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トロリ線塗油装置及びトロリ線塗油システム

国内特許コード P07A010984
整理番号 /NO31292
掲載日 2007年10月26日
出願番号 特願2006-072489
公開番号 特開2007-245934
登録番号 特許第4700534号
出願日 平成18年3月16日(2006.3.16)
公開日 平成19年9月27日(2007.9.27)
登録日 平成23年3月11日(2011.3.11)
発明者
  • 島田 健夫三
  • 原田 智
出願人
  • 公益財団法人鉄道総合技術研究所
発明の名称 トロリ線塗油装置及びトロリ線塗油システム
発明の概要

【課題】 長距離にわたって均等に油を塗布でき、作業車両を使わずに頻繁に塗油作業を行える塗油装置と、これを用いた塗油システムを提供する。
【解決手段】 トロリ線Tの上方の吊架線M上を転動する走行手段2と、これから垂下する吊支部材3と、その下部に支持されトロリ線Tの下方に配置される本体4と、本体4上のトロリ線Tの下方にあって所定圧力でトロリ線Tに接してトロリ線Tに油を塗布する塗油手段8と、塗油手段8のトロリ線Tに対する接触圧力を検知する圧力測定手段7と、塗油手段8をトロリ線Tに接する塗油位置と間隔を置いた原位置との間でトロリ線Tに対して相対的に昇降させる昇降手段9,14と、圧力測定手段7により測定した圧力が常時所定値範囲にあるように昇降手段14を制御する内部コントローラ10とを具備させてトロリ線塗油装置1を構成する。
【選択図】 図1

従来技術、競合技術の概要


トロリ線には、パンタグラフとの接触による摩耗を防ぐため、あるいは着氷、着雪を防ぐ等の目的で、油を塗布することが行われている。
トロリ線への塗油装置のうち、定置型のものとして、特許文献1に記載されたものが知られている。この装置は、所定区間のトロリ線の上部に給油孔を備えた油給油チューブを沿わせ、支柱上に装着された油タンクからポンプで定期的に油を給油チューブへ送り、所定間隔を置いて設けられた給油孔を通して油を吐出し、パンタグラフの摺動を利用してトロリ線へ油を塗布するものである。
また、移動式の塗油装置として、特許文献2に記載されたものが知られている。この装置は、トロリ線下を走行する作業車両上に設けられるもので、トロリ線4に係合して作業用車両に対するトロリ線の変位に追従する追従手段と、トロリ線に油を塗布する塗油手段とを備えている。作業車両を走行させながら、塗油手段のノズルから油をトロリ線に噴射塗布するものである。

【特許文献1】特開昭56-79030号公報

【特許文献2】特開平8-119006号公報

産業上の利用分野


この発明は、トロリ線に油を塗布する自走式の装置と、これを用いたトロリ線の塗油システムに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
トロリ線の上方にこれと並行に架設された吊架線上を転動する走行手段と、この走行手段から垂下する吊支部材と、この吊支部材の下部に支持されトロリ線の下方に配置される本体と、本体上のトロリ線の下方位置に設けられトロリ線の下面に圧接されてトロリ線の下面に油を塗布する塗油手段と、この塗油手段のトロリ線に対する押し付け圧力を測定する圧力測定手段と、塗油手段をトロリ線の下面に接する塗油位置とトロリ線の下方に所定間隔を置いた原位置との間でトロリ線に対して相対的に昇降させる昇降手段と、前記圧力測定手段により測定した押し付け圧力が常時所定値範囲にあるように前記昇降手段を制御する内部コントローラとを具備し、トロリ線に沿って自走しつつトロリ線の下面に油を塗布することを特徴とするトロリ線塗油装置。

【請求項2】
前記本体を前記吊支部材に対して原位置と上昇位置の間で昇降させるための他の昇降手段をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載のトロリ線塗油装置。

