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分岐器用潤滑剤組成物

国内特許コード P07A011245
整理番号 /NO33342
掲載日 2007年11月2日
出願番号 特願2003-089939
公開番号 特開2004-292732
登録番号 特許第4926368号
出願日 平成15年3月28日(2003.3.28)
公開日 平成16年10月21日(2004.10.21)
登録日 平成24年2月17日(2012.2.17)
発明者
  • 曽根 康友
  • 鈴木 政治
  • 近藤 信也
  • 木村 浩
出願人
  • 公益財団法人鉄道総合技術研究所
  • 協同油脂株式会社
発明の名称 分岐器用潤滑剤組成物
発明の概要

【課題】潤滑性を有し、広範囲の温度条件において安定であり、適度な付着性を付与のできる分岐器用潤滑剤組成物の提供。
【解決手段】基油と増粘剤とを含有する潤滑油組成物であって、基油としてエステル油を含み、増粘剤としてポリマーを含むことを特徴とする。潤滑剤組成物は、基油としてエステル油を含むため、生分解性に優れるため、この潤滑剤組成物を自動給油器5によって床板4に給油した場合に、降雨時に雨水とともに周辺に流出しても土壌汚染や水質汚染を起こすことがない。また、潤滑剤組成物は、増粘剤としてポリマーを含むため、自動給油器5内で長期間保存されても固化が起こり難く、適度な潤滑性及び付着性を付与させることができる。
【選択図】 図1

従来技術、競合技術の概要
従来、鉄道用分岐器のトングレールが転換するときに接触移動する床板に、駅作業者や保線作業者によって潤滑剤が塗布されていた。しかし、交通量の増大によって駅作業者や保線作業者による床板への潤滑剤の塗布が困難になり、床板に潤滑油を自動的に給油する自動給油器が使用されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2525137号公報(段落番号0017~0019、図5及び図6)
【0004】
図1は、従来の自動給油器の外観図である。なお、図1では、トングレール、基本レール及び自動給油器の一方のみを図示し他方については図示を省略している。
図1に示す鉄道用分岐器1は、一つの軌道を二つ以上の軌道に分ける装置である。鉄道用分岐器1は、図1に示すように、矢印方向に移動して転換するトングレール2と、このトングレール2の先端部が密着及び分離する基本レール3と、トングレール2を転換自在に支持する床板4などを備えている。自動給油器5は、鉄道用分岐器1のトングレール2が接触移動する床板4に自動的に潤滑油を供給する装置である。自動給油器5は、収容部6と、供給ローラ7と、傾斜板8と、塗布ローラ9などを備えている。収容部6は、潤滑油を収容する油槽であり、供給ローラ7は収容部6から傾斜板8に潤滑油を供給する回転体である。供給ローラ7は、外周面に潤滑油を受ける溝部7aを有し、トングレール2の転換動作に応じて回転する。傾斜板8は、供給ローラ7の溝部7aから滴下した潤滑油を塗布ローラ9に供給する油受け板であり、塗布ローラ9は傾斜板8から滴下した潤滑油を床板4に塗布する回転体である。
【0005】
次に、この従来の自動給油器の動作を説明する。
トングレール2がA1 ,A2 方向に転換するとこのトングレール2と一体となって自動給油器5がA1 ,A2 方向に移動し、塗布ローラ9が床板4と回転接触する。その結果、塗布ローラ9がB1 ,B2 方向に回転して、この塗布ローラ9の外周面に付着した潤滑油が床板4上に塗布される。塗布ローラ9がB1 ,B2 方向に回転すると、この供給ローラ7と一体となって回転するギヤと、塗布ローラ9と一体となって回転するギヤの双方と噛み合う1枚のギヤによって、塗布ローラ9の回転が供給ローラ7に減速されて伝達される。その結果、供給ローラ7がC1 ,C2 方向に回転して収容部6から溝部7aに潤滑油が受け取られ、この溝部7a内の潤滑油が傾斜板8上に供給される。
【0006】
このような従来の自動給油器5では、夏季には直射日光の影響により周囲の温度が60°C以上になると潤滑剤が劣化を起こしやすく、冬季には低温に曝されると潤滑剤が硬化して給油不良を起こすことが懸念される。また、従来の鉄道用分岐器1では、床板4に鉱油が使用されていたが、この鉱油は生分解性が低く、降雨時に雨水とともに周辺に流出して土壌汚染や水質汚染を起こすおそれがあった。このため、鉄道用分岐器1の床板4に存在する潤滑剤には、生分解性を有することが要望されていた。このような潤滑性及び付着性を有する潤滑剤として、基油として植物油を含み、増ちょう剤として脂肪酸の金属塩からなる金属石ケンを含み、増粘剤を含む鉄道用生分解性グリース組成物が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献2】
特開平11-228983号公報(段落番号0006~0008)
産業上の利用分野
この発明は、鉄道用分岐器のトングレールが接触移動する床板に自動給油器によって給油される基油と増粘剤とを含有し、増ちょう剤を含有しない分岐器用潤滑剤組成物に関する。
特許請求の範囲 【請求項1】 鉄道用分岐器のトングレールが接触移動する床板に自動給油器によって給油される基油と増粘剤とを含有し、増ちょう剤を含有しない分岐器用潤滑剤組成物であって、
前記基油として植物油を包含しないポリオールエステル油を50~90重量%含み、前記増粘剤としてポリメタクリレートを2025重量%含むこと、
を特徴とする分岐器用潤滑剤組成物。
【請求項2】 請求項1に記載の分岐器用潤滑剤組成物において、
前記基油として鉱油、合成炭化水素油、ポリフェニルエーテル、シリコーン油を1種又は2種以上含むこと、
を特徴とする分岐器用潤滑剤組成物。
【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の分岐器用潤滑剤組成物において、
前記ポリメタクリレートの動粘度は、100°Cにおいて800mm2 /s以上であること、
を特徴とする分岐器用潤滑剤組成物。
産業区分
  • 液体燃料・油脂
  • 高分子化合物
  • 機構・伝動
  • 鉄道
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2003089939thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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