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ゲル構造物の製造方法及びこの方法で製造されたゲル構造物 コモンズ 新技術説明会

国内特許コード P07A012459
整理番号 ID5063
掲載日 2007年12月28日
出願番号 特願2004-253184
公開番号 特開2006-071368
登録番号 特許第4399596号
出願日 平成16年8月31日(2004.8.31)
公開日 平成18年3月16日(2006.3.16)
登録日 平成21年11月6日(2009.11.6)
発明者
  • 西垣 功一
  • 三木 英司
  • 森 正輝
  • 内田 秀和
出願人
  • 国立大学法人埼玉大学
発明の名称 ゲル構造物の製造方法及びこの方法で製造されたゲル構造物 コモンズ 新技術説明会
発明の概要

【課題】容量が微小になっても、反応容器中の培養物や反応物等の試料の移送を容易に行え、場合によっては、そのまま次の分析等の操作に利用できる新たな反応容器等の容器を提供する。
【解決手段】内部及び/又は表面に、溝、部屋及び流路の少なくとも1つを有するゲル構造物を製造する方法。光重合性モノマー及び光重合開始剤を含有するモノマー組成物の層に部分的に重合用光を照射して層の一部を重合させてゲル化し、次いで光未照射部分の未反応のモノマー組成物を除去して、溝及び/又は穴を有するゲル状シート(ゲル状シートA)を作成し、少なくとも1つの上記溝及び/又は穴を有するゲル状シートAと、溝及び穴を有さない少なくとも1つのゲル状シート(ゲル状シートB)とを貼り合わせることで、上記溝、部屋及び流路の少なくとも1つを有するゲル構造物を形成する。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


バイオテクノロジー、診断、生化学、医薬品研究等の分野では、多数の生体物質の分析や解析が同時並行して行われている。特に、近年、操作のハイスループット化が進められている。そのために、例えば、マイクロタイタープレート、DNAチップ、プロテインチップ、マルチキャピラリー電気泳動装置等が汎用されている。そして、これらのキットや装置を用いた操作は、できるだけ人手を介さず、ロボット化されることも行われている。



生体物質の分析や解析は、まず、何らかの生体反応、例えば、微生物の培養や酵素反応を小スケールで行い、得られた培養物や反応物をさらに分析することで行われる。ここで、培養物や反応物は、培養(反応)容器中でそのまま、例えば、蛍光を測定することで分析することもできるが、例えば、電気泳動による分析の場合、電気泳動装置に培養物や反応物を移送する必要がある。例えば、多数のマイクロピペットを用いて、培養物や反応物を電気泳動装置に移送する。



しかし、培養物や反応物の容量が微小化してくると、移送操作自体に困難性が伴う。即ち、微小容量の試料を他の物質の混入を防ぎながら、確実に移送するには、マイクロピペットを微小化し、かつ、洗浄も徹底する必要がある。しかし、近年試料量の微小化はさらに進んでおり、一定以上に容量が小さくなると、移送操作の困難性が急激に増大する。



微小容量の試料を用いて核酸配列を決定するために、ミクロゲルホルダーを用いるミクロゲルが提案されている(特表平10-512043号公報(特許文献1))。しかし、このミクロゲルは、あくまでも、ミクロゲルホルダーの微小区画に形成するものであり、このミクロゲルへの試料の移送は必要である。

【特許文献1】特表平10-512043号公報

産業上の利用分野


本発明は、ゲル構造物の製造方法及びこの方法で製造されたゲル構造物に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
内部及び/又は表面に、溝、部屋及び流路の少なくとも1つを有するゲル構造物を製造する方法であって、
光重合性モノマー及び光重合開始剤を含有するモノマー組成物の層に部分的に重合用光を照射して層の一部を重合させてゲル化し、次いで光未照射部分の未反応のモノマー組成物を除去して、溝及び/又は穴を有するゲル状シート(以下、ゲル状シートAという)を作成し、
少なくとも1つの上記溝及び/又は穴を有するゲル状シートAと、溝及び穴を有さない少なくとも1つのゲル状シート(以下、ゲル状シートBという)とを貼り合わせることで、上記溝、部屋及び流路の少なくとも1つを有するゲル構造物を形成し、
ゲル状シートA及びBの少なくとも1つが、未重合の光重合性モノマーが残存する程度に光重合されたものであり、ゲル状シートA及びBを貼り合わせた後に、前記未重合の光重合性モノマーを重合させて、貼り合わせを完了させる、
上記製造方法。

【請求項2】
前記光重合性モノマーがアクリルアミドである請求項1に記載の方法。

【請求項3】
少なくとも1つのゲル状シートAを、このゲル状シートAの両面から2つのゲル状シートBで挟み込んで貼り合わせることで、ゲル構造物を形成する請求項1または2に記載の方法。

【請求項4】
少なくとも1つのゲル状シートAを、このゲル状シートAの一方の面から少なくとも1つのゲル状シートBを貼り合わせることで、ゲル構造物を形成する請求項1または2に記載の方法。

【請求項5】
溝及び/又は穴の形状及び/又は寸法が異なる2つ以上のゲル状シートAを作成し、これらのゲル状シートAを貼り合わせて用いる、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。

【請求項6】
前記モノマー組成物が粘度調整剤をさらに含有する請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。

【請求項7】
前記粘度調整剤が、糖類、グリセリン類、ポリエチレングリコール、フィコール、パーコールである請求項6に記載の方法。

【請求項8】
糖類がショ糖である請求項7に記載の方法。

【請求項9】
ゲル構造物が、マイクロ流路反応器、マイクロベッセルまたはマイクロカプセルであり、前記マイクロ流路反応器は、マイクロ反応器及びマイクロ反応器と通じるマイクロ流路を有するものである請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。

【請求項10】
重合用光の照射を、微細アレー型プロジェクターDMDを用いて行う請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
産業区分
  • 試験、検査
  • 処理操作
  • 高分子化合物
  • 微生物工業
  • その他機械要素
  • 工業用ロボット
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2004253184thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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