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トロリ線の吊架装置

国内特許コード P07A011678
整理番号 /NO33201
掲載日 2007年11月22日
出願番号 特願2001-256674
公開番号 特開2003-080976
登録番号 特許第4333939号
出願日 平成13年8月27日(2001.8.27)
公開日 平成15年3月19日(2003.3.19)
登録日 平成21年7月3日(2009.7.3)
発明者
  • リチャード・ウィルダ
  • ジェイ・デビッド・カールソン
  • 山川 盛実
  • 清水 政利
  • 島田 健夫三
  • 岩間 祐一
  • 飯国 元久
出願人
  • ロード・コーポレーション
  • (財)鉄道総合技術研究所
  • 三和テッキ(株)
発明の名称 トロリ線の吊架装置
発明の概要 【課題】 頻繁な保守点検、部材交換の必要がなく、製造が容易で比較的安価に得られるダンパ機能を備えたトロリ線の吊架装置を提供する。
【解決手段】 トロリ線Tの吊架装置1は、一端側が吊架線Mに連結され、他端側に開口5dを有する非磁性の筒状ケーシング5を有する。ケーシング5内に、筒状ハウジング6が配置される。ハウジング6は、磁性体から成り、縦方向のスロット6aを有し、それにより半径方向に収縮可能である。ハウジング6内にピストン7が軸線方向に相対移動自在に挿入され、ばね8で上方へ付勢される。ロッド部7bは開口5dを貫通して外方へ伸び、トロリ線Tに連結される。ピストン7は、永久磁石7cによって励磁されてハウジング6の内周に磁気吸着する磁気吸着部7aを有する。磁気吸着部7aによってハウジング6を収縮させることで、ピストン7を抱持させ、ピストン7とハウジング6との相対移動を制動する。
従来技術、競合技術の概要 電車線における吊架方式架線構造では、吊架線から垂下したハンガイヤと称される吊架装置により、電車のパンタグラフが摺動するトロリ線を吊り持ちする。吊架装置は、所定の間隔、例えば4.5mおきに設けられ、これにより、トロリ線をレールにほぼ平行になるように吊っている。このような架線システムにおいては、パンタグラフ通過時のトロリ線の振動がトロリ線とパンタグラフとの間の離線発生の原因となる。トロリ線の振動を抑制することは、トロリ線とパンタグラフ間の離線の低減、電車の集電性能向上に寄与し、またトロリ線の波状摩耗の発生防止にも効果があることが知られている。特に高速運転の場合、トロリ線の振動を抑制することは重要である。従来、摩擦抵抗力とばね圧によるダンパ機能を持つ防振型のトロリ線吊架装置が知られている(特開平6-171402号公報)。この架線構造では、補助吊架線に吊ったシリンダ内に、ピストンとばねとを挿入し、ピストンがばね圧を受けるようにする。ピストンには、シリンダとの摩擦抵抗力による振動吸収機能を持つピストンリングを設ける。そして、このピストンのピストンロッドの下端にトロリ線を結合し、補助吊架線の下方にトロリ線を吊り持つ。
産業上の利用分野 電車線の吊架方式架線構造において、吊架線又は補助吊架線の下に、電車のパンタグラフが摺動するトロリ線を吊り持ちするための吊架装置に関し、特にパンタグラフ通過時のトロリ線の振動を吸収するダンパーの機能を持ったトロリ線の吊架装置に係るものである。
特許請求の範囲 【請求項1】 一端側がトロリ線又はこのトロリ線の上方の吊架線の何れかに連結され、他端側に開口を有する非磁性の筒状ケーシングと、 このケーシング内に、それの縦軸をケーシングの縦軸に一致させて配置され、少なくとも1つの縦方向のスロットを有し、それにより半径方向に収縮可能に構成された磁性体から成る筒状ハウジングと、 このハウジング内に軸線方向に相対移動自在に挿入され、前記ケーシングの他端側の開口を貫通してケーシングの外方へ伸び、外方端が前記吊架線又はトロリ線のうちの前記ケーシングの一端側が連結されない何れかに連結されるロッド部を一端側に備えたピストンと、 前記ハウジング内に配置され、一端が前記ケーシングの一端側に係止され、他端が前記ピストンに係止された圧縮ばねとを具備し、 前記ピストンが、永久磁石によって励磁されて前記ハウジングの内周を磁気吸着させる磁気吸着部を含み、それによってハウジングを収縮させて、ピストンを抱持させ、ピストンとハウジングとの相対移動を制動することを特徴とするトロリ線の吊架装置。
