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β-ヒドロキシカルボニル化合物の製法 コモンズ

国内特許コード P08P005650
整理番号 E076P77
掲載日 2008年9月19日
出願番号 特願2007-051427
公開番号 特開2008-214218
登録番号 特許第5030270号
出願日 平成19年3月1日(2007.3.1)
公開日 平成20年9月18日(2008.9.18)
登録日 平成24年7月6日(2012.7.6)
発明者
  • 小林 修
  • 小川 知香子
  • 小久保 雅也
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 β-ヒドロキシカルボニル化合物の製法 コモンズ
発明の概要 【課題】 基質一般性の問題が克服できる水中での不斉アルドール反応用の触媒を開発し、ホルムアルデヒド以外のアルデヒド化合物を反応基質として用いることのできる反応系を提供する。
【解決手段】 水中で下式(化1)
【化1】



(式中、R及びRはイソプロピル基等、R及びRは水素原子等、X及びXは水酸基等を表す。)で表される配位子とSc(DS)等のルイス酸とを混合させて得られる触媒の存在下で、ケイ素エノラートとホルムアルデヒド又はその他のアルデヒド化合物とを反応させることから成るβ-ヒドロキシカルボニル化合物の製法である。
【選択図】 なし
従来技術、競合技術の概要


水は無害かつ低コストである環境に優しい溶媒として近年有機合成反応に盛んに取り入れられつつある。一方で不斉アルドール反応は光学活性β-ヒドロキシカルボニル化合物を与える重要な反応であり、様々な光学活性触媒を用いる触媒的な反応が開発されているが、水のみを溶媒として用いる触媒的不斉アルドール反応の報告は少ない。近年プロリン誘導体を用いる水のみを溶媒として用いる反応が報告されている(非特許文献1など)。
本発明者らは、ビピリジル誘導体とスカンジウム化合物からなる光学活性スカンジウム触媒が水と有機溶媒の混合溶媒中で有効に機能し、高エナンチオ選択的に進行するホルムアルデヒドとエノラートとの反応であるヒドロキシメチル化反応を開発した(特許文献1、2)。



【特許文献1】
WO2005/073156
【特許文献2】
WO2006/080425
【非特許文献1】
J. Am. Chem. Soc. 2006, 128, 734-735.

産業上の利用分野


この発明は、不斉アルドール反応によりβ-ヒドロキシカルボニル化合物を製造する方法と触媒に関し、より詳細には、ホルムアルデヒド以外のアルデヒド化合物をも反応基質として用いることのできるβ-ヒドロキシカルボニル化合物の製造方法及びそのための触媒に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
水中で下式(化1)
【化1】


(式中、R及びRは、それぞれ同じであっても異なってもよく、水素原子、アルキル基又はアリール基を表し、但し、R及びRの少なくとも一方は炭素数が3以上であり、R及びRは、それぞれ同じであっても異なってもよく、水素原子又は炭素数1~4のアルキル基若しくはアルコキシ基を表し、X及びXは、それぞれ同じであっても異なってもよく、-OR、-SR10、又は-NHR11(式中、R~R11は水素原子又はアルキル基を表す。)を表す。)で表される配位子又はその対掌体とM(R12で表されるルイス酸(式中、MはSc、Y又はランタノイド元素を表し、R12は、炭素数が8~30脂肪族炭化水素基(置換基がついたものを除く。)を表し、Xは-OSO-、-OSO-、-COO-、-OPO-又は-O-を表す。)とを混合させて得られる触媒の存在下で、下式(式2)
【化2】


(式中、R~Rは水素原子、脂肪族炭化水素基、単環又は多環の脂環式炭化水素基、単環又は多環の芳香族炭化水素基、又は複素環基を表し、但し、R~Rは置換基を有していてもよく、Rは水素原子ではなく、またR及びRは共に環を形成してもよく、Rは、それぞれ同じであっても異なってもよく、炭化水素基を表す。)で表されるケイ素エノラートと下式
13CHO
(式中、R13は、水素原子、又は置換基を有していてもよい脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、若しくはこれらの混合基を表す。)で表されるアルデヒド化合物とを反応させることから成るβ-ヒドロキシカルボニル化合物の製法。

【請求項2】
~Rが有してもよい置換基が、ハロゲン原子、アルコキシ基、チオエーテル基、又は炭化水素である請求項1に記載の製法。

【請求項3】
が水素原子又はアルキル基を表し、Rがアルキル基、アルキルアリール基又はアリール基を表し、但し、RとRは共にその一部が芳香族環を形成していてもよい炭素及び任意にヘテロ原子から成る5~6員環を形成してもよく、Rが水素原子、アルキル基、アルキルアリール基、又はアリール基を表し、Rが、それぞれ同じであっても異なってもよく、アルキル基を表す請求項1又は2に記載の製法。

【請求項4】
下式(化1)
【化1】


(式中、R及びRは、それぞれ同じであっても異なってもよく、水素原子、アルキル基又はアリール基を表し、但し、R及びRの少なくとも一方は炭素数が3以上であり、R及びRは、それぞれ同じであっても異なってもよく、水素原子又は炭素数1~4のアルキル基若しくはアルコキシ基を表し、X及びXは、それぞれ同じであっても異なってもよく、-OR、-SR10、又は-NHR11(式中、R~R11は水素原子又はアルキル基を表す。)を表す。)で表される配位子又はその対掌体とM(R12で表されるルイス酸(式中、MはSc、Y又はランタノイド元素を表し、R12は、炭素数が8~30脂肪族炭化水素基(置換基がついたものを除く。)を表し、Xは-OSO-、-OSO-、-COO-、-OPO-又は-O-を表す。)とを混合させて得られる触媒。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) ERATO 小林高機能性反応場プロジェクト 領域
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