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ロック狂い検出器、及びロック狂い判定値の設定方法

国内特許コード P07A012121
整理番号 /NO30474
掲載日 2007年12月14日
出願番号 特願平10-335120
公開番号 特開2000-159106
登録番号 特許第3896220号
出願日 平成10年11月26日(1998.11.26)
公開日 平成12年6月13日(2000.6.13)
登録日 平成18年12月22日(2006.12.22)
発明者
  • 櫻井 育雄
出願人
  • (財)鉄道総合技術研究所
発明の名称 ロック狂い検出器、及びロック狂い判定値の設定方法
従来技術、競合技術の概要 従来、鉄道において、鉄道車両の進路を一つの線路(以下、「本線」という。)から他の線路(以下、「分岐線」という。)へ移す分岐を行わせるために分岐器が用いられている。この分岐器は、一般に、図6に示すような構成を有している。図6に示す分岐器100は、基本レールR1、R2と、分岐線側へのトングレールT1、T2と、電気転てつ機101と、伝動部108を備えている。基本レールR1、R2に密着するトングレールT1、T2の先端部は、舌状に形成されている。また、伝動部108は、動作かん102と、リンク部材103a、103b、103c、103d、103e及び103fと、エスケープクランク104及び106と、ロッド105及び107と、転てつ棒109、110を有している。また、ロッド105、107は、転てつ棒109、110を介してトングレールT1、T2に取り付けられている。また、電気転てつ機101は、内部に電動モータ(図示せず)を駆動力とする変換機構(図示せず)を有しており、電動モータの回転駆動力が直線方向の駆動力に変換され、動作かん102が図6の右側方向又は左側方向へ駆動される。この動作かん102の動きは、伝動部108によりロッド105、107に伝えられ、転てつ棒109、110を介してトングレールT1、T2を動かす。例えば、動作かん102が図6における右側方向に移動した場合には、ロッド105、107が例えば図6における下方へ移動し、これに伴いトングレールT2の先端(図6における左端)が基本レールR2に密着し、かつトングレールT1の先端(図6における左端)が基本レールR1から離れる。また、動作かん102が図6における左側方向に移動した場合には、ロッド105、107が例えば図6における上方へ移動し、これに伴いトングレールT2の先端が本線側のレールR2から離れ、かつトングレールT1の先端が基本レールR1に密着する。上記のような動作により、分岐器100は、進路を本線側又は分岐線側に切り換えるトングレール転換動作を行うことができる。この場合、トングレールが本線側レールに密着する位置のうちの一方の位置、例えばトングレールT1の先端が基本レールR1から離れトングレールT2の先端が基本レールR2に密着する位置を「定位」といい、他方の位置、例えばトングレールT1の先端が基本レールR1に密着しトングレールT2の先端が基本レールR2から離れる位置を「反位」という。これらは、列車運行上の取決めであり、これらの逆の位置を定位又は反位としてもよい。トングレールT1の先端にフロントロッド118を取り付け、このフロントロッド118に接続かん119を取り付け、接続かん119に鎖錠かん120を取り付けて、図7に示すように、電気転てつ機101のきょう体101aの内部でトングレールの定位、反位の位置が正しいか照査を行うようになっている。図7においては、鎖錠かん120が主鎖錠かん121と副鎖錠かん122から構成されている場合を図示する。鎖錠かんにおける鎖錠かん切欠きとロックピースの関係について、図8を参照しつつ説明する。図8は、主鎖錠かん121を例に挙げたものである。図8に示すように、主鎖錠かん121には、凹部状の主鎖錠かん切欠き123が形成されている。また、主鎖錠かん121に対して直角となるように、ロックピース124が配置されている。ロックピース124は、高さが低く主鎖錠かん切欠き123とは嵌合しない一般部124cと、高さが高く主鎖錠かん切欠き123と嵌合する嵌合部124dを有している。このような構成になっているので、予めトングレールと基本レールが接着する位置で鎖錠かん切欠きにロックピースが挿入できるように調整しておくと、転てつ機がトングレールを転換し、転換が終了すると転てつ機は鎖錠かんにロックピースを挿入する動作に移り、鎖錠かん切欠きにロックピースを挿入することができればトングレールと基本レールが接着する位置にあると判断することができる。逆に鎖錠かん切欠きにロックピースを挿入することができなければトングレールと基本レールが接着する位置にないと判断することができ、ロックピースを挿入できないことでトングレールと基本レールが接着する位置にない状態で列車を通過させることがないようになっている。ところが、基本レールやトングレールは温度伸縮や列車通過によって微少移動し、鎖錠かん切欠きは微妙に位置ずれを起こすので列車を安全に通過させるためにはこの鎖錠かん切欠き位置を定期的に調整してやる必要がある。鎖錠かん切欠きの位置と、ロックピースの嵌合部の位置との間に嵌合できなくなるほどの大きな位置ずれ(以下、「ロック狂い」という。)が生じると、鎖錠かん切欠きの内部にロックピースの嵌合部を挿入することができなくなり、列車を通過させることができなくなる。このような事態が起こる前に発見するため、従来は、図9(A)に示すようなロック狂い検出器200が電気転てつ機に設けられていた。このロック狂い検出器200(以下、「第1従来例」という。)は、発光ダイオード(LED)201a及び201bと、受光素子(例えば、硫化カドミウム(CdS)を利用した光導電セル)205a及び205bと、移動スリット203a及び203bと、固定スリット202a、202b、204a及び204bを備えている。