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鉄道分岐器用エスケープクランク

国内特許コード P07A011227
整理番号 /NO30875
掲載日 2007年11月2日
出願番号 特願2003-074718
公開番号 特開2004-276872
登録番号 特許第3895701号
出願日 平成15年3月19日(2003.3.19)
公開日 平成16年10月7日(2004.10.7)
登録日 平成18年12月22日(2006.12.22)
発明者
  • 櫻井 育雄
  • 五十嵐 義信
出願人
  • (財)鉄道総合技術研究所
発明の名称 鉄道分岐器用エスケープクランク
従来技術、競合技術の概要 図6は、従来の鉄道分岐器に用いるエスケープクランクの使用例を示す。 従来の鉄道分岐器用エスケープクランク112は、図6に示すように、電気転てつ機111の動作かん111aが動作したときに、この動作かん111aに連結されたリンク111bの動作に応じて回転する原動クランク113と、この原動クランク113が回転したときにこの原動クランク113の動作に応じて回転し、分岐器101を転換する従動クランク114とを備えている(例えば、特許文献1参照)。原動クランク113は、支点O1 を中心として回転自在に支持されており、従動クランク114は支点O2 を中心として回転自在に支持されている。原動クランク113の一方の端部には、リンク111bがピン接合により回転自在に連結されており、他方の端部には回転体113aが回転自在に支持されている。従動クランク114の一方の端部には、分岐器101のトングレール103a,103bを転換するロッド109aがピン接合により回転自在に連結されている。従動クランク114の他方の端部には、原動クランク113の回転体113aと接触する鎖錠面(エスケープ面)114a,114bと転換面114c,114dとが形成されている。次に、従来の鉄道分岐器用エスケープクランクの動作を説明する。電気転てつ機111の動作かん111a及びリンク111bが図中矢印方向に駆動すると原動クランク113が矢印方向に回転し、回転体113aが鎖錠面114aから抜け出して転換面114c,114dに嵌まり込み転換面114dを押す。その結果、従動クランク114が矢印方向に回転してロッド109aを矢印方向に駆動し、このロッド109aに連結された転てつ棒106を駆動する。トングレール103a,103bの先端は転てつ棒106によって連結されているため、ロッド109aが駆動すると分岐器101が転換されてトングレール103aが基本レール104aと密着する。分岐器101の転換が終了すると、原動クランク113の回転体113aが転換面114c,114dを抜け出して鎖錠面114bと接触して動作かん111a及びリンク111bが動作を停止する。分岐器101を反対側に転換するときには、矢印方向とは逆方向に動作かん111a及びリンク111bが駆動して回転体113aが転換面114cを押す。その結果、原動クランク113及び従動クランク114が矢印方向とは逆方向に回転して、トングレール103bが基本レール104bと密着する。このように、回転体113aが転換面114c,114dを押しているときには分岐器101が転換され、回転体113aが鎖錠面114a,114bと接触しているときには分岐器101が鎖錠される。このような従来の鉄道分岐器用エスケープクランク112では、電気転てつ機111が発生する転換力が動作かん111a、リンク111b、原動クランク113、従動クランク114及びロッド109aを介して分岐器101に作用する。一方、従動クランク114には、分岐器101を転換しているときに略一定の大きさの負荷が作用しており、この負荷は従動クランク114、原動クランク113、リンク111b及び動作かん111aを介して電気転てつ機111に作用する。このような従来の電気転てつ機111では、動作かん111aのストロークに対して転換力特性が凹形となることが知られている(例えば、非特許文献1参照)。また、従来のエスケープクランク112では、従動クランク114に対して一定の負荷を加えると原動クランク113には凸形の負荷特性が出力されることが知られており(例えば、非特許文献2参照)、動作かん111aのストロークの両端では負荷が抑制され、動作かん111aのストロークの中間付近では負荷が増幅されるような特性を示している。
【特許文献1】特公平7-29604号公報(第3頁左欄第9行目~第31行目及び第1図)
