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運転整理案作成情報及び運転整理案作成装置

国内特許コード P07A011197
整理番号 /NO33321
掲載日 2007年11月2日
出願番号 特願2003-012180
公開番号 特開2004-224113
登録番号 特許第4191497号
出願日 平成15年1月21日(2003.1.21)
公開日 平成16年8月12日(2004.8.12)
登録日 平成20年9月26日(2008.9.26)
発明者
  • 富井 規雄
  • 田代 善昭
  • 田部 典之
  • 平井 力
  • 村木 国満
出願人
  • (財)鉄道総合技術研究所
  • (株)ニューメディア総研
発明の名称 運転整理案作成情報及び運転整理案作成装置
発明の概要 【課題】運転整理案の評価尺度として利用者の不満を用いることにより、利用者の不満を最小にする運転整理案を自動的に作成する運転整理案作成情報及び運転整理案作成装置を提供すること。
【解決手段】入力部52より入力された列車の事故や故障等による状況に基づいて、CPU51は通常の列車ダイヤに対して運転整理を行わない列車ダイヤを作成し、初期解ダイヤデータ5611、候補解ダイヤデータ5621とする。クレームファイル群5516の該当するクレームファイルに基づいて候補解ダイヤデータ5621の不満点を検出し、当該不満点を解消した変更解ダイヤデータ5631を作成する。更に変更解ダイヤデータ5631についてクレームファイルに基づいて評価値を算出する。上記の処理を繰り返し、最良の評価値を算出した変更解ダイヤデータ5631を運転整理案として決定する。
【選択図】 図5
従来技術、競合技術の概要 列車の運転整理とは、例えば、事故や故障等により列車ダイヤが乱れたときに、安全な運行を遂行するために、列車ダイヤを変更することを言う。近年、運転整理案の作成を支援するシステムが用いられるようになってきた。また、作成された列車ダイヤに応じて駅構内入替計画を自動的に作成する装置等が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000-177590号公報(第3-9頁、第4図)
【発明の背景】しかしながら、上述したような運転整理案の作成の為の支援システムは、列車順序の変更等の単純なダイヤ変更を行うのみで、全面的な見直しを伴うような運転整理案の作成はできなかった。このため、運転整理案の作成作業は結局指令員が行っており、大きな負担となっていた。また、全面的な見直しを伴う運転整理案を自動作成するシステムには次のような要求仕様がある。(1)事故や故障が例え1カ所であったとしても、ダイヤ変更の対象となる列車が派生的に多数発生する。列車ダイヤが複雑になればなるほど、この派生的に発生するダイヤ変更対象の列車は増加することとなる。従って、複雑な列車ダイヤであっても、変更対象となる列車の組み合わせを処理できる能力が求められる。(2)事故や故障等の発生から運転整理案に基づくダイヤの運行までの時間は、短時間であることが望まれる。従って、運転整理案の作成作業には迅速性が要求される。(3)運転整理案を作成する原因となる事故や故障の規模等は様々である。従って、個々の原因に応じたダイヤ変更の的確な変更方法等が求められる。特に(3)に関しては、事故や故障の規模の他に、発生した場所(駅構内や駅間等)、該当する列車種別(普通列車か急行列車か等)、運転日(平日か休日か等)、時間帯(通勤時間帯か等)等の様々な条件と照らし合わせてダイヤ変更を行う必要がある。即ち、運転整理案の評価尺度を固定的にすることが非常に困難であった。本願発明は、この評価尺度に関する次のような発見に基づくものである。即ち、従来の運転整理案作成支援システムは、列車の運行会社側にとって都合の良い運転整理案を作成するためのものであった。例えば運休や運転遅延があったとしても最も早く元のダイヤを運転させるようにするための評価尺度というようなものであった。このため、事故や故障の規模、発生した場所といった個々のケースに応じた評価尺度を決定する必要があり、列車の運行会社側の視点に立った評価尺度であった。しかし、どのような事故や故障等であっても困るのは結局、列車の利用客である。列車の利用客側の視点に立った評価尺度を定義できれば、どのような状況であっても、的確な(即ち、列車利用客の視点に立った評価尺度として的確な)運転整理案を作成できる。そこで、本発明は、運転整理案の評価尺度として利用者の不満を用いることにより、利用者の不満を最小にする運転整理案を自動的に作成する運転整理案作成情報及び運転整理案作成装置を提供することを目的とする。
産業上の利用分野 本発明は運転整理案の作成を行う運転整理案作成情報及び運転整理案作成装置に関するものである。
特許請求の範囲 【請求項1】 コンピュータを、 運転整理案の暫定解である列車ダイヤを暫定列車ダイヤとして記憶する暫定列車ダイヤ記憶手段、 列車ダイヤに対する列車利用者の不満を複数項目に基づいてパターン化した複数の不満条件を記憶する不満条件記憶手段、 前記暫定列車ダイヤ記憶手段に記憶された暫定列車ダイヤにおいて、前記複数の不満条件の少なくとも一つが満たされている部分を検出し、1つ1つを不満点とする検出手段、 前記検出手段によって検出された不満点のうちの一つを解消させるように、所定の運転整理方法に従った、前記暫定列車ダイヤ記憶手段に記憶された暫定列車ダイヤの運転整理を行って変更列車ダイヤを作成する変更ダイヤ作成手段、 前記変更ダイヤ作成手段によって作成された変更列車ダイヤにおいて、前記複数の不満条件の少なくとも一つが満たされている部分を計数し、この計数値を利用して当該変更列車ダイヤに対する評価値を算出する評価手段、 前記変更ダイヤ作成手段によって作成された変更列車ダイヤで前記暫定列車ダイヤ記憶手段に記憶された暫定列車ダイヤを更新する暫定列車ダイヤ更新手段、 前記検出手段による不満点の検出、前記変更ダイヤ作成手段による変更列車ダイヤの作成、前記評価手段による評価、及び前記暫定列車ダイヤ更新手段による暫定列車ダイヤの更新を一連に繰り返し実行させる繰り返し手段、 前記繰り返し手段による繰り返し実行によって前記評価手段が算出した評価値を基準として、前記変更ダイヤ作成手段が作成した変更列車ダイヤの内から運転整理案とする変更列車ダイヤを決定する運転整理案決定手段、 として機能させるための運転整理案作成情報。
