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形質転換イネ、血圧降下をもたらす米、および、イネ用ベクター 新技術説明会

国内特許コード P07A013290
整理番号 18‐18
掲載日 2008年3月28日
出願番号 特願2007-035778
公開番号 特開2008-000129
登録番号 特許第5070544号
出願日 平成19年2月16日(2007.2.16)
公開日 平成20年1月10日(2008.1.10)
登録日 平成24年8月31日(2012.8.31)
優先権データ
  • 特願2006-141605 (2006.5.22) JP
発明者
  • 赤間 一仁
出願人
  • 国立大学法人島根大学
発明の名称 形質転換イネ、血圧降下をもたらす米、および、イネ用ベクター 新技術説明会
発明の概要

【課題】イネ科植物においてGADタンパク質を種子(胚乳部)に効率良く蓄積させることが可能な発現ベクターを提供し、可食部にGABAを集積させることが可能な技術を提供すること。
【解決手段】 特定なアミノ酸配列をコードするDNA、若しくは、特定なアミノ酸配列の1若しくは数個のアミノ酸の置換、欠失、挿入、付加、又は逆位を含むアミノ酸配列をコードするDNAを導入した形質転換イネ。また、この形質転換イネから得られ、GABAを少なくとも30mg/100g含有した血圧降下作用を有する白米。
【選択図】図9

従来技術、競合技術の概要


21世紀に入り、肥満、高脂血症、高血圧などの生活習慣病に苦しむ患者が全世界で急激に増加している。従って、生活習慣病を予防し、その症状を改善するための対策は、緊急の課題である。我が国においては、生活習慣病の予防のために、高齢者は降圧剤を大量に服用している実情がある。その薬剤費は2004年に8千億円と試算され、医療財政の圧迫のみならず、その副作用に対する懸念も指摘されている。



近年γ-アミノ酪酸(GABA)は血圧降下、肥満防止、内蔵機能の改善などの優れた効能を持つために健康成分として注目され、発芽玄米などGABAを富化した様々な食品やサプリメントが広く商品化されている。すなわち、医食同源の観点からGABAを富化させた発芽玄米を米飯に混ぜて毎日食べたり、GABAサプリメントを日常的に摂取することで血圧上昇の予防など健康増進への効果が期待される。



なお、GABAは、グルタミン酸からの不可逆的な合成を触媒するグルタミン酸脱炭酸酵素(GAD)により合成される。このGADは、大腸菌からヒト、イネにいたるまで生物に普遍的に存在する酵素タンパク質の一種である。




【特許文献1】特開2004-290069号公報

【非特許文献1】Kazuhito Akama,Takashi Akihiro,MasatoKitagawa,Fumio Takaiwa(2001)Rice(Oryza sativa) contains a novel isoformof glutamate decarbyoxylase that lacks an authenticcalmodulin-binding domain at the C-terminus. Biochemica et Biophysica Acta1522,147-150.

【非特許文献2】Fumio Takaiwa,Kiyoharu Oono,David Wing and Akira Kato(1991) Sequenceof three members and expression of a new major subfamily of glutelin genes fromrice.Plant Molecular Biology 17(4),875-885.

【非特許文献3】Elizabeth E.Hood,Jenifer M.Murphy and Robert C.Pendleton(1993)Molecularcharacterization of maize extensin expression.Plant Molecular Biology,23(4),685-695.

【非特許文献4】Yukoh Hiei,Shozo Ohta,Toshihiko Komari and TAkahashiKumashiro(1994)Efficient transformation of rice(Oryza sativa L.) mediated byAgorbacterium and sequence analysis of the boundaries of the T-DNA.The PlantJournal,6(2),271-282.

【非特許文献5】Jeff J.Doyle and Jane I.Doyle(1990)Isolation of plant DNAfrom fresh tissue.Focus,12,135-137.

【非特許文献6】L.Q.Qu,Y.Tada and F.Takaiwa (2003) In situ westernhybridization: a new, highly sensitive technique to detect foreign andendogenous protein distribution in rice seeds.Plant Cell Reports,22,282-285.

産業上の利用分野


本発明は、主にイネにおけるグルタミン酸脱炭酸酵素を特定の組織において高濃度に蓄積させるための発現ベクターの作製、これを用いた形質転換イネ植物の作製、および、これらの利用ないし利用法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
配列番号2に記載のアミノ酸配列をコードするDNA、若しくは、配列番号2に記載のアミノ酸配列の1若しくは数個のアミノ酸の置換、欠失、挿入、付加、又は逆位を含むアミノ酸配列からなりグルタミン酸脱炭酸酵素活性を有するアミノ酸配列をコードするDNAを導入した、稔性を有する胚乳部GABA蓄積性形質転換イネ。

【請求項2】
前記アミノ酸配列をコードするDNAがイネグルテリン遺伝子のプロモーター領域の下流側に連結している請求項1に記載の形質転換イネ。

【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の形質転換イネから得られ、GABAを少なくとも30mg/100g含有した血圧降下作用を有する白米。

【請求項4】
イネグルテリン遺伝子のプロモーター領域と、
配列番号2に記載のアミノ酸配列をコードするDNAまたは配列番号2に記載のアミノ酸配列の1若しくは数個のアミノ酸の置換、欠失、挿入、付加、又は逆位を含むアミノ酸配列からなりグルタミン酸脱炭酸酵素活性を有するアミノ酸配列をコードするDNAと、
を連結した遺伝子を有し、胚乳部のGABA含量を高めるイネ用ベクター。
産業区分
  • 農林
  • 食品
  • 微生物工業
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 権利存続中
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