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列車進入進出検知方法

国内特許コード P07A011681
整理番号 /NO33192
掲載日 2007年11月22日
出願番号 特願2001-263846
公開番号 特開2003-072551
登録番号 特許第4033650号
出願日 平成13年8月31日(2001.8.31)
公開日 平成15年3月12日(2003.3.12)
登録日 平成19年11月2日(2007.11.2)
発明者
  • 西堀 典幸
  • 佐々木 達也
  • 平栗 滋人
  • 平尾 裕司
  • 笠井 貴之
出願人
  • (財)鉄道総合技術研究所
  • 日本信号(株)
発明の名称 列車進入進出検知方法
発明の概要 【課題】 列車の進行方向に沿った検知区間について該検知区間への確実な進入、進出の検知を可能とする。
【解決手段】 列車が検知区間の境界に対向配置された質問器と地上応答器間の通信を遮断するのを検知して境界のブロックへの列車の進入を検知し、列車の最後尾に設置された車上応答器からの識別情報を上記質問器で受信することにより列車の最後尾を検知し、上記質問器と地上応答器間の通信の回復を検知して境界のブロックからの列車の進出を検知する方法において、列車の進路制御のための方向が定められた検知区間にて、該検知区間を列車の進行方向別に分けて検知し、上記列車の進行方向に沿って後方側の境界からの進入として、その境界地点で隣接検知区間からの列車の進出を検知したことを条件として当該検知区間への進入検知とし、上記列車の進路制御を行う方向毎に検知区間を対応させて列車の進入進出情報を作成する。
従来技術、競合技術の概要 従来、レール上を走行する列車の位置を検知するには、列車が走行する2本のレールを検知回路中に組み込んだ軌道回路によって主に行われている。そして、上記レールの切れ目の位置を列車の車輪が通過した際に、該車輪及び車軸で軌道回路が短絡されることにより、当該レール上に列車が在ることを検知していた。この列車の在線の検知により、その軌道回路を内方とする信号機を青から赤に変えて、列車運行の安全性を確保していた。しかし、この軌道回路は、レールと列車の車軸を電気回路の一部として構成しているので、天候の影響を受けやすい、細かな現場調整作業や定期的な保守作業が必要である、大容量の電源設備が必要である、などの問題点があった。また、近年では、軌道回路によらないシステムとして、無線通信手段を利用した新しい方式の列車検知システムが開発されている。この列車検知システムは、図1に示すように、列車走行の検知区間であるブロックB(B1~B3)の各境界にてレール2の近傍に設置された質問器Q(Q1~Q3)と、上記質問器Qと相互に通信可能とされ、列車通過時に列車3の車体により通信領域が遮断されるように上記質問器Qに対向して設置された地上応答器G(G1~G3)と、上記質問器Qと相互に通信可能とされ、上記列車3上に設置された車上応答器Vと、上記各ブロックBの境界の質問器Qが受信した地上応答器G又は車上応答器Vからの信号を取り込んで各ブロックBの列車3の進入、進出を検知する列車検知装置1とを備えて成っている。なお、上記列車3は、車両31と32で編成されているとする。また、符号4は、上記列車検知装置1で得た各ブロックBの列車3の進入、進出情報を取り込んで列車の進路制御等に利用する外部装置を示している。上記列車検知システムにおいて、列車3の進入、進出を検知するには、図1において、列車3がブロックB1に在線するとし、図面左側の起点側から右側の終点側に向かって矢印C方向に進行し、ブロックB2に進入するとする。この状態で、レール2上を走行する列車3の先頭部がブロックB1とB2との境界に対向配置された質問器Q2と地上応答器G2との間に進むと、該両者間の通信が遮断される。すると、列車検知装置1は、上記質問器Q2から送られる地上応答器G2の応答信号受信無しを検出して、「列車あり」を検知する。これにより、上記列車検知装置1は、前方のブロックB2への列車3の進入を検知する。次に、列車3がレール2上を走行してさらに進み、上記列車3を構成する車両32の後尾側の位置に搭載された車上応答器Vが質問器Q2の位置を通過すると、上記車上応答器Vからの応答信号を質問器Q2が受信する。すると、列車検知装置1は、上記質問器Q2から送られる車上応答器Vの応答信号の受信を検出して、その識別情報により列車3の編成を検知する。そして、レール2上を走行する列車3がさらに進み、該列車3の最後尾部がブロックB1とB2との境界に対向配置された質問器Q2と地上応答器G2との間を通過すると、該両者間の通信が回復される。