【非特許文献1】櫻井育雄、RRR、財団法人研友社、1989年7月1日、第31頁及び図4
【非特許文献2】櫻井育雄、鉄道総研報告、財団法人研友社、1989年7月1日、第5頁及び図7
図7は、従来の鉄道分岐器用エスケープクランクの負荷と総合負荷特性との関係を示す図であり、図7(A)は分岐器を転換したときに従動クランクに加わる負荷を示し、図7(B)は分岐器を転換したときに原動クランクに加わる負荷を示す。ここで、図7(A)に示す縦軸は負荷の大きさであり、横軸は従動クランク114のストロークである。図7(B)に示す縦軸は負荷の大きさであり、横軸は動作かん111aのストロークである。図7(A)に示す波形は、図6に示すエスケープクランク112を介して電気転てつ機111によって分岐器101を転換したときに、従動クランク114側に加わる負荷の変化(負荷特性)である。この負荷は、トングレール103a,103bが床板105上を移動するときに発生する摩擦力などである。一方、図7(B)に示す波形は、床板105を給油した状態でエスケープクランク112を介して電気転てつ機111によって分岐器101を転換したときに、原動クランク113(電気転てつ機111の動作かん111a)側に加わる負荷の変化(総合負荷特性)である。図7(A)に示すように、従動クランク114側に加わる負荷は、この従動クランク114のストロークに対して略一定の大きさで変化し、図7(B)に示すようにエスケープクランク112を介して分岐器101を転換すると転てつ機111に加わる負荷が凸形の負荷特性となる。
産業上の利用分野 この発明は、鉄道分岐器を転換及び鎖錠する鉄道分岐器用エスケープクランクに関する。
特許請求の範囲 【請求項1】 鉄道分岐器を転換及び鎖錠する鉄道分岐器用エスケープクランクであって、 前記鉄道分岐器を転換するための転換力を発生する転てつ機の動作かんが動作したときに、この動作かんの動作に応じて駆動する原動部と、 前記原動部が動作したときにこの原動部の動作に応じて駆動し、前記鉄道分岐器を転換する従動部とを備え、 前記従動部は、この従動部を回転自在に支持する支点と、前記鉄道分岐器から負荷が作用する第1の作用点と、前記第1の作用点に作用する負荷を前記原動部に作用させる第2の作用点とを有し、 前記従動部には、前記鉄道分岐器を転換しているときに、この鉄道分岐器を転換するときに発生する負荷が前記第1の作用点に作用し、 前記原動部には、前記鉄道分岐器を転換しているときに、前記第1の作用点に作用する負荷と略同一の大きさの負荷が前記第2の作用点から伝わること、 を特徴とする鉄道分岐器用エスケープクランク。
【請求項2】 請求項1に記載の鉄道分岐器用エスケープクランクにおいて、 前記従動部は、前記支点から前記第1の作用点までの長さと前記支点から前記第2の作用点までの長さとが等しいてこ機構部であること、 を特徴とする鉄道分岐器用エスケープクランク。
【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の鉄道分岐器用エスケープクランクにおいて、 前記原動部は、 前記鉄道分岐器を定位側で鎖錠する第1の鎖錠面と、 前記鉄道分岐器を反位側で鎖錠する第2の鎖錠面と、 前記第1の鎖錠面と前記第2の鎖錠面との間に配置され、前記鉄道分岐器を前記定位側と前記反位側との間で転換させるための転換孔とを備え、 前記従動部は、 前記第1及び前記第2の鎖錠面と接触して前記鉄道分岐器を鎖錠するとともに、前記転換孔に嵌合して前記鉄道分岐器を転換させる回転体と、 前記鉄道分岐器を転換するロッドを前記第1の作用点で回転自在に連結するとともに、前記回転体を前記第2の作用点で回転自在連結して、前記支点を中心に回転可能なクランクと、 前記クランクと一体となって回転して前記原動部と接触し、前記回転体が前記第1の鎖錠面から前記転換孔に嵌り込むように、このクランクを強制的に回転させる回転力を発生する第1の補助アームと、 前記クランクと一体となって回転して前記原動部と接触し、前記回転体が前記第2の鎖錠面から前記転換孔に嵌り込むように、このクランクを強制的に回転させる回転力を発生する第2の補助アームとを備えること、 を特徴とする鉄道分岐器用エスケープクランク。
産業区分
  • その他通信
  • 鉄道
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
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