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ヒト悪性卵巣胚細胞腫瘍の細胞株の樹立方法、ヒト悪性卵巣胚腫瘍細胞株、及びその利用 コモンズ

国内特許コード P08P005575
整理番号 NU-0140
掲載日 2008年6月20日
出願番号 特願2006-337852
公開番号 特開2007-190013
登録番号 特許第5098013号
出願日 平成18年12月15日(2006.12.15)
公開日 平成19年8月2日(2007.8.2)
登録日 平成24年10月5日(2012.10.5)
優先権データ
  • 特願2005-365168 (2005.12.19) JP
発明者
  • 吉川 史隆
  • 柴田 清住
出願人
  • 国立大学法人名古屋大学
発明の名称 ヒト悪性卵巣胚細胞腫瘍の細胞株の樹立方法、ヒト悪性卵巣胚腫瘍細胞株、及びその利用 コモンズ
発明の概要

【課題】悪性卵巣胚細胞腫瘍由来の細胞株の樹立方法、該細胞株、及び該細胞株を利用した抗腫瘍剤のスクリーニング方法等を提供する。
【解決手段】血清、インスリン及び上皮細胞増殖因子(EGF)を含有する培地中で、ヒト悪性卵巣胚細胞腫瘍細胞を培養するステップを経て得る、該腫瘍細胞株。及び、そのカルボプラチン、シスプラチン耐性細胞株。さらに、該細胞株を用いた、転写因子Nkx2.5を標的分子とする、ヒト卵黄嚢腫瘍に対して有効な化合物のスクリーニング法。
【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


卵黄嚢腫瘍は胚細胞性の悪性卵巣腫瘍(悪性卵巣胚細胞腫瘍)であり、ほとんどが35歳以下の若年女性に発症し、全体では5年生存率は70%程度であるが、III、IV期の進行癌では20~30%ときわめて予後不良である(非特許文献1~3)。また、若年女性に発症することから、妊よう性温存術式が行われることが多く、再発もしばしば認められる。進行期癌に対しては術後治療としてシスプラチンを中心とした化学療法が施行され一定の効果は得られるものの(非特許文献4)、進行癌に対する効果についてはまだまだ十分とは言えず、再発症例においてはシスプラチン耐性獲得によりきわめて予後不良である(非特許文献5)。




【非特許文献1】Nawa A, Obata N, Kikkawa F, Kawai M, Nagasaka T, Goto S, Nishimori K, Nakashima N. Prognostic factors of patients with yolk sac tumors of the ovary. Am J Obstet Gynecol 2001; 184: 1182-1188.

【非特許文献2】Gershenson DM, del Junco GD, Copeland LJ, Rutledge FN. Mixed germ cell tumors of the ovary. Obstet Gynecol 1984; 64: 200-206.

【非特許文献3】Morris HHB, La Vecchia C, Draper GJ. Endodermal sinus tumor and embryonal carcinoma of the ovary in children. Gynecol Oncol 1985; 21: 7-17.

【非特許文献4】Gershenson DM. Updata on malignant ovarian germ cell tumors. Cancer 1993; 71: 1581-1590.

【非特許文献5】Jevakumar A, Chalas E, Hindenburg A. Sustained complete remission in a patient with platinum-resistant ovarian yolk sac tumor. Gynecol Oncol 2001; 82(3): 578-580.

【非特許文献6】Williams S, Blessing JA, Liao SY, Ball H, Hanjani P. Ajuvant therapy of ovarian germ cell tumors with cisplatin, etoposide, and bleomycin: a trial of the Gynecol Oncology Group. J Clin Oncol 1994; 12:701-706.

【非特許文献7】Mitchell PL, Al-Nasiri N, A’Hern R, Fisher C, Horwich A, Pinkerton CR, Shepherd JH, Gallagher C, Slevin M, Harper P, Osborne R, Mansi J, Oliver T, Gore ME. Treatment of nondysgerminomatous ovarian germ cell tumors. Cancer 1999; 85: 2232-2244.

