TOP > 国内特許検索 > 根管に充填された光硬化型レジンへの光供給装置及び根管に充填された光硬化型レジンの硬化装置

根管に充填された光硬化型レジンへの光供給装置及び根管に充填された光硬化型レジンの硬化装置

国内特許コード P07A012161
整理番号 P04-007
掲載日 2007年12月21日
出願番号 特願2004-241657
公開番号 特開2006-055451
登録番号 特許第4344824号
出願日 平成16年8月20日(2004.8.20)
公開日 平成18年3月2日(2006.3.2)
登録日 平成21年7月24日(2009.7.24)
発明者
  • 渡邉 昭彦
出願人
  • 学校法人東京医科歯科大学
発明の名称 根管に充填された光硬化型レジンへの光供給装置及び根管に充填された光硬化型レジンの硬化装置
発明の概要

【課題】
重合収縮に基づく不具合や機械的強度の不足を解消すると共に、根管に充填された光硬化型レジンに内部から光を照射することで該光硬化型レジンを重合硬化させ、光硬化型レジンと歯質との接着を確実に行う。
【解決手段】
側壁に複数の孔2を備えた金属製チューブ1と、光ファイバ3と、光源とを有し、光ファイバ3の先端部位は金属製チューブ1の中空部に挿入されており、光ファイバ3の基端部は光源に光学的に接続されており、さらに、光ファイバ3の先端部位は、外面から光を漏洩させるように構成されている。根管に充填されたレジン7に金属製チューブ1の外面を接触させ、孔2から光をレジン7に照射することでレジン7を硬化させる。
【選択図】
図3

従来技術、競合技術の概要


根管治療後の支台築造に用いられるポストの多くは歯根管の拡大後いろいろな手法を用いて埴立している。図1において、P1は鋳造ポストであり、P2は金属製既製ポストである。金属ポスト材料では歯質とが接着していないため、根管部の拡大や周囲組織を切削しネジで固定することが多い。



ここで、弾性係数の大きな鋳造支台築造体や金属製既製ポストでは咬合の応力を分散させても築造体の根面部とポスト先端に発生する大きな内部応力をコントロールできず、応力集中による歯根破折が起こる可能性がある。そのため、象牙質と弾性係数の近い光硬化型レジンによるレジンコアP3を用いた支台築造法が広く用いられている。また、歯根破折の防止のみならず、可及的歯質の保存、あるいは審美的な歯冠補綴の観点からもレジンによる支台築造法が広く推奨されている。



しかし、直接法(直接支台築造法)に用いられるDual cure typeのレジンでは歯質との接着が確実に行われない場合や、特に残存歯質が極端に少なく、ポスト部に維持を求める必要がある症例では、重合収縮により充填されたコンポジットレジンの辺縁の封鎖性に劣るためポストの脱落が生じやすい。また、歯根の開口部が狭くコンポジットレジンを根管の深部にまで填入する症例では根管の深部まで照射光が及ばないためコンポジットレジンの重合硬化が十分に行われず、コンポジットレジンと歯質との接着が不十分となる惧れがある。



特許文献1には、歯科治療における光硬化性レジンの窩洞への接着性を高める光照射補助チップが記載されている。光照射補助チップは、非粘着性の部材から形成されていると共に、歯牙の窩洞に沿った形状に作られ、接着剤塗布重合硬化後の窩洞内に充填された光硬化性レジン内に挿入され、光重合の後抜かれるように構成されている。光照射補助チップを抜いた光硬化性レジン穴には既製ポストが挿入されるか、あるいは、再度光硬化性レジンを充填させて光重合させるものである。このものでは、光照射補助チップはレジンの重合硬化後に取り除かれるものであるため、光照射補助チップがポストの機械的強度に寄与するものではない。また、光照射補助チップを非粘着性部材から形成する必要があると共に、光照射補助チップを取り除くという一工程が余分に発生する。



特許文献2には、根管に挿入された光透過性の樹脂製合釘によって光硬化性の複合材料を硬化させることが記載されている。しかしながら、樹脂製合釘は、可撓性を有すると共に、周囲の複合充填材料よりも硬度が小さいものであり、樹脂製合釘がポストの機械的強度に寄与するものではない。したがって、ポストに機械的強度が要求される場合には、樹脂製合釘は予め抜き取られることを前提として根管に挿入され、複合材料を硬化させた後に樹脂製合釘を抜き取って、構造強度の大きい合釘を挿入して固定するようにしている。この場合、樹脂製合釘を構造強度の大きい合釘に交換するという工程が余分に発生する。

【特許文献1】特開2003-310641

【特許文献2】特表平8-507224

産業上の利用分野


本発明は支台築造に係り、詳しくは、支台築造用ポスト、根管に充填された光硬化型レジンへの光照射装置及び方法、根管に充填された光硬化型レジンの硬化装置及び方法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
側壁に複数の孔を備えた金属製チューブと、
光ファイバと、
光源とを有し、
該光ファイバの基端側は該光源に接続されており、該光ファイバの先端部位は該金属製チューブ内に挿入されていると共に、該光ファイバの先端部位は、その側壁から光が照射可能に形成されており、
根管に充填された光硬化型レジンに該金属製チューブの側壁を接触させ、該孔から光を該レジンに照射するように構成されており、該金属製チューブは、支台築造用ポストとして機能することを特徴とする根管に充填された光硬化型レジンへの光供給装置。

【請求項2】
該光硬化型レジンへの光照射後に、該光ファイバの先端部位を切断して該金属製チューブ内に残留させることを特徴とする請求項に記載の光硬化型レジンへの光供給装置。

【請求項3】
該金属製チューブは両端に開口を有し、一側の開口から光ファイバの先端部位を金属製チューブの中空部に挿入させてあり、光ファイバの先端から供給される光を、該金属製チューブの他側の開口から該レジンに照射するように構成されている請求項1、2いずれか1項に記載の光硬化型レジンへの光供給装置。

【請求項4】
側壁に複数の孔を備えた金属製チューブと、
光ファイバと、
光源とを有し、
該光ファイバの基端側は該光源に接続されており、該光ファイバの先端部位は該金属製チューブ内に挿入されていると共に、該光ファイバの先端部位は、その側壁から光が照射可能に形成されており、
根管に充填された光硬化型レジンに該チューブの側壁を接触させ、該孔から光を該光硬化型レジンに照射することで該光硬化型レジンを硬化させるように構成されており、該金属製チューブは、該光硬化型レジンの硬化後は、支台築造用ポストとして機能することを特徴とする根管に充填された光硬化型レジンの硬化装置。

【請求項5】
該光硬化型レジンの硬化後に、該光ファイバの先端部位を切断して該ポスト内に残留させることを特徴とする請求項に記載の光硬化型レジンの硬化装置。

【請求項6】
該金属製チューブは両端に開口を有し、一側の開口から光ファイバの先端部位を金属製チューブの中空部に挿入させてあり、光ファイバの先端から供給される光を、該金属製チューブの他側の開口から該レジンに照射するように構成されている請求項4、5いずれか1項に記載の光硬化型レジンの硬化装置。
産業区分
  • 治療衛生
  • 高分子化合物
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2004241657thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、下記問合せ先にご相談下さい。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close