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HCVの治療剤又は予防剤

国内特許コード P07P005238
整理番号 H06-021
掲載日 2008年1月11日
出願番号 特願2006-167871
公開番号 特開2007-332103
登録番号 特許第5696317号
出願日 平成18年6月16日(2006.6.16)
公開日 平成19年12月27日(2007.12.27)
登録日 平成27年2月20日(2015.2.20)
発明者
  • 大段 秀樹
  • 石山 宏平
  • 大平 真裕
  • 浅原 利正
  • 茶山 一彰
  • 今村 道雄
出願人
  • 国立大学法人広島大学
発明の名称 HCVの治療剤又は予防剤
発明の概要 【課題】肝移植後のHCV感染の再発防止に関する有効な技術を提供する。
【解決手段】C型肝炎(HCV)感染の再発防止のために、肝臓由来のNK細胞に抗CD81抗体を含有する組成物、又は、NK細胞活性化剤であるIL-2等を用いて活性化処理したNK細胞含有する組成物、または、それらの組み合わせである。さらに、本発明の治療剤又は予防剤を抗CD3抗体で前処理することにより得られた組成物である。
【選択図】 なし
従来技術、競合技術の概要



HCV(C型肝炎ウイルス)性の肝硬変は肝移植の高頻度な適応疾患である。HCVによる肝硬変の治療は、全世界的にみても患者数は多く、わが国においても、国民病と呼ばれるほど多い、さらに、治療が極めて困難な、難治性疾患である。HCVに感染し慢性型に移行すると、完治できるまでの回復は困難であり、一部は、肝癌を合併する経過をとる。





現在用いられているHCVの抗ウイルス療法のうち、最も効果的とされているものは、インターフェロンと抗ウイルス剤、リバビリンの併用投与であるが、その奏効率は50%程度である。また、重度の肝硬変患者は、肝臓の摘出後、健康な肝臓の移植手術が行われているが、肝移植手術においても、移植による拒絶反応を抑制するために、手術後に免疫抑制剤を投与することにより、抗ウイルスの免疫応答も抑制されるため、HCVのウイルスの複製を増長し、HCV性肝炎の移植後再発や増悪が高率に起っているのが現況である。そこで、本発明は、このような状況にあって、自然免疫を担う、NK細胞を活性化して、移入するという新規な抗ウイルス療法の材料の提供に関するものである。





従来、NK細胞は、抗ウイルス作用や抗がん作用、抗菌作用等を有する生体の有力な防御機構であるが、NK細胞の活性は、加齢とともに低下してゆくため、高齢者ほど活性が低く、また、慢性のウイルス感染症やがん疾患になると、NK活性が低下するといわれている。

本発明は、このような、HCV性肝硬変患者の肝移植後HCV感染による肝炎再発の予防となる有効な治療手段を提供するものである。





【非特許文献1】

.Ishiyama,H.Ohdan, H.Mitsuya,K.Arihiro,and T.Asahara, Difference in cytotoxicity against cellular carcinoma between liver and periphery natural killer cells in human. Hepatology, 2006, 362-372.

【非特許文献2】

.Gremion and A. Cerny. Hepatitis C vbirus and the immune system: a concise review. Rew, Med.Virol.2005;15:235-268.

【非特許文献3】

.Golden-Mason and H.R.Rosen. Natural Killer Cells: Primary Target for Hepatitis C Virus Immune Evasion Strategies? Liver Transplantation 2006.12:363-3372.

【非特許文献4】

ugo R. Rosen. Hepatitis C Pathogenesis: Mechanisms of Viral Clearance and Liver Injury.2003,Vol9, No11, Suppl3 (November)。2-3, S35-S43.

【非特許文献5】

所健悟、HCVワクチン開発のためのCD81の構造生物学的研究 ウイルス、第54巻、第1号、39-47、2004年。)

産業上の利用分野


本発明は、C型肝炎ウイルス(以下「HCV」と略す。)の有効な治療剤及び予防剤の提供に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
可溶性抗CD81抗体とNK細胞との組み合わせを有効成分とする抗HCV治療剤であって、NK細胞表面上に発現している膜糖タンパク質CD81分子を介して、前記NK細胞と前記可溶性抗CD81抗体とが結合している、抗HCV治療剤。

【請求項2】
NK細胞が肝臓由来である、請求項1に記載のHCV治療剤。

【請求項3】
NK細胞が、肝移植のために摘出した肝臓から採取されたものである、請求項2に記載の抗HCV治療剤。

【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の抗HCV治療剤を製造するための、NK細胞及び可溶性抗CD81抗体の使用。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録


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