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心拍数測定による分娩監視装置 コモンズ

国内特許コード P08A013558
整理番号 L0600004
掲載日 2008年8月1日
出願番号 特願2006-183477
公開番号 特開2008-011916
登録番号 特許第4487075号
出願日 平成18年7月3日(2006.7.3)
公開日 平成20年1月24日(2008.1.24)
登録日 平成22年4月9日(2010.4.9)
発明者
  • 松井 寛二
  • 濱野 光市
出願人
  • 国立大学法人信州大学
発明の名称 心拍数測定による分娩監視装置 コモンズ
発明の概要

【課題】動物母体の陣痛の強弱に関わらず、分娩予兆、分娩直前又は分娩開始を、動物から離れた場所で待機する者へ正確かつ確実に通知でき、しかも分娩直前・直後の母体や胎子の安全を確保できる簡便な分娩監視装置を提供する。
【解決手段】分娩監視装置1Aは、分娩を監視すべき動物母体の心拍数を測定する心拍計3と、該心拍計3が検知した該心拍数から分娩以前の該心拍数の変動域を超えた一過性の心拍数減少を弁別する回路13とを有し、該弁別回路13から出される該心拍数減少による分娩直前信号を通知する通信装置及び/又は警報装置20を備えている。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


家畜の分娩の際には飼育者や獣医師が立ち会ったり、妊婦の分娩の際には医師や助産師が立ち会ったりして、胎子を安全に娩出するための万全の態勢がとられる。



人工授精させることが多い乳牛や肉牛及び交尾させる馬や豚等の家畜、又は妊婦の大凡の分娩日を、動物種毎の平均的な妊娠期間から予測できるが、経産・未経産の相違、又は栄養状態等に起因して妊娠期間の変動幅が大きいので、正確な分娩日時を予測できない。自然交配させる肉牛、緬羊、山羊では交尾した日すら正確に分からない。そこで分娩予測日前から分娩開始を見守る必要がある。とりわけ家畜の場合、分娩予測日の数日前から、分娩開始を監視しなければならない。このような家畜の傍に絶えず付き添うのは事実上不可能である。



そこで分娩を遠隔監視する装置が用いられる。このような装置として、例えば特許文献1に、ビデオカメラとモニターによる遠隔監視の分娩兆候検出装置が開示されている。飼育者等がこの装置で監視し続けなければならないのは、非効率的である。しかも家畜の生産性向上のために多数飼育するようになってきたので、多頭の分娩時期が重なった時に遠隔監視では飼育者が夫々の分娩兆候を、長時間、十分に観察できない恐れがある。



また、特許文献2に、分娩予定日の数日前に家畜の膣へ挿入された送信機が陣痛の進行に伴い体外へ放出されたときにその状態変化を検知して飼育者に通報するという分娩監視装置が、開示されている。陣痛が微弱過ぎたり中断したりすると、送信機が放出されない結果、分娩開始の通報が行われないので、適切な分娩介助ができず難産になって母体や胎子が危険となる恐れがある。さらに、送信機を消毒して膣へ挿入しなければならず面倒なうえ、挿入の際に家畜母体や胎子が傷ついたり、送信機へ通じるリード線から病原菌が膣内感染したりする危険がある。



特許文献3に、妊婦の心拍数等の身体状態を計測する手段と、その身体状態に応じて妊婦をリラックスさせるため照明を変えたり音楽を流したりする出力手段とを有する分娩支援装置が開示されている。この支援装置では分娩開始を監視できない。



本発明者は、分娩開始直前にその外陰部が開くことを見出し、分娩開始時に動物母体から胎子が娩出し始めると母体の外陰部が開くことを利用した分娩監視装置について特許出願している(特願2005-023787)。その装置は、向かい合う外陰部の一方に取り付けられる電磁誘導発振器と、もう一方に取り付けられる電磁誘導受信器との間隔距離が、平時の両外陰部の状態で誘導起電の可能な距離、分娩予兆時の両外陰部の開き状態で誘導起電の不能な距離に調整されているというものである。



本発明者は、さらに分娩の数~数10時間前に動物母体の体温が低下し、分娩直前にその心拍数が一過的に減少することを見出し、これを利用して分娩開始を監視することについて鋭意検討した。




