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リン酸化酵素の新規基質ポリペプチド

国内特許コード P08A013627
整理番号 QP060161
掲載日 2008年8月22日
出願番号 特願2007-032018
公開番号 特開2007-236388
登録番号 特許第5476559号
出願日 平成19年2月13日(2007.2.13)
公開日 平成19年9月20日(2007.9.20)
登録日 平成26年2月21日(2014.2.21)
優先権データ
  • 特願2006-034243 (2006.2.10) JP
発明者
  • 片山 佳樹
  • 姜 貞勲
出願人
  • 国立大学法人九州大学
発明の名称 リン酸化酵素の新規基質ポリペプチド
発明の概要 【課題】Rho-キナーゼ、タンパク質キナーゼ(PK)C eta、PKC alpha、またはPKC betaにより特異的にリン酸化を受ける基質ポリペプチドを提供する。
【解決手段】Rho-キナーゼ特異的基質として一般式(I)Xaa-Xaa-Xaa-Xaa1-Xaa-Xaa-Ser/Thr-Xaa2-Xaa3-Xaa-Xaa4で表されるポリペプチドが、PKC eta特異的基質として一般式(II)Xaa5-Xaa-Xaa6-Xaa7-Asn-Ser/Thr-Xaa8-Xaa9-Leu-Xaa-Xaaで表されるポリペプチドが、PKC beta特異的基質として一般式(III)Leu-Xaa-Xaa10-Xaa-Xaa11-Ser/Thr-Xaa12-Xaa13-Leu-Xaa-Xaaで表されるポリペプチド。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要



セリン/スレオニンキナーゼであるタンパク質キナーゼA(Protein Kinase A, PKA)、タンパク質キナーゼ C (Protein Kinase C, PKC)およびRho-キナーゼは RXS/TまたはRXXS/Tという同じリン酸化基質モチーフを有する。これらのセリン/スレオニンキナーゼは、基質モチーフが共通であるため、個々のセリン/スレオニンキナーゼに特異的な基質ポリペプチドは特定されていない。





これらのセリン/スレオニンキナーゼは生体内のシグナル伝達系の制御に重要な酵素である。従って、個々のセリン/スレオニンキナーゼに特異的な基質ポリペプチドが提供されれば、生体内のシグナル伝達系の研究を効率的に行うことができるものと期待される。





Rho-キナーゼは循環器疾患等に深く関係するリン酸化酵素として注目されていることから(非特許文献1)、Rho-キナーゼに対する特異的基質ポリペプチドは循環器疾患の診断や研究の用途に用いることができる。





タンパク質キナーゼ Cは幾つかのサブグループに分類される。そのサブグループにタンパク質キナーゼ C eta(η)、タンパク質キナーゼ C alpha(α)、タンパク質キナーゼ C beta(β)等がある。タンパク質キナーゼ C etaは、脳神経膠細胞腫(グリオーマ)に深く関係するリン酸化酵素として注目されている。またタンパク質キナーゼ C alpha およびタンパク質キナーゼ C beta は共に発ガンやガンの増殖などに重要な酵素である。よって、タンパク質キナーゼ C eta(η)、タンパク質キナーゼ C alpha(α)、タンパク質キナーゼ C beta(β)等に対する特異的基質ポリペプチドはそれが関与する疾患の診断や研究の用途に用いることができる。





【非特許文献1】

omlyo, A. P., and Somlyo, A. V. (2003) Physiol. Rev. 83, 1325-1358

産業上の利用分野



本発明はセリン/スレオニンキナーゼに分類される各種リン酸化酵素により特異的にリン酸化される基質ポリペプチドおよびその用途に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
Gly-Leu-Gln-Met-Gly-Thr-Asn-Lys-Phe-Ala(配列番号1)、
Met-Thr-Ala-Tyr-Gly-Thr-Arg-Arg-His-Leu(配列番号2)、
Cys-Gln-Gln-Arg-Glu-Lys-Thr-Arg-Trp-Leu-Asn(配列番号3)、
Lys-Ser-Arg-Leu-Gln-Thr-Ala-Pro-Val-Pro-Met(配列番号4)、
Ala-Glu-Thr-His-Lys-Leu-Thr-Phe-Arg-Glu-Asn(配列番号5)、
Cys-Arg-Asp-Lys-Tyr-Lys-Thr-Leu-Arg-Gln-Ile-Arg(配列番号6)、
Gly-Leu-Gln-Met-Gly-Ser-Asn-Lys-Phe-Ala(配列番号7)、
Met-Thr-Ala-Tyr-Gly-Ser-Arg-Arg-His-Leu(配列番号8)、
Cys-Gln-Gln-Arg-Glu-Lys-Ser-Arg-Trp-Leu-Asn(配列番号9)、
Lys-Ser-Arg-Leu-Gln-Ser-Ala-Pro-Val-Pro-Met(配列番号10)、
Ala-Glu-Thr-His-Lys-Leu-Ser-Phe-Arg-Glu-Asn(配列番号11)、
Cys-Arg-Asp-Lys-Tyr-Lys-Ser-Leu-Arg-Gln-Ile-Arg(配列番号12)、
Arg-Lys-Lys-Arg-Tyr-Thr-Val-Val-Gln-Asn-Pro(配列番号23)、または
Arg-Lys-Lys-Arg-Tyr-Ser-Val-Val-Gln-Asn-Pro(配列番号24)
のいずれか1つにより表されるアミノ酸配列を含むポリペプチド。

