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ヒトIgEに対する抗体酵素およびその利用 コモンズ

国内特許コード P08A013721
整理番号 UPH-21
掲載日 2008年9月5日
出願番号 特願2006-023677
公開番号 特開2007-202445
登録番号 特許第5058490号
出願日 平成18年1月31日(2006.1.31)
公開日 平成19年8月16日(2007.8.16)
登録日 平成24年8月10日(2012.8.10)
発明者
  • 宇田 泰三
  • 一二三 恵美
  • 岡村 好子
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 ヒトIgEに対する抗体酵素およびその利用 コモンズ
発明の概要 【課題】I型アレルギーの原因であるヒトIgEを認識するとともに、IgEを分解してその機能を消失させることができ、I型アレルギーの予防や治療に利用できる抗体酵素を提供する。
【解決手段】ヒトIgEを免疫原としてモノクローナル抗体を作製し、そのモノクローナル抗体の重鎖、軽鎖の可変領域のアミノ酸配列、塩基配列を決定した。続いて、このアミノ酸配列について分子モデリングを行ない、その3次元構造を推定し触媒三つ組残基構造を有しているか否かを確認した。そして、最終的に触媒三つ組残基構造を有するモノクローナル抗体5H5の重鎖および軽鎖の可変領域がヒトIgEの抗体酵素として機能するということを見出した。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


アレルギーは抗原と接触してから発症するまでの時間によって、即時型過敏症(immediate-type hypersensitivity)と遅延型過敏症(delayed-type hypersensitivity)との二つのグループに分類される。即時型過敏症は抗体により引き起こされる症状で、アレルギー発症の機構からI型乃至III型に分類されている。



現在、アレルギー患者数は急激に増加しており、多くの人々が花粉症等のアレルギー性鼻炎、食物アレルギー、喘息等の症状に苦しんでいる。これらの症状はI型アレルギーに属し、体内に侵入したアレルゲンに対し産生されたIgE抗体により引き起こされる。



IgE抗体を介したアレルギーの発症機構はほぼ解明されている。まずアレルゲンが体内に侵入し、アレルゲンに特異的なIgEが産生される。IgE抗体値があるレベルまで上昇すると、IgE抗体のFc部分を結合するFcεレセプターを持つ肥満細胞(mast cell)と好塩基球(basophile)という特殊な細胞にIgE抗体が結合しはじめ、長期にそれらの細胞と結合したまま血中に存在する。再度アレルゲンが侵入した場合、抗原抗体反応が惹起され、この刺激で肥満細胞や好塩基球からヒスタミンなどの化学伝達物質の入った顆粒が細胞外に放出される(脱顆粒反応(degranulation reaction))。



この脱顆粒反応により放出されたヒスタミン、SRS-A(slow reacting substance of anaphylaxis)や好酸球走化性因子等の化学伝達物質により血管の浸透性の増大、平滑筋の収縮、分泌液を分泌する機能の増大などが起こり、アレルギー症状を引き起こす。また、好酸球が反応局所に集積するので、アレルゲンが除去される。こうした機構からIgE抗体はアレルギーを引き起こすが、その障害反応を通じてアレルゲンの粘膜からの侵入や全身への拡散を防いだり、除去する為に働くと考えられている。



現在、I型アレルギーの治療法はいくつかあるが、その一つに脱感作療法がある。この方法は、アレルギーを誘発しない程の少量のアレルゲンを期間を置いて数回注射し、予めアレルゲンに対するIgG抗体を産生させておく。そして再度侵入したアレルゲンにこの抗体が結合することによって、IgE抗体のアレルゲンへの結合が阻害され、アレルギーが抑制される。その他に、脱顆粒を阻害する医薬や、放出された化学伝達物質の作用を阻害する医薬の研究がすすめられている。また、IgEと結合する抗IgE抗体をI型アレルギーの治療に用いることについても報告されている(例えば、特許文献1等参照。)。
【特許文献1】
特表2002-510211号公報(公開日:平成14年(2002)4月2日)

産業上の利用分野


本発明は、ヒトIgEに対する抗体酵素およびその利用に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
ヒトIgEに対する抗体に由来する軽鎖であって、ヒトIgEを認識し、且つ、当該ヒトIgEを分解する活性を有することを特徴とする軽鎖、またはその可変領域を含む軽鎖断片であり、
上記軽鎖は、その可変領域が、配列番号3に示されるアミノ酸配列からなり、且つヒトIgEを認識し、且つ当該ヒトIgEを分解する活性を有していることを特徴とする軽鎖、またはその可変領域を含む軽鎖断片。

【請求項2】
請求項1に記載の軽鎖、またはその可変領域を含む軽鎖断片をコードする遺伝子。

【請求項3】
請求項2に記載の遺伝子が導入された形質転換体。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 登録
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