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水田の排水路におけるどじょうの遡上設備

国内特許コード P07P005315
整理番号 IP265
掲載日 2007年12月21日
出願番号 特願2006-101809
公開番号 特開2007-277818
登録番号 特許第4792579号
出願日 平成18年4月3日(2006.4.3)
公開日 平成19年10月25日(2007.10.25)
登録日 平成23年8月5日(2011.8.5)
発明者
  • 西山 壮一
出願人
  • 国立大学法人山口大学
発明の名称 水田の排水路におけるどじょうの遡上設備
発明の概要

【課題】 水田と水路との間における排水管内の流速を低下させ、どじょうが遡上し易い環境を形成して、水田の環境を保全するとともに、腐食、変質がなく、耐久性のある遡上設備を提供する。
【解決手段】 水田と水路との間の排水路としてのパイプ内において、縦材と横材とにより略矩形状に形成された合成樹脂製の型枠の縦材の間に合成樹脂製の網の両側部を取り付け、網の上側に少なくとも1本の縄を取り付けて構成した遡上設備であり、網の両側部の間の部分が型枠の面から張り出す幅を有するものであり、遡上設備を設置したときに網が排水路としてのパイプの底側の内周面に略接する位置に張り出すようにしたものであり、網の形状維持のための支持部材を適宜型枠に付随して設けてもよい。
【選択図】 図3

従来技術、競合技術の概要


水田からの余剰の水は水路に排出されるが、地形によっては、水田と水路との高低差が大きくなることがある。このような場合、どじょうが水路側から水田側に移ることができなくなり、水田にどじょうが棲息できない状況になる。しかしながら、本来水田にどじょうが棲息する環境の方が生態系として自然な形であり、稲作の上からも好ましいものであることには変わりがない。このように自然な生態系を保つためには、どじょうが水路側から水田側に移れるようにする必要がある。このことによって、水田にそれを餌とする鳥などの生き物が豊富となる。



水田と水路との間の土手中に塩化ビニール製のパイプを埋めて水田側から水路側に余剰水を排出するものでは、塩化ビニール製のパイプの内面は滑らかであるため、水田と水路との高低差が大きい場合に、どじょうはこのパイプ内を水路側から水田側に遡上することができない。

産業上の利用分野


本発明は、水田と水路間の遡上設備に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
水田からそれより水位の低い水路に排水するために埋設されたパイプによる排水路内を水路側から水田側にどじょうが遡上できるようにするための遡上設備であって、
前記パイプ内においてその長さにわたって前記パイプの軸線方向に配置するための前記パイプの軸線方向の2本の平行な縦材とこれに直交するように取り付けられた横材とにより略矩形状に形成された剛性樹脂製の型枠と、
該型枠の2本の縦材に両側部を取り付けられ、両側部の間の部分が該型枠の面から張り出すように幅を有する剛性樹脂製の網と、
該網の上側に前記縦材と平行な方向に取り付けられた少なくとも1本の縄とからなり、前記網とその上側の少なくとも1本の縄が取り付けられた型枠を前記排水路のパイプ内に前記型枠の縦材が前記パイプの軸線方向になり前記横材が水平方向になるように配置して設置し、その際に前記網が前記パイプの底側の内周面に略接する位置に張り出すようにしたことを特徴とする遡上設備。

【請求項2】
前記型枠の2本の縦材の間に前記網の配置及び遡上設備の設置後の網の形状の維持のための複数の支持部材を取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の遡上設備。

【請求項3】
前記支持部材がビニール被覆付き針金により形成されていることを特徴とする請求項2に記載の遡上設備。

【請求項4】
前記支持部材が合成樹脂製の部材により形成されていることを特徴とする請求項2に記載の遡上設備。

【請求項5】
前記剛性樹脂製の網がゴルフ用ネットであることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の遡上設備。

【請求項6】
前記縄がわら縄であることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の遡上設備。
産業区分
  • 土工
  • 高分子化合物
国際特許分類(IPC)
画像

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JP2006101809thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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