【請求項2】
配列番号3、6、9、12、23、または24のいずれか1つにより表されるアミノ酸配列を含む請求項1記載のポリペプチド。

【請求項3】
標識物質により標識化されている請求項1または2記載のポリペプチド。

【請求項4】
Rho-キナーゼ活性の測定方法であって、
(a) 請求項1~3のいずれか1項記載のポリペプチドと、Rho-キナーゼ活性を有する可能性のある試料とを反応させて、ポリペプチドをリン酸化する工程と、
(b) 工程(a)でリン酸化されたポリペプチドを定量する工程と
を含む前記方法。

【請求項5】
請求項1~3のいずれか1項記載のポリペプチドを含む、Rho-キナーゼ活性の測定用試薬。

【請求項6】
Arg-Asp-Met-Arg-Asn-Ser-Phe-Asn-Leu-Gly-Val(配列番号13)、
Leu-Asp-Met-Arg-Asn-Ser-Phe-Asn-Leu-Gly-Val(配列番号14)、
Arg-Asp-Met-Arg-Asn-Thr-Phe-Asn-Leu-Gly-Val(配列番号15)、または
Leu-Asp-Met-Arg-Asn-Thr-Phe-Asn-Leu-Gly-Val(配列番号16)
のいずれか1つにより表されるアミノ酸配列を含むポリペプチド。

【請求項7】
配列番号13または配列番号15のいずれか1つにより表されるアミノ酸配列を含む請求項記載のポリペプチド。

【請求項8】
標識物質により標識化されている請求項または記載のポリペプチド。

【請求項9】
タンパク質キナーゼ C eta活性の測定方法であって、
(a) 請求項のいずれか1項記載のポリペプチドと、タンパク質キナーゼ C eta活性を有する可能性のある試料とを反応させて、ポリペプチドをリン酸化する工程と、
(b) 工程(a)でリン酸化されたポリペプチドを定量する工程と
を含む前記方法。

【請求項10】
請求項のいずれか1項記載のポリペプチドを含む、タンパク質キナーゼ C eta活性の測定用試薬。

【請求項11】
Leu-Asp-Arg-Pro-Gln-Ser-Phe-Asn-Leu-Gly-Val(配列番号17)、または
Leu-Asp-Arg-Pro-Gln-Thr-Phe-Asn-Leu-Gly-Val(配列番号18)により表されるアミノ酸配列を含むポリペプチド。

【請求項12】
標識物質により標識化されている請求項11記載のポリペプチド。

【請求項13】
タンパク質キナーゼ C beta活性の測定方法であって、
(a) 請求項11または12記載のポリペプチドと、タンパク質キナーゼ C beta活性を有する可能性のある試料とを反応させて、ポリペプチドをリン酸化する工程と、
(b) 工程(a)でリン酸化されたポリペプチドを定量する工程と
を含む前記方法。

【請求項14】
請求項11または12記載のポリペプチドを含む、タンパク質キナーゼ C beta活性の測定用試薬。

【請求項15】
Phe-Lys-Lys-Gln-Gly-Ser-Phe-Ala-Lys-Lys-Lys(配列番号19)、または
Phe-Lys-Lys-Gln-Gly-Thr-Phe-Ala-Lys-Lys-Lys(配列番号20)
により表されるアミノ酸配列を含むポリペプチド。

【請求項16】
標識物質により標識化されている請求項15記載のポリペプチド。

【請求項17】
タンパク質キナーゼ C alpha活性の測定方法であって、
(a) 請求項15または16記載のポリペプチドと、タンパク質キナーゼ C alpha活性を有する可能性のある試料とを反応させて、ポリペプチドをリン酸化する工程と、
(b) 工程(a)でリン酸化されたポリペプチドを定量する工程と
を含む前記方法。

【請求項18】
タンパク質キナーゼ C alpha活性に関連する浸潤性及び転移性癌疾患の検出補助方法であって、
(a) 請求項15または16記載のポリペプチドと、哺乳動物から単離された成分を含むタンパク質キナーゼ C alpha活性を有する可能性のある試料とを反応させて、ポリペプチドをリン酸化する工程と、
(b) 工程(a)でリン酸化されたポリペプチドを定量する工程と
を含む前記方法。

【請求項19】
請求項15または16記載のポリペプチドを含む、タンパク質キナーゼ C alpha活性の測定用試薬。

【請求項20】
請求項15または16記載のポリペプチドを含む、タンパク質キナーゼ C alpha活性に関連する浸潤性及び転移性癌疾患の診断薬。

【請求項21】
Leu-Arg-Val-Gln-Asn-Ser-Leu-Arg-Arg-Arg-Arg(配列番号21)、または
Leu-Arg-Val-Gln-Asn-Thr-Leu-Arg-Arg-Arg-Arg(配列番号22)
により表されるアミノ酸配列を含むポリペプチド。

【請求項22】
標識物質により標識化されている請求項21記載のポリペプチド。

【請求項23】
請求項1または2記載のポリペプチドをコードする核酸。

【請求項24】
請求項または記載のポリペプチドをコードする核酸。

【請求項25】
請求項11記載のポリペプチドをコードする核酸。

【請求項26】
請求項15記載のポリペプチドをコードする核酸。

【請求項27】
請求項21記載のポリペプチドをコードする核酸。
国際特許分類(IPC)
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出願権利状態 登録
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