TOP > 国内特許検索 > 重金属吸着材およびその製造方法

重金属吸着材およびその製造方法 新技術説明会

国内特許コード P07P006011
整理番号 IU060144JP01
掲載日 2008年2月22日
出願番号 特願2006-210876
公開番号 特開2008-037925
登録番号 特許第5002809号
出願日 平成18年8月2日(2006.8.2)
公開日 平成20年2月21日(2008.2.21)
登録日 平成24年6月1日(2012.6.1)
発明者
  • 小藤田 久義
出願人
  • 国立大学法人岩手大学
発明の名称 重金属吸着材およびその製造方法 新技術説明会
発明の概要

【課題】廃水処理スラッジの焼却処理および重金属の回収を低コストで実現する重金属吸着材を提供する。
【解決手段】重金属吸着材の製造方法であって、針葉樹バークを熱アルカリ処理してアルカリ抽出液を得る工程と、前記アルカリ抽出液のpHを調整し、炭素系材料を加えて撹拌した後、分離して炭素系材料と樹皮フェノール酸との複合体でなる重金属吸着材を得る工程と、を備える。
【選択図】 図1

従来技術、競合技術の概要


クロムなどを含む重金属排水などの処理としては、塩基性条件で重金属を凝集沈殿させる方法が知られている(例えば、非特許文献1参照)。具体的には、この方法では、水酸化カルシウムなどのアルカリ添加によって排水を高pHにし、重金属を水酸化物として沈殿させている。その結果、この方法では大量の無機系スラッジが発生する。この無機系スラッジは、産業廃棄物として再処理される。このスラッジの処理には莫大な費用と作業を伴う。さらには、最終処分場の不足が差し迫った問題となっている。また、アルカリ沈殿処理後の廃液中には低濃度の重金属が残留することも多い。この場合には、高分子凝集剤や吸着樹脂などによる二次処理が必要とされている。しかしながら、高分子凝集剤や吸着樹脂の多くは廃棄物処理用としては高価であり、低コストで選択性の高い吸着材の開発が要望されている。



このような要望に答える手段として、炭化物や生物系材料などの有機資材を重金属の吸着材に利用することによりスラッジの焼却および重金属の回収が可能となることは容易に想定される。このような有機資材を重金属の吸着材として利用する技術として、金属線を含む廃タイヤを原料として製造される活性炭を用いることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、この方法は、処理資材重量あたりの吸着量や除去効率に難があり、必ずしも有効な解決手段とはなっていない。



また、ペーパースラッジを原料として製造される活性炭を用いることも提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかし、この方法では、カオリンクレー、炭酸カルシウム、タルクなどの無機成分50%以上含むため、焼却によるスラッジの処理が不可能である。



さらに、従来の技術として、市販のタンニンを用いた金属元素吸着剤の製造方法および吸着材による金属元素の吸着分離法(例えば、特許文献3参照)や、ホルムアルデヒド処理した樹木による重金属の除去方法(例えば、特許文献4参照)が知られている。しかし、これらの方法では、いずれもホルムアルデヒドを使用するため安全性に問題がある。

【非特許文献1】特許庁ホームページ、資料室(その他参考情報)、標準技術集、金属表面処理における6価クロムフリー等の環境応用技術、“重金属の沈殿分離A-A2-3”、インターネット<URL:http://www.jpo.go.jp/shiryou/index.htm

【特許文献1】特開平7-328434号公報

【特許文献2】特開2005-349349号公報

【特許文献3】特開平5-66291号公報

【特許文献4】特開平6-15256号公報

産業上の利用分野


この発明は重金属吸着材およびその製造方法に関し、さらに詳しくは、クロム(Cr)などを含む重金属排水などの処理に用いることができる重金属吸着材およびその製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
炭素系材料に、樹皮フェノール酸が担持されていることを特徴とする重金属吸着材。

【請求項2】
前記樹皮フェノール酸は、
構造式
【化学式1】


で示される部分構造を有することを特徴とする請求項1に記載の重金属吸着材。

【請求項3】
前記炭素系材料は、活性炭であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の重金属吸着材。

【請求項4】
針葉樹バークを熱アルカリ処理してアルカリ抽出液を得る工程と、
前記アルカリ抽出液のpHを調整し、炭素系材料を加えて撹拌した後、分離して炭素系材料と樹皮フェノール酸との複合体でなる重金属吸着材を得る工程と、
を備えることを特徴とする重金属吸着材の製造方法。

【請求項5】
前記針葉樹バークは、スギ樹皮であることを特徴とする請求項4に記載の重金属吸着材の製造方法。

【請求項6】
前記炭素系材料は、活性炭であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の重金属吸着材の製造方法。

【請求項7】
前記アルカリ抽出液のpHを2.0~3.0に調整することを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか一項に記載の重金属吸着材の製造方法。
産業区分
  • その他無機化学
  • 処理操作
  • その他無機化学
  • 高分子化合物
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2006210876thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
岩手大学地域連携推進センターでは、岩手大学における知的財産の創出・管理・活用のマネジメントをしております。上記の特許等にご興味がありましたら、下記問い合わせ先にご相談ください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close