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鋼材の下地調整材および下地調整方法

国内特許コード P07A011298
整理番号 /NO33348
掲載日 2007年11月6日
出願番号 特願2003-095853
公開番号 特開2004-299979
登録番号 特許第4343570号
出願日 平成15年3月31日(2003.3.31)
公開日 平成16年10月28日(2004.10.28)
登録日 平成21年7月17日(2009.7.17)
発明者
  • 佐々木 孝彦
  • 立松 英信
  • 半谷 公明
出願人
  • (財)鉄道総合技術研究所
  • (株)ジェイアール総研エンジニアリング
  • アサヒボンド工業(株)
発明の名称 鋼材の下地調整材および下地調整方法
発明の概要 【課題】腐食した鋼材表面を塗替え塗装する場合に、ブラスト処理のような物理的処理では除去できない塩化物イオンのような有害な陰イオンを積極的に除去する下地処理剤を提供する。
【解決手段】水性エポキシ樹脂を混和液としたセメント系下地調整材に、セメントとの反応によって消費されないカルシウム・アルミニウム複合水酸化物等の陰イオン吸着剤を含有させ、該下地調整材を用いて塗替え塗装等の際の下地調整をして鋼材腐食の発生を抑制する。
【選択図】 図2
従来技術、競合技術の概要 従来から、橋梁等の鋼構造物は、長期間の使用を前提とするため、鋼の防食および外観確保を目的として表面が塗装されている。この場合に、塗装塗膜の耐久性が鋼構造物の期待耐用年数より短いため、複数回の塗り替え塗装が必要となる。一般環境用塗装系の塗膜劣化状態の調査結果では、新設塗装塗膜に比べて塗替え塗装塗膜の劣化進展は早いことが確認されている。これは、適用している塗装材に違いがない場合にも一般的に発生していることを考慮すれば、下地調整時残存したさび面上の塗膜が早期に劣化するためと考えられる。これは、大気中で腐食した鋼は、例えば図1に示すように、鋼とさび層の界面近くに環境中の腐食を促進する因子(塩分等)である陰イオンが濃縮してネストとなる。ネストは、鋼の腐食で鋼表面に形成された腐食セルにより、陰イオンがアノード部に電気化学的に補足され濃縮したものであり、塗替え塗装塗膜下のネストが存在する部分では鋼材の腐食反応は抑制されない。このために、新設塗装塗膜にに比べて耐久性が劣ることになる。従って、塗装などの防食を施す場合に、さび層の除去のみならず、鋼とさび層界面に濃縮する腐食促進性の陰イオンの効果的な除去が必要となる。ところで、塗替え塗装における腐食箇所の下地調整(素地調整)は、新設塗装時のように短期問で発生したさびの除去とは異なり、複数年をかけて生成したさび層の除去作業となる。このようなさび層およびネストの除去にはブラスト装置を用いる、あるいはディスクサンダーやエアーハンマー等の動力工具とハンマー、スクレーパーなどの手工具を併用して劣化個所を除去作業するなどの物理的な除去方法が一般に採用されている。しかし、鋼とさび層の界面に生成したネスト中の陰イオンは、前記のような物理的な除去作業では完全に除去できないといわれている。そこで従来、塗替え塗装系の下地材として亜鉛等の防錆顔料を含有した塗料を塗布し、防錆する方法が実施されているが、このものは前記陰イオンを積極的に除去するものでないため、鋼表面でのさび発生の抑制効果に乏しく、塗替え塗装した場合、新規塗装の場合より短期間のうちにさびが発生するケースがある。そこで、下塗り材としてアルキルメタアクリレートの共重合体を含有する塗料を塗布し、これによって防錆効果を高めようとするものが提唱されている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2000-42485号公報
産業上の利用分野 本発明は、橋梁、タンク、橋脚、鉄骨、屋根等の鋼構造物を構成する鋼材表面に下地調整材として塗布される防錆効果の優れた下地調整材の技術分野に関するものである。
特許請求の範囲 【請求項1】 塗替え塗装がなされる鋼材の表面に塗布される下地調整材であって、該下地調整材は、セメントと炭酸カルシウムが1:1の重量比の割合で混入された水硬性粉体と、エポキシ樹脂およびポリアミドアミンを混和する混和材とを主成分とするセメント系下地調整材に陰イオン吸着剤を含有することを特徴とする鋼材の下地調整材。
【請求項2】 請求項1において、陰イオン吸着剤はセメントと反応して消費されることがないカルシウム・アルミニウム複合水酸化物であることを特徴とする鋼材の下地調整材。
【請求項3】 請求項1または2において、陰イオン吸着剤の含有量は、1.0重量%以上であることを特徴とする鋼材の下地調整材。
【請求項4】 セメントと炭酸カルシウムが1:1の重量比の割合で混入された水硬性粉体と、エポキシ樹脂およびポリアミドアミンを混和する混和材とを主成分とするセメント系下地調整材に陰イオン吸着剤を含有する下地調整材を、塗替え塗装がなされる鋼材の表面に塗布するようにしたことを特徴とする鋼材の下地調整方法。
産業区分
  • 窯業
  • 塗料・接着剤
  • その他建築
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
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