すると、列車検知装置1は、上記質問器Q2からの地上応答器G2の応答信号の受信有りを検出して、「列車無し」を検知する。これにより、上記列車検知装置1は、後方のブロックB1からの列車3の進出を検知する。このような列車検知システムにおいては、次のようなブロックBへの異常進入検知が発生したり、ブロックBへの不正進入後の後退解除の失敗などがあり、列車3の進路方向の前方の信号機が赤となって、列車3が出発できなくなることがある。例えば、図9に示すように、列車3がブロックB1に在線するとし、矢印C方向に進行してブロックB2に進入する手前にいるとする。このとき、例えば電波妨害又は外乱等により質問器Q2と地上応答器G2との間の通信が遮断され、列車3が質問器Q2と地上応答器G2との間に入らないにも拘らず、列車3がブロックB2に進入したと検知する異常進入検知があったとする。すると、この異常進入検知によりブロックB2は在線状態となる。そして、ブロックB2の入口側に設置された信号機Sが青(G)から赤(R)に変わる。したがって、実際にはブロックB2には列車3がいないにも拘らず、上記信号機Sが赤(R)であることから列車3は出発できなくなる。また、図10に示すように、列車3がブロックB1に在線するとし、矢印C方向に進行して一旦ブロックB2に進入した(同図(a)参照)後、矢印D方向に後退して再びブロックB1内に戻ってきた(同図(b)参照)とする。この場合、図10(a)に示すように、列車3が質問器Q2と地上応答器G2との間に入りブロックB2への進入検知が成立すると、ブロックB2は在線状態となり、ブロックB2の入口側に設置された信号機Sが青(G)から赤(R)に変わる。その後、図10(b)に示すように、列車3が矢印D方向に後退したとき、質問器Q2と地上応答器G2との間の通信が回復すれば、ブロックB2から矢印D方向への列車3の進出検知が成立して、信号機Sが赤(R)から青(G)に変わる。この場合は、上記列車3が再び矢印C方向に前進する際に、該列車3は出発可能となり問題はない。ところが、図10(b)において、列車3が矢印D方向に後退したとき、質問器Q2が何らかの異常において進出検知が不成立となった場合、ブロックB2は在線状態となり、信号機Sは赤(R)のままとなる。したがって、この場合は、上記列車3が再び矢印C方向に前進しようとすると、上記信号機Sが赤(R)であることから、実際にはブロックB2には列車3がいないにも拘らず、列車3は出発できなくなる。
産業上の利用分野 本発明は、地上又は車上に設置された検知手段による検知結果をもとにして検知区間への列車の進入、進出を検知する列車進入進出検知方法に関し、詳しくは、列車の進路方向に沿った検知区間について当該検知区間への確実な進入、進出の検知が可能な列車進入進出検知方法に係るものである。
特許請求の範囲 【請求項1】 レール上を走行する列車が検知区間の境界に対向配置された第1通信手段と第2通信手段との間の通信を遮断するのを検知して境界地点からの検知区間への列車の進入を検知し、列車を構成する編成の最後尾に設置された第3通信手段からの編成識別情報を上記第1通信手段で受信することにより列車の最後尾を検知し、その後上記対向配置された第1通信手段と第2通信手段との間の通信の回復を検知して当該境界地点の検知区間からの列車の進出を検知する列車進入進出検知方法において、 列車の進路制御のための進路方向が定められた検知区間にて、該検知区間を列車の進路方向別に分けて検知し、上記列車の進路方向に沿って、当該検知区間の後方側に隣接する検知区間との境界地点で上記後方側検知区間からの列車の進出を検知することにより当該検知区間への列車の進入検知とし、当該検知区間の前方側に隣接する検知区間との境界地点で上記前方側検知区間への列車の進出を検知することにより当該検知区間からの列車の進出検知とし、 上記列車の進路制御を行う進路方向毎に検知区間を対応させて列車の進入進出情報を作成する、ことを特徴とする列車進入進出検知方法。
【請求項2】 上記検知区間は、複線のレール、単線のレール又は三方に分岐するレールに沿って設定されるものであり、複線及び単線は2箇所の境界地点で、分岐は3箇所の境界地点で構成し、列車の進路方向の数だけ検知区間を分けて設定することを特徴とする請求項1記載の列車進入進出検知方法。
産業区分
  • その他通信
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
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