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多種微量試料の注入、移行方法 コモンズ 新技術説明会

国内特許コード P07A012466
整理番号 ID5089
掲載日 2007年12月28日
出願番号 特願2005-042885
公開番号 特開2006-224034
登録番号 特許第3978500号
出願日 平成17年2月18日(2005.2.18)
公開日 平成18年8月31日(2006.8.31)
登録日 平成19年7月6日(2007.7.6)
発明者
  • 西垣 功一
  • 田山 貴紘
  • 木下 保則
  • 内田 秀和
出願人
  • 学校法人埼玉大学
発明の名称 多種微量試料の注入、移行方法 コモンズ 新技術説明会
発明の概要

【課題】1000を越える容器(ウェル)であっても、かつ容器(ウェル)の寸法、形状および表面状態が容器(ウェル)内への溶液の流入を許容しないものであっても、簡単に反応液等の溶液を充填できる方法を提供する。
【解決手段】複数のウェルを有する基板からなるマルチウエルプレートのウェル内に溶液を注入する方法。前記ウェルは、ウェルの開口が上向きの状態で、マルチウエルプレートを静置したときには、前記ウェルの開口が前記溶液で覆われても、ウェル内に溶液は注入されない、寸法、形状および表面状態を有し、
マルチウエルプレートのウェルを有する主表面上に溶液を置き、ウェルの開口から底の向に、遠心力を与えて前記溶液をウェル内に注入する。マルチウエルプレートのウェルから別のマルチウエルプレートのウェルへの溶液の移送方法。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


多種(例えば、1000以上)、微量(例えば、サブナノリットル)試料をプレートに塗布もしくは結合させて並べ、同時に同一処理を行うマイクロプレートとしては、実用化されている。一方、個々の試料を個別のビーズに結合し、操作する方式(on-beads法)も開発されている。



しかし、従来の方式では、プレートに試料を塗布するための特別な装置(マイクロプロッターやマイクロディスペンサー)を必要とし、その操作にも手間と時間がかかった。また、そのように塗布したものを反応させるには通常、一定の反応条件のみが可能で、異なる反応条件に移すとしても、すべての試料を同一の反応条件に曝すことになり、1000を越える多種の試料について、異なる段階の反応を行ったり、それらすべてを個々に異なる反応条件にさらすということはできなかった。一方、ビーズを用い、そこに個別の試料を結合し操作する方式(on-beads法)もあるが、従来これらのビーズを個々に分けて(空間分離し)、操作することはなかった。その理由は個別に分離する操作に特別な装置の開発が必要であり、それらの装置を用いても分離・配置に手間がかかったし、その後の処理も容易な方式(すなわち、同時並列・迅速に試料を移行させる方式)が提案されていなかった。1000を越える異なる反応条件を作成する簡便な方式も考案されていなかった。



一方、多数の(マルチ)マイクロウェルを有する基板(プレート)で、例えば、PCRのような生化学反応を同時に行うことが良く知られている(特開平5-317030号公報(特許文献1))。そして、マイクロウェルの容量をより小さくし、尚且つ良好に反応を進行させるための改良もなされている(WO2002/025289(特許文献2))。しかるに、従来のマルチマイクロウェルを用いた方法や装置では、他種類の試料について、同時に反応は行うが、各反応の条件は同一であり、個々のウェルの反応条件を個別にコントロールすることは行われていない。

産業上の利用分野


本発明は、多種の微量液体試料の容器への同時並列的注入、移行方法に関する。特に本発明は、進化工学、製薬、食品、バイオベンチャ、臨床検査機関、化合物質毒性検査機関などにおいて、多種の微量液体試料を反応させる際に必要となる、試料の分取を同時並列に行うことができる方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
少なくとも一方の主表面に複数のウェルを有する基板からなるマルチウエルプレートのウェル内に溶液を注入する方法であって、
前記ウェルは、前記ウェルの開口が上向きの状態で、マルチウエルプレートを静置したときには、前記ウェルの開口が前記溶液で覆われても、ウェル内に溶液は注入されない、寸法、形状および表面状態を有し、
前記マルチウエルプレートの前記ウェルを有する主表面上に溶液を置き、ウェルの開口から底の向に、遠心力を与えて前記溶液を前記ウェル内に注入する、
前記方法。

【請求項2】
前記遠心力が10g以上である請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。

【請求項3】
前記ウェルの開口の最大内径が、5mm以下である請求項1に記載の方法。

【請求項4】
前記遠心力が20g以上である請求項3に記載の方法。

【請求項5】
前記ウェルの開口の最大内径が、1mm以下である請求項1に記載の方法。

【請求項6】
前記遠心力が100g以上である請求項5に記載の方法。

【請求項7】
前記ウェルの内容量が、10μl以下である請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。

【請求項8】
前記ウェルの内容量が、1μl以下である請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。

【請求項9】
前記マルチウエルプレートは、1000個以上のウェルを有する請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。

【請求項10】
複数の開口を有するフィルターを、前記主表面上に置き、さらにこのフィルター上に溶液を置き、ウェルの開口から底の向に遠心力を与えて、前記フィルターの開口を介して、前記溶液を前記ウェル内に注入する、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。

【請求項11】
前記フィルターを介して、前記複数のウェルの一部のウェル内に溶液を注入する請求項10に記載の方法。

【請求項12】
少なくとも一方の主表面に複数のウェルを有する基板からなるマルチウエルプレート(1)のウェル内に、少なくとも一方の主表面に複数のウェルを有する基板からなるマルチウエルプレート(2)の少なくとも一部のウェルから、このウェル内に格納された溶液の少なくとも一部を移行させる方法であって、
前記マルチウエルプレート(1)のウェルは、前記ウェルの開口が上向きの状態で、マルチウエルプレート(1)を静置したときには、前記ウェルの開口が前記溶液で覆われても、ウェル内に溶液は注入されない、寸法、形状および表面状態を有し、
前記マルチウエルプレート(2)のウェルは、前記ウェルの開口が下向きの状態で、マルチウエルプレート(2)を静置したときに、前記ウェル内の溶液が、ウェルから流出しない、寸法、形状および表面状態を有し、
前記マルチウエルプレート(1)とマルチウエルプレート(2)とを、両プレートが有する少なくとも一部のウェル同士が対向するように固定し、前記マルチウエルプレート(1)のウェルの開口から底の向に、遠心力を与えて前記マルチウエルプレート(2)のウェル内の溶液を前記マルチウエルプレート(1)のウェル内に注入する、前記方法。

【請求項13】
複数の開口を有するフィルターを、前記マルチウエルプレート(1)とマルチウエルプレート(2)との間に置き、マルチウエルプレート(1)のウェルの開口から底の向に遠心力を与えて、前記フィルターの開口を介して、前記溶液の移行を行う、請求項12に記載の方法。

【請求項14】
前記フィルターを介して、前記複数のウェルの一部のウェル内に溶液を移行させる請求項13に記載の方法。

【請求項15】
前記マルチウエルプレート(1)のウェルとマルチウエルプレート(2)のウェルの開口寸法および形状、ならびに配列が、同一である請求項12~14のいずれか1項に記載の方法。

【請求項16】
前記マルチウエルプレート(1)のウェルとマルチウエルプレート(2)のウェルの開口寸法および形状、容量ならびに配列の少なくとも一部が相違する請求項12~14のいずれか1項に記載の方法。

【請求項17】
前記遠心力が100g以上である請求項12~16のいずれか1項に記載の方法。
産業区分
  • 処理操作
  • 食品
  • 試験、検査
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 権利存続中
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