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新規オルトジホウ素化アレーン化合物及びその製造方法 新技術説明会

国内特許コード P08A013353
掲載日 2008年4月25日
出願番号 特願2006-222447
公開番号 特開2008-044893
登録番号 特許第4734571号
出願日 平成18年8月17日(2006.8.17)
公開日 平成20年2月28日(2008.2.28)
登録日 平成23年5月13日(2011.5.13)
発明者
  • 吉田 拡人
  • 岡田 賢悟
  • 大下 浄治
  • 九内 淳堯
出願人
  • 国立大学法人広島大学
発明の名称 新規オルトジホウ素化アレーン化合物及びその製造方法 新技術説明会
発明の概要

【課題】産業上有用なオルトジホウ素化アレーン化合物の効率的な製造方法及び新規なオルトジホウ素化アレーン化合物を提供する。
【解決手段】所定の芳香族化合物とホウ素-ホウ素結合を有するジボロン化合物とを、求核試薬及び白金触媒の存在下にて反応させることにより、産業上有用なオルトジホウ素化アレーン化合物の効率的な製造方法及び新規なオルトジホウ素化アレーン化合物を得ることができる。
【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


従来から、芳香族化合物、特に芳香族ホウ素化合物(以下、ホウ素化アレーン化合物とも称する)は、医薬、農薬工業、及び種々の工業製品にとって重要な化合物である。これらの化合物の数多くは医薬活性や殺虫活性を有することが知られており、また他のものもエレクトロニクス材料や写真フィルム原料等の工業原料やその中間体などに幅広く利用されている。このため、既知の化合物以外にも種々の新規なホウ素化アレーン化合物の開発が求められており、また既知の化合物についてもより効率的な合成方法の開発が求められている。



このような産業上非常に有用なホウ素化アレーン化合物のなかでも、芳香環のオルト位がジホウ素化されたオルトジホウ素化アレーン化合物は合成が難しく、これまでオルトジホウ素化ベンゼンが知られているにすぎない。



例えば、特許文献1には、(i)ハロゲン又はハロゲン類似置換基をビニル置換位置に有するオレフィン化合物、又は(ii)ハロゲン又はハロゲン類似置換基を環置換位置に有する芳香族環を、二置換モノヒドロボランと、第8~11族金属触媒の存在下で反応させることからなる硼酸アリール又はアルケンの合成方法が開示されている。特に、実施例50に、1-ブロモ-2-ヨードベンゼンとピナコールボランとを用いて、パラジウム触媒カップリング反応により、オルトジホウ素化ベンゼンを合成する技術が開示されている。



また、非特許文献1には、オルトジブロモベンゼンとピナコールボランとを用いた電解還元反応により、オルトジホウ素化ベンゼンを合成する技術が開示されている。

【特許文献1】特表2002-529471(公表日:平成14(2002)年9月10日)

【非特許文献1】C. Laza, C. Pintaric, S. Olivero, E. Dunach, “Electrochemical reduction of polyhalogenated aryl derivatives in the presence of pinacolborane: Electrosynthesis of functionalised arylboronic esters”, Electrochimica Acta 50 (2005) 4897-4901

産業上の利用分野


本発明は、新規オルトジホウ素化アレーン化合物及びその製造方法に関し、より詳細には、新規及び既知の有機分子を合成するのに特に有用であり、医薬、農薬、殺虫剤、及び他の工業製品に有用な有機化合物の合成のための有用な中間体及び構成単位となり得る新規オルトジホウ素化アレーン化合物及び当該化合物を効率的に製造するための製造方法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
下記一般式(1)で表される化合物とホウ素-ホウ素結合を有するジボロン化合物とを、求核試薬及び白金触媒の存在下にて反応させる工程を有し、
上記ジボロン化合物は、ピナコールジボロンであり、
上記求核試薬は、フッ化物イオンを発生させる試薬であることを特徴とするオルトジホウ素化アレーン化合物の製造方法。
【化学式1】


(式中、Xは、シリル、炭素数3~13のトリアルキルシリル、アリールジアルキルシリル、ジアリールアルキルシリルを示し、Yは脱離基を示し、R~Rは、それぞれ同一または異なっていてもよく、水素、炭素数1~8のアルキル(環状アルキルであってもよい)、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、及びヘテロアリールアルキル、ハロ、アルコキシ、アリールオキシ、ベンジルオキシ、ハロアルコキシ、ハロアリールオキシ、ジアリールアミノ、ジベンジルアミノ、アルキルチオ、ベンジルチオから選択される有機基を示す。)

【請求項2】
上記一般式(1)中の置換基Yは、下記化学式(2)で表される有機基であることを特徴とする請求項1に記載のオルトジホウ素化アレーン化合物の製造方法。
【化学式2】



【請求項3】
上記試薬は、フッ化カリウム(KF)であることを特徴とする請求項1又は2に記載のオルトジホウ素化アレーン化合物の製造方法。

【請求項4】
上記白金触媒の配位子(リガンド)は、下記化学式(3)で表される化合物であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のオルトジホウ素化アレーン化合物の製造方法。
【化学式3】



【請求項5】
下記一般式(4)で表されることを特徴とするオルトジホウ素化アレーン化合物(ただし、オルトジホウ素化ベンゼンは除く)。
【化学式4】


(式中、R~Rは、それぞれ同一または異なっていてもよく、水素、炭素数1~8のアルキル(環状アルキルであってもよい)、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、及びヘテロアリールアルキル、ハロ、アルコキシ、アリールオキシ、ベンジルオキシ、ハロアルコキシ、ハロアリールオキシ、ジアリールアミノ、ジベンジルアミノ、アルキルチオ、ベンジルチオから選択される有機基を示す。)

【請求項6】
下記の化合物群(5)のいずれかであることを特徴とするオルトジホウ素化アレーン化合物。
【化学式5】
産業区分
  • 有機化合物
  • その他無機化学
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中


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