【請求項2】 請求項1に記載の運転整理案作成情報であって、 複数の列車のデータを含む列車ダイヤを入力するダイヤデータ入力手段として前記コンピュータを機能させるための情報と、 前記ダイヤデータ入力手段によって入力された列車ダイヤにおける修正点を入力するダイヤ修正点入力手段として前記コンピュータを機能させるための情報と、 前記ダイヤ修正点入力手段によって入力された修正点に基づいて、前記所定の運転整理方法に従った運転整理を行わないように前記ダイヤデータ入力手段によって入力された列車ダイヤを修正して、前記暫定列車ダイヤ記憶手段に暫定列車ダイヤとして記憶させることにより初期の暫定列車ダイヤを作成する初期解作成手段として前記コンピュータを機能させるための情報と、 を含む運転整理案作成情報。
【請求項3】 請求項1又は2に記載の運転整理案作成情報であって、 前記検出手段によって検出された不満点の中から、前記暫定列車ダイヤ中において発生時刻が比較的早期の不満点を高確度で選定するように不満点を選定する選定手段として前記コンピュータを機能させるための情報と、 前記変更ダイヤ作成手段が、前記選定手段によって選定された不満点を解消させるように変更列車ダイヤを作成するための情報と、 を含む運転整理案作成情報。
【請求項4】 請求項1~3のいずれか一項に記載の運転整理案作成情報であって、 前記暫定列車ダイヤ更新手段が、前記評価手段によって算出された評価値及び前記繰り返し手段による繰り返しの回数に基づき、暫定列車ダイヤを更新するか否かを判断するための情報を含む運転整理案作成情報。
【請求項5】 請求項1~4のいずれか一項に記載の運転整理案作成情報であって、 列車ダイヤに含まれる各列車の各駅への到着及び出発それぞれを表すノードと、各列車の各駅への到着及び出発それぞれの相互の所定の依存関係を表す前記ノード間を結ぶアークとに基づいて、前記暫定列車ダイヤ記憶手段に記憶された暫定列車ダイヤから暫定列車ダイヤネットワークを生成する生成手段として前記コンピュータを機能させるための情報と、 前記検出手段が、前記生成手段によって生成された暫定列車ダイヤネットワークを構成するノードの中から、前記不満条件を満たす前記暫定列車ダイヤの部分に対応するノードを検出するための情報と、 前記変更ダイヤ作成手段が、前記生成手段によって生成された暫定列車ダイヤネットワークを構成する所定のノードから前記検出手段によって検出されたノードに至るクリティカルパスを構成するアークの中からアークを選択し、当該アークによって表される依存関係を変更することによって変更列車ダイヤを作成するための情報と、 を含む運転整理案作成情報。
【請求項6】 請求項5に記載の運転整理案作成情報であって、 前記所定の依存関係は、▲1▼列車の着発順序、▲2▼番線の使用順序、▲3▼車両の使用順序の内の少なくとも1つの依存関係であり、 前記変更ダイヤ作成手段は、前記クリティカルパスを構成するアークの中から、▲1▼列車の着発順序、▲2▼番線の使用順序、▲3▼車両の使用順序の内の何れかの依存関係を表すアークを選択し、当該依存関係を変更することによって変更列車ダイヤを作成するための情報、を含むことを特徴とする運転整理案作成情報。
【請求項7】 運転整理案の暫定解である列車ダイヤを暫定列車ダイヤとして記憶する暫定列車ダイヤ記憶手段と、 列車ダイヤに対する列車利用者の不満を複数項目に基づいてパターン化した複数の不満条件を記憶する不満条件記憶手段と、 前記暫定列車ダイヤ記憶手段に記憶された暫定列車ダイヤにおいて、前記複数の不満条件の少なくとも一つが満たされている部分を検出し、1つ1つを不満点とする検出手段と、 前記検出手段によって検出された不満点のうちの一つを解消させるように、所定の運転整理方法に従った、前記暫定列車ダイヤ記憶手段に記憶された暫定列車ダイヤの運転整理を行って変更列車ダイヤを作成する変更ダイヤ作成手段と、 前記変更ダイヤ作成手段によって作成された変更列車ダイヤにおいて、前記複数の不満条件の少なくとも一つが満たされている部分を計数し、この計数値を利用して当該変更列車ダイヤに対する評価値を算出する評価手段と、 前記変更ダイヤ作成手段によって作成された変更列車ダイヤを暫定列車ダイヤとして前記暫定列車ダイヤ記憶手段に記憶させて、暫定列車ダイヤを更新する暫定列車ダイヤ更新手段と、 前記検出手段による不満点の検出、前記変更ダイヤ作成手段による変更列車ダイヤの作成、前記評価手段による評価、及び前記暫定列車ダイヤ更新手段による暫定列車ダイヤの更新を一連に繰り返し実行させる繰り返し手段と、 前記繰り返し手段による繰り返し実行によって前記評価手段が算出した評価値を基準として、前記変更ダイヤ作成手段が作成した変更列車ダイヤの内から運転整理案とする変更列車ダイヤを決定する運転整理案決定手段と、 を備える運転整理案作成装置。
産業区分
  • その他通信
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
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