制御するとともに、少なくとも、前記速度が所定のしきい値を超えることを条件として前記接触子を前記円周状接触面に接触させ、所定のしきい値以下となることを条件として、前記接触子を前記円周状接触面から離すように前記移動手段を制御することを特徴とする旋回抵抗調整装置。

【請求項2】
前記台車がボルスタレス台車であって、
前記接触子と前記移動手段とが複数設けられ、
前記移動手段がシリンダを備えており、
これらシリンダが、互いに連通していることを特徴とする請求項1に記載の旋回抵抗調整装置。

【請求項3】
互いに回転可能に連結された車体及び台車と、
請求項1または請求項2のいずれかに記載の旋回抵抗調整装置と、を備えることを特徴とする鉄道用車両。
産業区分
  • 鉄道
国際特許分類(IPC)
画像

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JP2006041090thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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