【請求項3】
請求項1に記載のトロリ線塗油装置と、
駅構内における前記吊架線の所定区間の一端部及び他端部の近傍位置にそれぞれ設けられ、前記トロリ線塗油装置を鉄道車両の走行に支障しない位置に保持する第1及び第2の待機点と、
前記第1の待機点と前記吊架線の一端部とを接続して前記トロリ線塗油装置を導く第1の誘導線及び前記第2の待機点と吊架線の他端部とを接続してトロリ線塗油装置を導く第2の誘導線と、
予め取得した列車到着時刻情報に基づいて、前記内部コントローラに無線で制御信号を送出し、列車到着時刻前の所定時間に前記トロリ線塗油装置を前記第1の待機点から前記吊架線を経て前記第2の待機点に至る往路または第2の待機点から吊架線を経て第1の待機点に至る復路で移動させて塗油作業を行わせるように制御する駅構内コントローラとを具備し、
前記トロリ線塗油装置は、当該トロリ線塗油装置が、前記第1の待機点、前記吊架線の一端部、前記吊架線の他端部、前記第2の待機点に到達したことをそれぞれ検知し、第1及び第2の待機点到達信号を駅構内コントローラに送出し、吊架線の一端部及び他端部到達信号を内部コントローラに送出する位置検知手段を具備し、
前記駅構内コントローラは、列車到着時刻前の所定時刻に、前記第1待機点にある前記トロリ線塗油装置に往路の塗油動作をスタートさせ、トロリ線塗油装置からの第2の待機点到達信号を受けて往路の塗油動作を終了させ、次の所定の列車到着時刻前の所定時刻に、第2の待機点にあるトロリ線塗油装置に復路の塗油動作をスタートさせ、トロリ線塗油装置からの第1待機点到達信号を受けて復路の塗油動作を終了させるようトロリ線塗油装置を制御し、
前記内部コントローラは、前記駅構内コントローラからの往路の塗油動作スタート信号を受けて走行手段を起動させることにより、トロリ線塗油装置を前記第1の誘導線に沿って前記吊架線の一端部へ向かって走行させ、吊架線の一端部への到達信号を受けて走行手段を停止させた後、前記昇降手段を動作させることにより、前記塗油手段を塗油位置に配してトロリ線の下面に圧接させ、圧力測定手段が所定の押し付け圧力を検知したらこの圧力を維持させ、次いで走行手段を起動させることにより、トロリ線塗油装置を吊架線の他端部へ向かって走行させつつ塗油手段によりトロリ線へ塗油させ、吊架線の他端部への到達信号を受けて走行手段を停止させた後、昇降手段を動作させて塗油手段を原位置へ復帰させ、次いで走行手段を起動させて、トロリ線塗油装置を前記第2の誘導線に沿って前記第2の待機点へ向かって走行させ、第2の待機点への到達信号を受けて走行手段を停止させ、往路の塗油動作を終了し、次いで駅構内コントローラからの復路の塗油動作スタート信号を受けて走行手段を起動させることにより、トロリ線塗油装置を第2の誘導線に沿って吊架線の他端部へ向かって走行させ、吊架線の他端部への到達信号を受けて走行手段を停止させた後、昇降手段を動作させることにより、塗油手段を塗油位置に配してトロリ線の下面に圧接させ、圧力測定手段が所定の押し付け圧力を検知したらこの圧力を維持させ、次いで走行手段を起動させることにより、トロリ線塗油装置を吊架線の一端部へ向かって走行させつつ塗油手段によりトロリ線へ塗油させ、吊架線の一端部への到達信号を受けて走行手段を停止させた後、昇降手段を動作させて塗油手段を原位置へ復帰させ、次いで走行手段を起動させて、トロリ線塗油装置を第1の誘導線に沿って第1待機点へ向かって走行させ、第1待機点への到達信号を受けて走行手段を停止させて復路の塗油動作を終了するよう塗油装置を制御することを特徴とするトロリ線塗油システム。

【請求項4】
前記駅構内コントローラは、塗油動作スタート信号を送出してから所定時間内に前記内部コントローラから第1または第2待機点への到達信号を受信しない場合に、警報装置を起動させて、安全の確認を通知することを特徴とする請求項3に記載のトロリ線塗油システム。
産業区分
  • 電力応用
国際特許分類(IPC)
画像

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JP2006072489thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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