【非特許文献8】Apergis GA, Crawford N, Ghosh D, Steppan CM, Vorachek WR, Wen P, Locker J. A novel nk-2-related transcription factor associated with human fetal liver and hepatocellular carcinoma. J Biol Chem. 1998 Jan 30;273(5):2917-25.

産業上の利用分野


本発明はヒト悪性卵巣胚細胞腫瘍に由来する細胞株の樹立方法、ヒト悪性卵巣胚細胞腫瘍に由来する細胞株、及びヒト悪性卵巣胚細胞腫瘍に由来する細胞株の利用技術に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
以下のステップ(1)~(3)を含む、ヒト悪性卵巣胚細胞腫瘍の細胞株の樹立方法:
(1)血清、インスリン及び上皮細胞増殖因子を含有する培地中でヒト悪性卵巣胚細胞腫瘍細胞を含む組織片を培養するステップ;
(2)血清、インスリン及び上皮細胞増殖因子を含有する培地中で、前記組織片から遊走した細胞を培養するステップ;
(3)増殖した細胞を継代培養するステップ。

【請求項2】
前記培地中の前記血清の含有量が約5%(v/v)である、請求項1に記載の樹立方法。

【請求項3】
混在する線維芽細胞の数が減少し、ヒト悪性卵巣胚細胞腫瘍細胞が主体になるまでステップ(2)の培養を継続することを特徴とする、請求項1又は2に記載の樹立方法。

【請求項4】
実質的にヒト悪性卵巣胚細胞腫瘍細胞のみからなるコロニーが形成されるまでステップ(2)の培養を継続し、形成されたコロニーより細胞を採取し、採取した細胞をステップ(3)の継代培養に供することを特徴とする、請求項1又は2に記載の樹立方法。

【請求項5】
ステップ(3)において継代培養の最初の数代が血清、インスリン及び上皮細胞増殖因子(EGF)を含有する培地中で行われ、その後の継代培養がインスリン及び上皮細胞増殖因子(EGF)を含有しない培地中で行われることを特徴とする、請求項のいずれかに記載の樹立方法。

【請求項6】
ステップ(3)において継代培養の第3代~第5代までが血清、インスリン及び上皮細胞増殖因子(EGF)を含有する培地中で行われることを特徴とする、請求項に記載の樹立方法。

【請求項7】
前記ヒト悪性卵巣胚細胞腫瘍細胞がヒト卵黄嚢腫瘍細胞又はヒト未分化胚細胞腫細胞であることを特徴とする、請求項1~のいずれかに記載の樹立方法。

【請求項8】
前記ヒト悪性卵巣胚細胞腫瘍細胞がヒト卵黄嚢腫瘍細胞であることを特徴とする、請求項1~のいずれかに記載の樹立方法。

【請求項9】
請求項に記載の方法で樹立され、α-フェトプロテイン及びサイトケラチン陽性のヒト卵黄嚢腫瘍細胞株。

【請求項10】
受託番号がFERM P-21055である、請求項に記載のヒト卵黄嚢腫瘍細胞株。

【請求項11】
請求項又は10に記載のヒト卵黄嚢腫瘍細胞株を抗癌剤に曝露することによって、該抗癌剤への耐性を獲得した耐性ヒト細胞。

【請求項12】
請求項又は10に記載のヒト卵黄嚢腫瘍細胞株をシスプラチン又はカルボプラチンに曝露することによって、シスプラチン又はカルボプラチンへの耐性を獲得した耐性ヒト細胞。

【請求項13】
培養液中のシスプラチン濃度が3μ/mlで維持可能である、請求項12に記載の耐性ヒト細胞。

【請求項14】
シスプラチンに対する耐性が、請求項10に記載のヒト卵黄嚢腫瘍細胞株の約10倍である、請求項12に記載の耐性ヒト細胞。

【請求項15】
被検物質の存在下、請求項若しくは10に記載のヒト卵黄嚢腫瘍細胞株、又は請求項1114のいずれかに記載の耐性ヒト細胞を培養し、該細胞の生存率を測定・評価することを特徴とする、ヒト卵黄嚢腫瘍に対して有効な物質のスクリーニング方法。
産業区分
  • 微生物工業
  • 薬品
  • 薬品
  • 治療衛生
  • 試験、検査
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
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