図9(A)に示すように、発光ダイオード201aと受光素子205aを対向させて配置し、その中間に2つの固定スリット202a、204aを配置する。また、同様に、発光ダイオード201bと受光素子205bを対向させて配置し、その中間に2つの固定スリット202b、204bを配置する。そして、固定スリット202aと204a、あるいは202bと204bの中間部分において、鎖錠かんに固定され鎖錠かんとともに移動する移動スリット203a、203bを配置する。上記のような構成により、鎖錠かんとロックピースとの位置関係が正常な場合には、図9(A)に示すように、発光ダイオード201a、201bからの光L1、L2が、移動スリット203a、203bによって遮断されることなく受光素子205a、205bによって受光される。しかし、鎖錠かんとロックピースとの位置関係がずれ、「ロック狂い」の状態となった場合には、発光ダイオード201a、201bからの光L1、L2が、移動スリット203a、203bによって遮断されるため、受光素子205a、205bによって受光される光量が減少する。このような状態を検出することにより、「ロック狂い」を検出することができるようになっていた。図9(A)に示すロック狂い検出器200には、図示はしていないが、シュミット回路、直流増幅回路、出力リレー等からなる増幅部が接続しており、受光素子205a等の受光出力が低下すると、電気抵抗が増加し、リレーがOFF(落下)状態となり、これにより関係者に警報等が報知されるようになっていた。そのほか、ロック狂い検出器として種々のものが提案されてきた。例えば、特開昭52-53451号公報に開示された発明(以下、「第2従来例」という。)は、鎖錠かんにマグネットを取り付けるとともに、電気転てつ機のきょう体側に磁気ヘッドを取り付け、磁気ヘッドが検出する磁界の変化によりロック狂いを検出しようとしたものである。また、実開昭57-167867号公報に開示された考案(以下、「第3従来例」という。)は、ロック狂いの検出原理は第1従来例と同一であるが、信号機器室内に設けた光源からの光を光ファイバーによって電気転てつ機まで導くようにしたものである。また、特開平5-213199号公報に開示された発明(以下、「第4従来例」という。)は、鎖錠かんに移動スリットを取り付けるとともに、電気転てつ機のきょう体側にラインセンサーを取り付け、移動スリットの投影位置によりロック狂いを検出しようとしたものである。
産業上の利用分野 本発明は、鉄道における分岐器を転換する転てつ機の鎖錠かん切欠きとロックピースの位置ずれであるロック狂いを検出するロック狂い検出器に関するものである。
特許請求の範囲 【請求項1】 鉄道における分岐器を転換する転てつ機の鎖錠かんに設けられた鎖錠かん切欠きとロックピースの位置ずれであるロック狂いを検出するロック狂い検出器であって、 前記鎖錠かんに固定され前記鎖錠かんの移動に追従して移動する鎖錠かん追従部と、 前記転てつ機の固定箇所に固定される固定部と、 前記固定部の第1基準位置と前記鎖錠かん追従部との間の距離である第1距離を測定する測距手段と、 前記第1距離と判断基準値との差により前記ロック狂いを検出するロック狂い検出手段とを備え、 前記ロック狂い検出手段に、判定値の設定手段と、記憶手段と、演算手段を設け、 前記鎖錠かん切欠きに前記ロックピースの嵌合部が挿入されている状態で前記鎖錠かんを移動させ、前記ロックピースの嵌合部の一方の側面が前記鎖錠かん切欠きの一方の内壁に当接した場合の前記第1距離である第2距離を前記設定手段を用いて前記測距手段によって測定させて前記記憶手段に記憶させ、 次いで、前記鎖錠かんを前記過程の場合とは逆方向に移動させ、前記ロックピースの嵌合部の他方の側面が前記鎖錠かん切欠きの他方の内壁に当接した場合の前記第1距離である第3距離を前記設定手段を用いて前記測距手段によって測定させて前記記憶手段に記憶させ、 次いで、前記第2距離と前記第3距離に基づく判断基準値を前記演算手段に演算させ、 前記第1距離と判断基準値との差を前記演算手段に演算させることにより前記ロック狂いを検出することを特徴とするロック狂い検出器。
【請求項2】 鉄道における分岐器を転換する転てつ機の鎖錠かんに設けられた鎖錠かん切欠きとロックピースの位置ずれであるロック狂いを検出するロック狂い判定値の設定方法であって、 前記鎖錠かんに固定され前記鎖錠かんの移動に追従して移動する鎖錠かん追従部と、前記転てつ機の固定箇所に固定される固定部と、前記固定部の第1基準位置と前記鎖錠かん追従部との間の距離である第1距離を測定する測距手段と、判定値の設定手段と、記憶手段と、演算手段を備えるロック狂い検出器を用い、 前記鎖錠かん切欠きに前記ロックピースの嵌合部が挿入されている状態で前記鎖錠かんを移動させ、前記ロックピースの嵌合部の一方の側面が前記鎖錠かん切欠きの一方の内壁に当接した場合の前記第1距離である第2距離を前記設定手段を用いて前記測距手段によって測定させて前記記憶手段に記憶させ、 次いで、前記鎖錠かんを前記過程の場合とは逆方向に移動させ、前記ロックピースの嵌合部の他方の側面が前記鎖錠かん切欠きの他方の内壁に当接した場合の前記第1距離である第3距離を前記設定手段を用いて前記測距手段によって測定させて前記記憶手段に記憶させ、 次いで、前記第2距離と前記第3距離に基づく判断基準値を前記演算手段に演算させ、 前記第1距離と判断基準値との差を前記演算手段に演算させることにより前記ロック狂いを検出することを特徴とするロック狂い判定値の設定方法。
産業区分
  • その他通信
  • 鉄道
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
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