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アスタキサンチンの製造方法

国内特許コード P07P005325
整理番号 IP290
掲載日 2007年12月28日
出願番号 特願2006-140511
公開番号 特開2007-308432
登録番号 特許第4961550号
出願日 平成18年5月19日(2006.5.19)
公開日 平成19年11月29日(2007.11.29)
登録日 平成24年4月6日(2012.4.6)
発明者
  • 藤井 克彦
出願人
  • 国立大学法人山口大学
発明の名称 アスタキサンチンの製造方法
発明の概要

【課題】
安価でしかも天然物由来であり消費者に不安を与えることのないアスタキサンチンの製造方法を提供すること。また、安価でかつ手間のかからない方法で培養可能なアスタキサンチン生産微細生物を提供すること。
【解決手段】
藻類モノラフィディウム属(Monoraphidium属)を無機培地を用いて、少ない照射光量で培養し、ついでその藻類からアスタキサンチンを抽出する。この方法により、安価なアスタキサンチンを製造することができる。このアスタキサンチンは香粧品や医薬品、健康食品、家禽用飼料、魚類用飼料等にもちいることができる。
【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


アスタキサンチンは赤色を呈するカロチノイド色素の一種で、自然界に広く分布している。例えば、マダイやサケ・マス等の魚類、あるいは甲殻類等は、その表皮、筋肉又は外殻等にアスタキサンチンを蓄積し、その為に表皮あるいは肉が美しい赤色もしくは桃色を呈する。
アスタキサンチンは天然物由来で、食材用色素、食品添加物として有用であると共に、これら魚介類を養殖する場合には、通常飼料にアスタキサンチンを添加し、着色することが行われている(特許文献1、特許文献2)。また鶏卵の色調改善等を目的とした家禽用飼料等にも利用されている(特許文献3)。更に最近はアスタキサンチンの持つ強力な抗酸化作用が注目され、香粧品や医薬品、健康食品としての用途も検討されている(特許文献4)。



今日市場で流通しているアスタキサンチンのほとんどは石油成分より化学合成されたものである。しかしながら、石油が有限な資源であること、消費者の天然由来成分への志向、1kgあたり数十万円という高価であることなどから、化学合成によるアスタキサンチン製造は最良の手段ではない。さらに、欧州では今後食品のみならず農林水産における化学合成アスタキサンチンの使用も禁じられた。
天然物由来のアスタキサンチン製造法として、カニ、エビ、オキアミなどから色素を抽出・精製する方法や、アスタキサンチンを蓄積する微生物としてごくわずかの微生物、例えばファフィア酵母の培養法等が研究されている(特許文献5)。これら生物はアスタキサンチン含有量が低く、アスタキサンチンの抽出や精製等にも技術的、経済的問題がある。



その点、Haematococcus pluvialis、Chlorella zofigiensis、Chlorococcum sp.,Phaffia rhodozyma、Nannochloropsisなどのアスタキサンチンを生産する藻類を培養し、アスタキサンチンを抽出する技術が報告されている(特許文献6)。これら藻類からアスタキサンチンを製造する技術は、従来から知られている生物からアスタキサンチンを製造する方法と比較すると確かにスタキサンチンを製造する方法は改良されたものの、依然として経済的な問題は満足されるほどではない。例えば、微細生物を培養する培地に高価な有機物を必要とするし、光照射量を多く必要とする。そのため、微細生物の培養コストが高いだけでなく、他の微細生物の混入や増殖阻止、培地管理なども複雑となるなど不都合が残されている。
従って、安価な原料から、天然の生合成経路を利用した、製造にかかるコストが低いアスタキサンチン製造技術の開発ソースとして微細生物によるアスタキサンチン生産に期待が寄せられている。
一方、モノラフィディウム属(Monoraphidium属)は淡水産の数種が知られているが、アスタキサンンチンを微細生物内に蓄積することは知られていなかった。




【特許文献1】特開昭54-70995号公報

【特許文献2】特開平7-67546号公報

【特許文献3】特許第2561198号公報

【特許文献4】特開平2-49091号公報

【特許文献5】特開平6-200179号公報

【特許文献6】特開平7-59558号公報

【非特許文献1】Biotechnology and Bioengineering 91,808-815.

産業上の利用分野


本発明は、アスタキサンチンを含有するモノラフィディウム属(Monoraphidium属)藻類の微細生物からアスタキサンチンを抽出することを特徴とするアスタキサンチンの製造方法及び前記藻類又はその破砕物を含有する魚介類、家禽類用飼料に関する。さらに詳細には、本発明は、アスタキサンチン含有量が高い藻類モノラフィディウム属(Monoraphidium属)の微細生物を簡単な方法で低価格で培養し、ついでその微細生物からアスタキサンチンを抽出することを特徴とするアスタキサンチンの製造方法及び前記藻類又はその破砕物を含有する魚介類用又は家禽類用の飼料に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
アスタキサンチンを含有するモノラフィディウム属(Monoraphidium属)藻類からアスタキサンチンを抽出することを特徴とするアスタキサンチンの製造方法。

【請求項2】
請求項1に記載のモノラフィディウム属藻類を含有する魚介類用又は家禽類用の飼料。

【請求項3】
請求項1に記載のモノラフィディウム属藻類の破砕物を含有する魚介類用又は家禽類用の飼料。
産業区分
  • 有機化合物
  • 畜産
  • 染料
  • 薬品
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
山口TLOは平成11年11月に山口大学の教官50名の出資により設立された、リエゾン一体型のTLO活動会社です。山口大学を主とし、山口県内の大学・高専の研究成果をご紹介致します。特許の内容に興味を持たれた方は、下記までご連絡ください。


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