【請求項2】 前記筒状ケーシングの一端側がハンガを介して前記吊架線に連結され、前記ピストンのロッド部の一端が把持部材を介して前記トロリ線に連結されることを特徴とする請求項1に記載のトロリ線の吊架装置。
【請求項3】 前記ハウジングが、複数の前記縦方向のスロットによって区画された複数の弾性帯状体を具備し、これら複数の帯状体が、一端側において一体に連繋していることを特徴とする請求項1に記載のトロリ線の吊架装置。
【請求項4】 前記ピストンが、複数の永久磁石ディスクと、これらの永久磁石ディスクをピストンの軸線方向両側から挟む複数の磁気吸着ディスクとを含むことを特徴とする請求項1に記載のトロリ線の吊架装置。
【請求項5】 一端側に引手付きのふたを有し、他端側に開口を備えたふたを有する非磁性の筒状ケーシングと、 このケーシング内に、それの縦軸をケーシングの縦軸に一致させて配置され、複数の縦方向のスロットによって区画された複数の帯状体を具備し、それにより半径方向に収縮可能に構成された磁性体から成る筒状ハウジングと、 このハウジング内に軸線方向に相対移動自在に挿入され、前記ケーシングのふたの開口を貫通してケーシングの外方へ伸びるロッド部を一端側に備えたピストンと、 前記ハウジング内に配置され、一端が前記ケーシングの他端側の前記ふたに係止され、他端が前記ピストンに係止された圧縮ばねと、 前記ケーシングの一端側の引手に両端が結合され、中間においてU字状に湾曲し、湾曲部において前記吊架線に掛け止められる帯板状ハンガと、 前記ピストンのロッド部の外方端に一端側が連結され、他端側において前記トロリ線を把持する把持部材と、 を具備し、前記ピストンが、複数の永久磁石ディスクと、これらの永久磁石ディスクをピストンの軸線方向両側から挟む複数の磁気吸着ディスクとを含み、永久磁石ディスクによって励磁された磁気吸着ディスクが、前記ハウジングを収縮させ、前記帯状体でピストンを抱持して、ピストンとハウジングとの相対移動を制動することを特徴とするトロリ線の吊架装置。
【請求項6】 一端側がトロリ線又はこのトロリ線の上方の吊架線の何れかに連結され、他端側に開口を有する非磁性の筒状ケーシングと、 このケーシングの内側に、それの縦軸をケーシングの縦軸に一致させて配置され、ケーシングの半径方向に収縮可能に構成された磁性体から成るハウジングと、 このハウジング内に軸線方向に相対移動自在に挿入され、前記ケーシングの他端側の開口を貫通してケーシングの外方へ伸び、外方端が前記吊架線又はトロリ線のうちの前記ケーシングの一端側が連結されない何れかに連結されるロッド部を一端側に備えたピストンと、 前記ハウジングの内側に配置され、一端が前記ケーシングの一端側に係止され、他端が前記ピストンに係止された圧縮ばねとを具備し、 前記ハウジングが、前記ピストンを囲むように相互間隔を置いて配置された複数の独立した帯状体から成り、 前記ピストンが、永久磁石によって励磁されて前記帯状体の内側面を磁気吸着させる磁気吸着部を含み、それによって帯状体にピストンを抱持させ、ピストンと前記ハウジングとの相対移動を制動することを特徴とするトロリ線の吊架装置。
【請求項7】 前記帯状体が、前記ケーシングの内側においてケーシングの半径方向に移動自在に設けられることを特徴とする請求項6に記載のトロリ線の吊架装置。
産業区分
  • 電力応用
国際特許分類(IPC)
出願権利状態 権利存続中
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