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カテナリ式剛体電車線

国内特許コード P07A012070
整理番号 /NO32864
掲載日 2007年12月14日
出願番号 特願平10-057407
公開番号 特開平11-198688
登録番号 特許第3398037号
出願日 平成10年1月9日(1998.1.9)
公開日 平成11年7月27日(1999.7.27)
登録日 平成15年2月14日(2003.2.14)
発明者
  • 藤橋 芳弘
  • 沖山 修
  • 大浦 泰
  • 久須美 俊一
  • 石井 良夫
  • 中村 登
  • 萬代 毅
出願人
  • 財団法人鉄道総合技術研究所
  • 三和テツキ株式会社
発明の名称 カテナリ式剛体電車線
従来技術、競合技術の概要 現在の電気鉄道の架線構造はカテナリ方式と剛体電車線方式とに大別できる。カテナリ方式は吊架線から懸垂されたトロリ線に張力をもたせるため、その支持点間隔を長くできるが、常に断線の恐れがつきまとう。そのためトロリ線の管理や計画的なトロリ線の張替が要求される。また多くの部品から構成されているため構造が複雑になり、保守、点検に手間がかかる。一方剛体電車線方式ではトロリ線に張力がかからないため、局部摩耗等による断線の恐れがなく、しかもパンタグラフの摺接による静押上量を一定にし、平均押上量を小さくすれば高い集電性能が得られるものとされている。保守の面では好都合だが、一方剛体の自重を水平位置に安定支持するために、支持点間隔は短くする必要があり、設備費がかさむ不利がある。このため両者の長所を集約したものとしてカテナリ式剛体電車線と呼ばれるものが生まれた。特開平9-277855号の公報にはその一例が記載されている。この例においては、円筒に近い筒状の挾持剛体(剛体電車線)の下端にトロリ線挟持用の切目が設けられ、両肩部にハンガを係止するための凸条係止部が設けられている。そして、切目の両側には、トロリ線挿入時にこの切目を押広げるための凸縁が設けられている。挾持剛体は、平行2条の吊架線の下方中央に配置され、V形に張られたハンガで吊架線下に懸垂される。挾持剛体を筒状にすることにより、横風に流される恐れが緩和される。しかし、この構造では、両肩に形成された凸条係止部が風圧抵抗を受けやすく、横風への対応が十分でないし、円筒形に近いため押出し成型時にねじれを生じやすく製作しにくい難点がある。
産業上の利用分野 本発明は、カテナリ式剛体電車線に関するもので、横風によって懸垂位置が変動するのを防止し、電車の高速運転が可能でメンテナンスの容易な架線構造を提供しようとするものである。
特許請求の範囲 【請求項1】 両側面に係止溝を備え、下部にトロリ線を挟持する軸線方向の切目を備え、切目の両側に切目の拡開用の凸縁を備えた導電性で筒状の挾持剛体を、前記係止溝に係合するハンガを介して、上方の吊架線から懸垂して成るカテナリ式剛体電車線。
【請求項2】 前記ハンガが、前記挾持剛体の係止溝に係合する係合部を下端に有し、この係合部が、係止溝に係合する一対の係合片と、挾持剛体の上面に圧接される押え金具とを具備することを特徴とする請求項1に記載のカテナリ式剛体電車線。
【請求項3】 前記ハンガが、上端において前記吊架線に係止されるハンガバーと、このハンガバーの下端に設けられ、前記挾持剛体の係止溝に係合する係合部とを有し、この係合部が、係止溝に係合する一対の係合片と、挾持剛体の上面に圧接される押え金具とを具備することを特徴とする請求項1に記載のカテナリ式剛体電車線。
【請求項4】 前記挾持剛体が、複数の単位挾持剛体の端部を接続して構成され、各単位挾持剛体の端部は、内外両側面に接続板を当てがい、ボルトを貫通させて接続されていることを特徴とする請求項1に記載のカテナリ式剛体電車線。
【請求項5】 前記ハンガバーが、上部バーと下部バーとに分割され、両者間に長さ調節用のターンバックルが介設され、下部バーの下端に前記挾持剛体の係止溝に係合する係合部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のカテナリ式剛体電車線。
【請求項6】 前記下部バーは、下部外周にねじ部を有し、前記係合部は、下部バーのねじ部を貫通させるねじ孔を有する基部と、この基部の両側に上端が枢着され、前記挾持剛体の係止溝に係合する爪部を下端に備えた一対の係合片と、下部バーの下端に取り付けられ、挾持剛体の上面に圧接される押え金具とを具備することを特徴とする請求項5に記載のカテナリ式剛体電車線。
【請求項7】 ハンガを介して吊架線下にトロリ線を吊支するための金属製の挾持剛体であって、筒状で、両側面にハンガを係止する軸線方向の係止溝を備え、下部にトロリ線を挟持する軸線方向の切目を備え、切目の両側に切目の拡開用の軸線方向の凸縁を備えることを特徴とする挾持剛体。
【請求項8】 ハンガを介して吊架線下にトロリ線を吊支するための金属製の挾持剛体であって、上部及び両側部に平面を有し、四隅部に湾曲面を有する断面がほぼ矩形の筒状で、両側面にハンガを係止する軸線方向の係止溝を備え、下部にトロリ線を挟持する軸線方向の切目を備え、切目の両側に切目の拡開用の軸線方向の凸縁を備えることを特徴とするカテナリ式剛体電車線用挾持剛体。
【請求項9】 トロリ線を挾持した挾持剛体を吊架線下に吊支するための電車線ハンガであって、吊架線に係止される曲がり部を上端に備えた上部バーと、トロリ線を挾持した挾持剛体の両側面の係止溝に係合する係合部を下端に備えた下部バーと、上部バーと下部バーとの間に介設された長さ調節用のターンバックルとを具備し、下部バーは、下部外周にねじ部を有し、係合部は、下部バーのねじ部を貫通させるねじ孔を有する基部と、この基部の両側に上端が枢着され、挾持剛体の係止溝に係合する爪部を下端に備えた一対の係合片と、下部バーの下端に取り付けられ、挾持剛体の上面に圧接される押え金具とを有することを特徴とするカテナリ式剛体電車線用電車線ハンガ。
【請求項10】 請求項1に記載の挾持剛体の切れ目を拡開させるための工具であって、挾持剛体の両側面に沿って上下方向に伸び、中間において挾持剛体の上方位置で互いに枢着された一対のアームと、各アームの下端に結合され、挾持剛体の切れ目拡開用の凸縁に下方から延出して係合する係合突子を夫々備えた一対のフック体と、両アームを中間の枢支点を中心に回動させて上端部間を引き寄せ、下端部間を押し広げるように、両アームの上端部間に介設されたねじ棒とを具備し、このねじ棒の回転により、挾持剛体の切れ目拡開用の凸縁に係合している一対のフック体間を押し広げるように構成されていることを特徴とするカテナリ式剛体電車線用挾持剛体の切れ目拡開工具。
産業区分
  • 電力応用
国際特許分類(IPC)
出願権利状態 権利存続中
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