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高分子タンニンの酵素的架橋反応

国内特許コード P08A013421
掲載日 2008年5月30日
出願番号 特願2006-256071
公開番号 特開2008-072961
登録番号 特許第4892727号
出願日 平成18年9月21日(2006.9.21)
公開日 平成20年4月3日(2008.4.3)
登録日 平成24年1月6日(2012.1.6)
発明者
  • 松尾 友明
出願人
  • 国立大学法人 鹿児島大学
発明の名称 高分子タンニンの酵素的架橋反応
発明の概要

【課題】化学薬品を用いずに、高分子タンニンに新たな物性を付与し、ヒトや環境に優しい製品として高分子タンニンの有効利用を図る。
【解決手段】高分子タンニン水溶液を過酸化水素及びペルオキシダーゼで処理することを特徴とする高粘性溶液、ゲル又は樹脂の製造方法;並びに前記方法によって得られる高粘性溶液、ゲル及び樹脂。
【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


タンニンは、植物の幹、皮、葉、実等から抽出される天然物であり、一般に皮なめし剤として用いられている環境に優しい物質である。タンニンには、ピロガロール系の加水分解型タンニンとカテコール系の縮合型タンニンがある。加水分解型タンニンは比較的低分子であることも手伝って、漢方薬など多くの植物材料から単離、同定が進み、基礎的な研究がほとんどこの型のタンニンだけを用いてなされていた。一方、縮合型タンニンは明確には同定されていなかった。1989年Weingesは無色の植物抽出物を酸で加熱した際にアントシアニジンを生じる物質をプロアントシアニジンと名づけた。そして構成成分がflavan-3-olsで複数の連結したフラボノイド単位からなる物質をプロアントシアニジンと定義づけた。従来縮合型タンニンと呼ばれていた多くの果実成分の実体がプロアントシアニジンポリマーであることが明らかにされ、縮合型タンニン(プロアントシアニジンポリマー)に関する研究が多くなされている。



前記タンニンの原料となる植物は植林等により供給することができ、前記植林のサイクルは、例えば、南アフリカのブラックワットルの場合、10年サイクルといわれている。従って、前記タンニンは、南洋材の伐採のように地球環境に負荷をかけることなく永続的に供給することができ、石油製品から製造される合成樹脂等のように資源の枯渇を顧慮する必要もない。



高分子タンニンは天然ポリフェノールが持つ抗酸化・活性酸素除去作用、タンパク質との結合性、重金属との結合、アルカロイドやアルデヒドとの結合などの性質を有し、抗菌性、抗酸化性、消臭性、抗ウイルス、抗ダニ性ゲル、及びタンパク質、重金属、アルカロイドの吸着樹脂の材料としての用途が期待されている。



本発明者は、ホウ酸、リン酸、カルシウム塩等を用いて架橋を行い、高分子タンニンのゲルを作成する技術について既に特許出願をしている(例えば、特許文献1参照)。



一方、高分子タンニンと酵素(タンパク質)は一般に強く結合して、沈澱を作るため、多くの酵素も失活して作用しないことが知られている(例えば、非特許文献1参照)。




【特許文献1】国際公開第2006/085541号パンフレット

【非特許文献1】農業および園芸、第75巻、第1号(2000年)第3~13頁、果実のタンニンと関連化合物の化学と利用[1]

産業上の利用分野


本発明は、高分子タンニンの酵素的架橋反応による高粘性溶液、ゲル及び樹脂の製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
高分子タンニン水溶液を過酸化水素及びペルオキシダーゼで処理することを特徴とする高粘性溶液、ゲル又は樹脂の製造方法。

【請求項2】
高分子タンニンが縮合型タンニンである請求項1記載の方法。

【請求項3】
縮合型タンニンがカキタンニンである請求項2記載の方法。

【請求項4】
ペルオキシダーゼ1mg当たり過酸化水素24~48mM用いる請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
産業区分
  • 微生物工業
  • 高分子化合物
国際特許分類(IPC)
出願権利状態 権利存続中
鹿児島TLOでは鹿児島大学、鹿屋体育大学から特許に関する技術移転を受託しています。
上記の特許・技術に興味を持たれた方はお問合せ下さい。


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