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旋毛虫の種特異的抗原、及び該抗原を利用した旋毛虫感染の検査法

国内特許コード P08P004726
整理番号 GI-H17-29
掲載日 2008年8月29日
出願番号 特願2005-360805
公開番号 特開2007-159489
登録番号 特許第4830106号
出願日 平成17年12月14日(2005.12.14)
公開日 平成19年6月28日(2007.6.28)
登録日 平成23年9月30日(2011.9.30)
発明者
  • 長野 功
  • 高橋 優三
  • 呉 志良
出願人
  • 国立大学法人岐阜大学
発明の名称 旋毛虫の種特異的抗原、及び該抗原を利用した旋毛虫感染の検査法
発明の概要

【課題】旋毛虫症の早期診断に有用である、旋毛虫の種特異的抗原を提供する。
【解決手段】複数の特定の配列からなるアミノ酸配列又は該配列と実質的に同一のアミノ酸配列を有するポリペプチドからなる群より選択されるポリペプチドからなる、旋毛虫の種特異的抗原この種特異的抗原を利用して旋毛虫感染用キットとして利用することができる。これにより、早期診断が可能となり、感染した旋毛虫を種のレベルまで決定することも可能となる。
【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


旋毛虫は線虫の一種であり、様々な脊椎動物に感染する。旋毛虫は筋肉組織に寄生し、炎症を引き起こす。ヒトへの感染は、旋毛虫に感染した動物(ブタ等)の肉を十分な加熱処理を経ることなく摂取した場合に生じる。シストの状態で体内に取り込まれた旋毛虫は、成長、増殖し、リンパ管や血管を介して全身に運ばれ、様々な部位の筋肉組織に寄生することになる。
旋毛虫症の主な症状は、筋肉痛、脱力感、発熱、炎症(上瞼の腫れなど)である。これらの症状は、ほとんどの場合、感染後1~2週程度経過したときに現れる。
尚、これまでに、本発明者らの研究グループは旋毛虫Trichinella pseudospiralis(T. pseudospiralis)の53kDa分泌抗原の同定に成功している(非特許文献1)。また、他の種であるTrichinella spiralis(T. spiralis)及びTrichinella britovi(T. britovi)についての53kDa分泌抗原の塩基配列が報告されている(非特許文献2、非特許文献3)。




【非特許文献1】Int. J. Parasitol., 34, 491-500. 2004

【非特許文献2】Mol. Biochem Parasitol. 42, 165-74. 1990

【非特許文献3】Mol. Immunol. 41, 421-433 (2004)

産業上の利用分野


本発明は旋毛虫の種特異的抗原及びそれをコードする核酸に関する。本発明はまた、該種特異的抗原を利用した旋毛虫感染の検査法、旋毛虫感染検査用試薬、及び旋毛虫感染検査用キットに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
以下のステップ(1)及び(2)を含む、旋毛虫感染の検査法:
(1)(a)配列番号1のアミノ酸配列を有するポリペプチド、又は前記アミノ酸配列において全アミノ酸数の1%未満のアミノ酸残基の変異を有するアミノ酸配列からなり、且つ基準の前記ポリペプチドに特異的に結合する抗体との反応性が、基準の前記ポリペプチドと該抗体との反応性と同じであるポリペプチド、
(b)配列番号3のアミノ酸配列を有するポリペプチド、又は前記アミノ酸配列において全アミノ酸数の1%未満のアミノ酸残基の変異を有するアミノ酸配列からなり、且つ基準の前記ポリペプチドに特異的に結合する抗体との反応性が、基準の前記ポリペプチドと該抗体との反応性と同じであるポリペプチド、
(c)配列番号5のアミノ酸配列を有するポリペプチド、又は前記アミノ酸配列において全アミノ酸数の1%未満のアミノ酸残基の変異を有するアミノ酸配列からなり、且つ基準の前記ポリペプチドに特異的に結合する抗体との反応性が、基準の前記ポリペプチドと該抗体との反応性と同じであるポリペプチド、
(d)配列番号7のアミノ酸配列を有するポリペプチド、又は前記アミノ酸配列において全アミノ酸数の1%未満のアミノ酸残基の変異を有するアミノ酸配列からなり、且つ基準の前記ポリペプチドに特異的に結合する抗体との反応性が、基準の前記ポリペプチドと該抗体との反応性と同じであるポリペプチド、
(e)配列番号9のアミノ酸配列を有するポリペプチド、又は前記アミノ酸配列において全アミノ酸数の1%未満のアミノ酸残基の変異を有するアミノ酸配列からなり、且つ基準の前記ポリペプチドに特異的に結合する抗体との反応性が、基準の前記ポリペプチドと該抗体との反応性と同じであるポリペプチド、
(g)配列番号13のアミノ酸配列を有するポリペプチド、又は前記アミノ酸配列において全アミノ酸数の1%未満のアミノ酸残基の変異を有するアミノ酸配列からなり、且つ基準の前記ポリペプチドに特異的に結合する抗体との反応性が、基準の前記ポリペプチドと該抗体との反応性と同じであるポリペプチド、
(h)配列番号15のアミノ酸配列を有するポリペプチド、又は前記アミノ酸配列において全アミノ酸数の1%未満のアミノ酸残基の変異を有するアミノ酸配列からなり、且つ基準の前記ポリペプチドに特異的に結合する抗体との反応性が、基準の前記ポリペプチドと該抗体との反応性と同じであるポリペプチド、
(i)配列番号17のアミノ酸配列を有するポリペプチド、又は前記アミノ酸配列において全アミノ酸数の1%未満のアミノ酸残基の変異を有するアミノ酸配列からなり、且つ基準の前記ポリペプチドに特異的に結合する抗体との反応性が、基準の前記ポリペプチドと該抗体との反応性と同じであるポリペプチド、及び
(j)配列番号19のアミノ酸配列を有するポリペプチド、又は前記アミノ酸配列において全アミノ酸数の1%未満のアミノ酸残基の変異を有するアミノ酸配列からなり、且つ基準の前記ポリペプチドに特異的に結合する抗体との反応性が、基準の前記ポリペプチドと該抗体との反応性と同じであるポリペプチド、
からなる群より選択される二以上のポリペプチドと、検体とを接触させるステップ;及び
(2)ステップ(1)の後、前記ポリペプチドに対して特異的に結合した抗体を検出するステップ。

