TOP > 国内特許検索 > 鉄道車両用軌間可変台車

鉄道車両用軌間可変台車

国内特許コード P07A011989
整理番号 /NO30518
掲載日 2007年12月7日
出願番号 特願平11-189949
公開番号 特開2001-018796
登録番号 特許第3471002号
出願日 平成11年7月5日(1999.7.5)
公開日 平成13年1月23日(2001.1.23)
登録日 平成15年9月12日(2003.9.12)
発明者
  • 豊岡 友裕
  • 岡本 勲
出願人
  • (財)鉄道総合技術研究所
発明の名称 鉄道車両用軌間可変台車
従来技術、競合技術の概要 鉄道の軌道巾いわゆる軌間(左右のレールの頭頂部内側の間隔)には、いくつかの規格がある。日本の新幹線の軌道は標準軌(軌間1,435mm)と呼ばれるものである。日本のJR在来線の軌道は狭軌(軌間1,067mm)と呼ばれるものである。この他に、広軌(軌間1,524mm、1,668mm)や狭軌(軌間1,000mm)もある。ヨーロッパにおける国際列車等では、軌間の異なる複数種の軌道の線区に渡って運行する列車もあるので、軌間可変台車へのニーズが生じた。日本でも、新幹線と在来線との車両乗り入れが可能な車両へのニーズがある。現時点で、軌間可変台車としてただ一つ実用化されているものは、タルゴ車と呼ばれる軽量な連接車両用台車である。なお、このタルゴ車用台車は、電気機関車等に牽引されて走行し、自身では駆動力を有しない車両用の付随台車である。自身で駆動力を有する車両用の駆動台車では、軌間可変の台車は今だ実用化されていない。しかし、いくつかの方式が提案されている。図7は、車輪直接駆動・独立車輪方式(DDM方式)の軌間可変台車の車軸周りの構造を示す模式的正面断面図である。なお、同図において地上側設備は二点鎖線で示されている(以下同じ)。図中には、左右のレール143の上にのった左右の車輪141が示されている。車輪141は軸受140を介して外筒135に対して回転自在に取り付けられている。外筒135は非回転で、同じく非回転の車軸131の外側に、左右摺動可能に嵌挿されている。なお、外筒135は、左右の車輪に対応して、左右一対設けられており、左右の外筒135は相互に独立に摺動する。左右各々の車輪141の内側には、それぞれ別個のモータ162が取り付けられている。モータ162は、そのケ-シング162a及びローター162bが、車輪141に対して固定されており、ステーター162cが外筒135に対して固定されている。なお、ケ-シング162aの内側端は、軸受162dで外筒135に対して回転自在に保持されている。このモータ162は、通常のモータとは逆に、ローター162bが周辺部にあり、ステーター162cが中心部にある。そして、ローター162b及びケ-シング162aを回転駆動することにより、車輪141を回転駆動する。図7のDDM方式の台車では、車軸131上において外筒135を車輪141及びモータ162ごと左右に摺動させることにより軌間変更を行う。すなわち、軌間変更時には、軸箱119及びその上の軸バネ117、台車枠111並びに車体(図示されず)を、軸箱119の下のサポートローラー151、サポート台153で支えておいて、車軸131や車輪141、モータ162一式を下に下げる(レール143が下がる、あるいはサポート台153が上がる)。このとき外筒135の端部に固定されているロッキングブロック128も一緒に下がり、ロッキングブロック128の上側の突起128bが軸箱本体121の穴121fから抜ける。この状態で外筒135は左右に摺動可能となる。そこで、台車101(車両ごと)を進行方向(図7の紙面垂直方向)に進め、その際レール143及びガイドレール145が徐々に外側に開くようになっており、外筒135及び車輪・モータ一式は、車軸131上を左右に開くように移動する。そして、開き終ったところで、車輪141を上げれば(レール143が上がるかサポート台153が下がる)ロッキングブロック128の内側突起128aがロック穴121fに入り込んで外筒135が左右に位置決めされる。これで、軌間変更完了である。
産業上の利用分野 本発明は、左右のレールの間隔(軌間)の異なる複数種の軌道を走行可能な鉄道車両用軌間可変台車において、駆動台車にも適用可能で、左右の車輪を同期回転可能とした軌間可変台車に関する。特には、車軸周り全体をコンパクトに構成することができ、軸バネの下の装置重量(バネ下重量)を軽減し、さらに軌道変更時にスライドする各所のバックラッシュを小さくして走行安定性、耐久性を向上することができる鉄道車両用軌間可変台車に関する。
特許請求の範囲 【請求項1】 車両の左右方向に延びる回転可能な車軸(31)と、該車軸(31)の荷重を受ける車軸軸受(23)と、該車軸軸受(23)を収める左右一対の内箱(24)及び外箱(20)からなる軸箱(19)と、上記車軸(31)の外周において、それぞれ左右方向に摺動可能に且つ相互に同期回転するように装着された、左右一対のスリーブ(35)と、該スリーブ(35)の荷重を受けるスリーブ軸受(25)と、該スリーブ軸受(25)を収める左右一対のスリーブ軸受箱(21)と、上記各スリーブ(35)の外周に固定された左右一対の車輪(41)と、上記スリーブ(35)及び車軸(31)を駆動する駆動機構(60)と、を具備し、上記車軸軸受(23)の軸箱外箱(20)が、軸箱支持装置により車両の台車枠(11)に対して左右方向に固定されており、上記スリーブ軸受箱(21)が、上記軸箱(19)の内箱(24)と外箱(20)の間を貫通し且つ左右方向にスライド可能になっており、さらに該軸箱(19)の外箱(20)と上記スリーブ軸受箱(21)との間に、上記スリーブ軸受箱(21)を左右方向内外2か所以上の位置で固定する可変位置決め機構(24a、24b)を具備し、上記左右の車輪(41)の間に伸縮可能なトルク伝達機構(48、49)が設けられており、上記駆動機構(60)と上記左右のスリーブ(35)とを上記トルク伝達機構(48、49)でつなぎ、該トルク伝達機構(48、49)により該スリーブ(35)を直接駆動するようにしたことを特徴とする鉄道車両用軌間可変台車。
【請求項2】 上記駆動機構(60)と上記トルク伝達機構(48、49)との間に可撓継手(38)を設け、該可撓継手(38)によりラジアル方向の変位及び傾きをキャンセルして、該トルク伝達機構(48、49)にラジアル荷重がかからないようにしたことを特徴とする請求項1記載の鉄道車両用軌間可変台車。
【請求項3】 上記駆動機構(60)がカルダン駆動機構であり、該機構の歯車装置と上記車軸(31)間に弾性体層(42)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の鉄道車両用軌間可変台車。
【請求項4】 上記駆動機構(60)にブレーキユニット(67)を付設したことを特徴とする請求項1~3いずれか1項記載の鉄道車両用軌間可変台車。
産業区分
  • 鉄道
国際特許分類(IPC)
出願権利状態 権利存続中
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、下記「問合せ先」まで直接お問い合わせください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close