【特許文献1】特開2002-153162号公報

【特許文献2】特開2003-310647号公報

【特許文献3】特開2000-93433号公報

産業上の利用分野


本発明は、動物の分娩開始時期を、動物から離れた場所で待機する者へ通知する分娩監視装置に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
分娩を監視すべき動物母体の心拍数を測定する心拍計と、該心拍計が検知した該心拍数から分娩以前の平時での該心拍数の変動域を超えた一過性の心拍数の減少を弁別する回路とを有し、該弁別回路から出される該心拍数減少による分娩直前信号を通知する通信装置及び/又は警報装置を備え
該動物母体の向かい合う外陰部の一方に取り付けられる電磁誘導発振器と、もう一方に取り付けられる電磁誘導受信器とを有し、該発振器と該受信器との間隔距離が、平時の両外陰部の状態で誘導起電の可能な距離、分娩直前時の両外陰部の開き状態で誘導起電の不能な距離に調整されており、該誘導起電の不能を検知する回路から出される分娩開始信号、及び該分娩直前信号の両信号が該通信装置及び/又は警報装置に繋がっていることを特徴とする分娩監視装置。

【請求項2】
該動物母体の体温を測定する温度センサと、該温度センサが検知した該体温から分娩以前の平時での体温の変動域を超えた体温の低下を弁別する回路とを有し、該体温低下の弁別回路から出される該体温低下による分娩予兆信号が該通信装置及び/又は警報装置に繋がっていることを特徴とする請求項1に記載の分娩監視装置。

【請求項3】
電磁誘導発振器が電磁誘導の発振コイルであり、該電磁誘導受信器が該発振コイルから発振された発振電磁波を検知する受信コイルであることを特徴とする請求項1に記載の分娩監視装置。

【請求項4】
該心拍計が、心電の電圧計、又は脈波の感圧センサであることを特徴とする請求項1に記載の分娩監視装置。

【請求項5】
該通信装置が、無線通信装置であることを特徴とする請求項1に記載の分娩監視装置。

【請求項6】
該心拍数の弁別回路が、分娩以前の平時での該心拍数から少なくとも30%の該心拍数減少を検知することを特徴とする請求項1に記載の分娩監視装置。

【請求項7】
分娩を監視すべき動物母体の心拍数を測定する心拍計と、該心拍計が検知した該心拍数から分娩以前の平時での該心拍数の変動域を超えた一過性の心拍数の減少を弁別する回路とを有し、該弁別回路から出される該心拍数減少による分娩直前信号を通知する通信装置及び/又は警報装置を備え、
該動物母体の向かい合う外陰部の一方に取り付けられる電磁誘導発振器と、もう一方に取り付けられる電磁誘導受信器とを有し、該発振器と該受信器との間隔距離が、平時の両外陰部の状態で誘導起電の可能な距離、分娩直前時の両外陰部の開き状態で誘導起電の不能な距離に調整されており、該誘導起電の不能を検知する回路から出される分娩開始信号、及び該分娩直前信号の両信号が該通信装置及び/又は警報装置に繋がっている分娩監視装置を使用する分娩監視方法であって、
該動物母体に該心拍計を取り付けると共に、該動物母体の向かい合う該外陰部に該間隔距離で該発振器と該受信器とを取り付けておき、
該心拍計で分娩を監視すべき動物母体の心拍数を測定し、該弁別回路が分娩以前の該心拍数の変動域を超えた一過性の心拍数減少を検知したら、該通信装置及び/又は警報装置で該分娩直前信号を通知し、
その後に、該誘導起電の不能を検知する回路が該送信器と該受信器との該誘導起電の不能を検知したら、該通信装置及び/又は警報装置で分娩開始信号を通知することを特徴とする分娩監視方法。

【請求項8】
該動物母体の体温を測定する温度センサと、該温度センサが検知した該体温から分娩以前の平時での体温の変動域を超えた体温の低下を弁別する回路とを有し、該体温低下の弁別回路から出される該体温低下による分娩予兆信号が該通信装置及び/又は警報装置に繋がっている前記に記載の分娩監視装置を使用する分娩監視方法であって、
該心拍計、該発振器および該受信器に加えて該動物母体に該温度センサを取り付けておき、
該温度センサで該動物母体の体温を測定し、該体温低下の弁別回路が分娩以前の平時の体温の変動域を超えた体温低下を検知したら該通信装置及び/又は警報装置で分娩予兆信号を通知し、その後に、該心拍計で心拍数を測定し該弁別回路が該一過性の心拍数減少を検知したときに、該通信装置及び/又は警報装置で該分娩直前信号を通知することを特徴とする請求項7に記載の分娩監視方法。

【請求項9】
該体温が、鼓膜温であることを特徴とする請求項8に記載の分娩監視方法。

【請求項10】
該間隔距離が1~12cmであることを特徴とする請求項7に記載の分娩監視方法。
産業区分
  • 畜産
国際特許分類(IPC)
画像

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JP2006183477thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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