【請求項2】
ステップ(1)において(a)及び(d)のポリペプチドと検体とを接触させることを特徴とする、請求項1に記載の旋毛虫感染の検査法。

【請求項3】
ステップ(1)において(a)、(h)、(i)及び(j)のポリペプチドと検体とを接触させることを特徴とする、請求項1に記載の旋毛虫感染の検査法。

【請求項4】
(a)配列番号1のアミノ酸配列を有するポリペプチド、又は前記アミノ酸配列において全アミノ酸数の1%未満のアミノ酸残基の変異を有するアミノ酸配列からなり、且つ基準の前記ポリペプチドに特異的に結合する抗体との反応性が、基準の前記ポリペプチドと該抗体との反応性と同じであるポリペプチド、
(b)配列番号3のアミノ酸配列を有するポリペプチド、又は前記アミノ酸配列において全アミノ酸数の1%未満のアミノ酸残基の変異を有するアミノ酸配列からなり、且つ基準の前記ポリペプチドに特異的に結合する抗体との反応性が、基準の前記ポリペプチドと該抗体との反応性と同じであるポリペプチド、
(c)配列番号5のアミノ酸配列を有するポリペプチド、又は前記アミノ酸配列において全アミノ酸数の1%未満のアミノ酸残基の変異を有するアミノ酸配列からなり、且つ基準の前記ポリペプチドに特異的に結合する抗体との反応性が、基準の前記ポリペプチドと該抗体との反応性と同じであるポリペプチド、
(d)配列番号7のアミノ酸配列を有するポリペプチド、又は前記アミノ酸配列において全アミノ酸数の1%未満のアミノ酸残基の変異を有するアミノ酸配列からなり、且つ基準の前記ポリペプチドに特異的に結合する抗体との反応性が、基準の前記ポリペプチドと該抗体との反応性と同じであるポリペプチド、
(e)配列番号9のアミノ酸配列を有するポリペプチド、又は前記アミノ酸配列において全アミノ酸数の1%未満のアミノ酸残基の変異を有するアミノ酸配列からなり、且つ基準の前記ポリペプチドに特異的に結合する抗体との反応性が、基準の前記ポリペプチドと該抗体との反応性と同じであるポリペプチド、
(g)配列番号13のアミノ酸配列を有するポリペプチド、又は前記アミノ酸配列において全アミノ酸数の1%未満のアミノ酸残基の変異を有するアミノ酸配列からなり、且つ基準の前記ポリペプチドに特異的に結合する抗体との反応性が、基準の前記ポリペプチドと該抗体との反応性と同じであるポリペプチド、
(h)配列番号15のアミノ酸配列を有するポリペプチド、又は前記アミノ酸配列において全アミノ酸数の1%未満のアミノ酸残基の変異を有するアミノ酸配列からなり、且つ基準の前記ポリペプチドに特異的に結合する抗体との反応性が、基準の前記ポリペプチドと該抗体との反応性と同じであるポリペプチド、
(i)配列番号17のアミノ酸配列を有するポリペプチド、又は前記アミノ酸配列において全アミノ酸数の1%未満のアミノ酸残基の変異を有するアミノ酸配列からなり、且つ基準の前記ポリペプチドに特異的に結合する抗体との反応性が、基準の前記ポリペプチドと該抗体との反応性と同じであるポリペプチド、及び
(j)配列番号19のアミノ酸配列を有するポリペプチド、又は前記アミノ酸配列において全アミノ酸数の1%未満のアミノ酸残基の変異を有するアミノ酸配列からなり、且つ基準の前記ポリペプチドに特異的に結合する抗体との反応性が、基準の前記ポリペプチドと該抗体との反応性と同じであるポリペプチド、
からなる群より選択される二以上のポリペプチドを含む、旋毛虫感染検査用キット。

【請求項5】
(a)及び(d)のポリペプチドを含むことを特徴とする、請求項4に記載の旋毛虫感染検査用キット。

【請求項6】
(a)、(h)、(i)及び(j)のポリペプチドを含むことを特徴とする、請求項4に記載の旋毛虫感染検査用キット。
産業区分
  • 微生物工業
  • 有機化合物
  • 治療衛生
  • 試験、検査
国際特許分類(IPC)
出願権利状態 権利存続中
岐阜大学産官学連携推進本部では、岐阜大学における知的財産の創出・管理・活用のマネジメントをしています。上記の特許・技術に関心のある方は、下記問い合わせ先に整理番号とともにご相談下さい。


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