TOP > 国内特許検索 > キトサン/セリシン複合体ナノファイバー及びその人工皮膚への利用

キトサン/セリシン複合体ナノファイバー及びその人工皮膚への利用 コモンズ 新技術説明会

国内特許コード P08P005960
整理番号 FU166
掲載日 2008年7月18日
出願番号 特願2006-355381
公開番号 特開2008-163520
登録番号 特許第4821004号
出願日 平成18年12月28日(2006.12.28)
公開日 平成20年7月17日(2008.7.17)
登録日 平成23年9月16日(2011.9.16)
発明者
  • 櫻井 謙資
出願人
  • 国立大学法人福井大学
発明の名称 キトサン/セリシン複合体ナノファイバー及びその人工皮膚への利用 コモンズ 新技術説明会
発明の概要

【課題】優れた人口皮膚の提供
【解決手段】キトサンとセリシンの複合体を含む平均直径が50~500nmの繊維を、電界紡糸法によって調製する。その繊維マットは、人口皮膚、創傷被覆材などとして、また、皮膚、毛管、軟骨、骨などの各種臓器再生のための足場などの医療用材料として有用である。
【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


重度の熱傷による皮膚の損傷や瘢痕、床ずれによる褥瘡、糖尿病性潰瘍、重症アトピー性皮膚炎、交通事故による皮膚の損傷などによる皮膚欠損には、従来から、本人の健康皮膚を移植、あるいは自家培養皮膚の移植などが行われてきたが、真皮まで達するような重度の損傷の場合、移植皮膚の生着率が必ずしも良好ではなく再移植が必要となる場合があるなど、患者に与える負担は少なからず、また、自家培養は、緊急時に対応できないなど、必ずしも満足のいくものではなかった。



近年、再生医療の一環として、天然及び合成高分子素材を中心とする生体適合性のよい素材を利用した人工皮膚の研究開発が進められ、例えば、コラーゲン等を培養皮膚用基材とする人工皮膚の製造例(特許文献1)、DNA/キトサン複合体からなる医療用材料(特許文献2)、キチン繊維からなる人工皮膚(非特許文献1)等が報告されている。
また、組織再生には、足場(scaffold)としての三次元構造が必要であることから、人工皮膚素材には、生体適合性や安全性のほか、適度な力学的強度、細胞接着に資する十分な比表面積、あるいは酸素や栄養分を供給し細胞や再生組織の侵入路となる多孔構造が形成され得るものであることが求められている。
足場として機能する三次元構造としては、スポンジ体、ハニカム体、あるいは繊維を重層した不織布などが知られているが、そのうちの不織布を構成する繊維としては、従来から知られているマイクロメーターオーダー(ミクロンオーダー)の極細繊維のほか、さらに細いナノメーターオーダーの繊維(ナノファイバー)の開発・実用化が進められている。ナノファイバーは、通常100nm以下の平均径を有し、従来の極細繊維に比較しても格段に大きな比表面積を有するため、細胞接着効率の点で有利である。また、当該繊維から調製された不織布は、in vivoにおける細胞外マトリックスの微視的構造に近似することから、再生医療への応用についての考察がされている。



例えば、特許文献3には、ゼラチン、コラーゲン等の天然高分子材料やポリウレタン等の合成高分子材料を用いた、数ナノメーターないし数十マイクロメーターの外径を有する繊維の不織布を含む医用材料が、また、特許文献4には、キトサン、コンドロイチン硫酸、ペクチン等の多糖類を主原料とし、直径が500nm以下である繊維が記載されている。

【特許文献1】特開平9-173362号公報

【特許文献2】特開2005-289852号公報

【特許文献3】特開2004-321484号公報

【特許文献4】特開2005-290610号公報

【非特許文献1】キチン・キトサン研究会編「キチン・キトサンハンドブック」、336-343頁、技報堂出版、1995年

産業上の利用分野


本発明は、キトサンとセリシンの複合体によって形成された機能性ナノファイバー、とその製造方法、及び当該ファイバーから得られる医療用材料に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
キトサンとセリシンを含む溶液を電界紡糸して得られる、平均直径が50~500nmの繊維。

【請求項2】
キトサンとセリシンの重量比が60~90:40~10である、請求項1に記載の繊維。

【請求項3】
キトサンとセリシンの重量比が80:20である、請求項2に記載の繊維。

【請求項4】
さらに、合成高分子材料を含む溶液を電界紡糸して得られる、請求項1~3のいずれか1項に記載の繊維。

【請求項5】
合成高分子材料が、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルアルコール、及びポリビニルピロリドンのいずれか1以上である、請求項4に記載の繊維。

【請求項6】
キトサンとセリシンを酸の存在下に水に溶解し、当該水溶液を電界紡糸することからなる、請求項1~5のいずれか1に記載の繊維の製造方法。

【請求項7】
酸が酢酸である、請求項6に記載の製造方法。

【請求項8】
当該水溶液に、ポリエチレンオキサイドを溶解させることを含む、請求項6又は7に記載の製造方法。

【請求項9】
請求項1~5のいずれか1項に記載の繊維からなるマット。

【請求項10】
請求項9に記載のマットからなる医療用材料。

【請求項11】
人工皮膚である、請求項10に記載の医療用材料。

【請求項12】
創傷被覆材である、請求項10に記載の医療用材料。
産業区分
  • 高分子化合物
  • 布製品
  • 治療衛生
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、下記までご連絡ください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close