TOP > 国内特許検索 > エステル合成用触媒及びエステルの製造方法

エステル合成用触媒及びエステルの製造方法 コモンズ

国内特許コード P08P005751
整理番号 NU-0161
掲載日 2008年10月10日
出願番号 特願2007-080053
公開番号 特開2008-238007
登録番号 特許第4802335号
出願日 平成19年3月26日(2007.3.26)
公開日 平成20年10月9日(2008.10.9)
登録日 平成23年8月19日(2011.8.19)
発明者
  • 石原 一彰
出願人
  • 国立大学法人名古屋大学
発明の名称 エステル合成用触媒及びエステルの製造方法 コモンズ
発明の概要

【課題】高効率で、エステル交換反応により目的とするエステル化合物を合成する方法及び該方法に使用できる触媒を提供する。
【解決手段】(A)下記一般式(1)で表される化合物又は一般式PR(R;アルキル基、アルケニル基若しくはアルキニル基)で表される有機ホスフィン化合物と、(B)下記一般式(2)で表される化合物と、を含有するエステル合成用触媒を用いて、エステル交換反応により、目的とするエステル化合物を合成する。
【化1】

【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


エステル化合物は、天然物として広く存在し、また、各種材料、並びに食品及び化粧品添加物等に広く利用されている。かかるエステル化合物の合成方法として、エステル交換反応が知られている。エステル交換反応は、アルコールの組み替えを利用して、原料のエステル化合物から新たなエステル化合物を合成する方法である。



エステル交換反応は、エステル合成方法の一つとして実験室のみならず産業レベルでも用いられている。その汎用性は、単純なエステル化合物の合成だけでなく、天然物に多く見られるマクロラクトン骨格の構築、ラクトンの開環重合、及びラセミ化合物の光学分割等の多岐に渡る。よって、エステル交換反応は、有機合成において実用性の高い反応の一つである。そして、エステル交換反応の収率を高めるために、エステル交換反応用の触媒の開発が進められている。



非特許文献1~5には、エステル交換反応用の触媒として、酵素、チタン(IV)アルコキシド、アルキルスズ、サマリウムヨージド、及びN-ヘテロサイクリックカルベンが記載されている。また、非特許文献6には、フルオロアルキルスズ触媒は高い活性を示すことが記載されている。



更に、非特許文献7には、エステル交換反応用の触媒として、ランタン(III)トリイソプロポキシド([La(Oi-Pr)])が記載されている。非特許文献8には、エステル交換反応用の触媒として、ランタン(III)トリストリフルオロメチルスルホニウム塩([La(OTf)])が記載されている。特許文献1には、ランタントリスアセチルアセトネートを触媒として用いたエステル交換反応により、ビス(3-ヒドロキシプロピル)テレフタレート単量体を製造する方法が記載されている。




【非特許文献1】Enzyme Microb. Technol. 1993, 15, 367.

【非特許文献2】Tetrahedron Lett. 1998, 39, 4223.

【非特許文献3】J. Org. Chem. 1991, 56, 5307.

【非特許文献4】J. Org. Chem. 1996, 61, 3088.

【非特許文献5】J. Org. Chem. 2003, 68, 2812.

【非特許文献6】Adv. Synth. Catal. 2002, 344, 84.

【非特許文献7】Chem. Lett. 1995, 246.

【非特許文献8】J. Am. Chem. Soc. 2003, 125, 1559.

【特許文献1】特表2002-506843号公報

産業上の利用分野


本発明は、エステル合成用触媒及びエステルの製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
(A)下記一般式(1)で表される化合物又は一般式PR(R;アルキル基、アルケニル基若しくはアルキニル基)で表される有機ホスフィン化合物と、(B)下記一般式(2)で表される化合物と、を含有することを特徴とするエステル合成用触媒。
【化学式1】


(式中、上記R及びRは、それぞれ独立して一価の炭化水素基である。上記R及びRは、互いに結合して環を形成してもよい。上記Rは、水素原子又は上記Rと互いに結合して環を形成している一価の炭化水素基である。上記Rは、水素原子又は上記Rと互いに結合して環を形成している一価の炭化水素基である。)
【化学式2】


(式中、上記R~R10は、それぞれ独立して水素原子、電子求引性基、又はその他の置換基である。但し、上記R~R10の少なくとも1つは電子求引性基である。また、式中、ハロゲン原子及びハロゲン原子を少なくとも1個含有する一価の炭化水素基以外の電子求引性基の数は0~3である。)

【請求項2】
上記R及びRは一価の炭化水素基であり、且つ互いに結合して環を形成している請求項1記載のエステル合成用触媒。

【請求項3】
上記R~Rの少なくとも1つは上記電子求引性基であり、上記R~R10の少なくとも1つは上記電子求引性基である請求項1又は2記載のエステル合成用触媒。

【請求項4】
上記R、R、R、及びR10の少なくとも2つは上記電子求引性基である請求項1乃至3のいずれかに記載のエステル合成用触媒。

【請求項5】
上記電子求引性基は、ハロゲン原子又はハロゲン原子を少なくとも1個含有する一価の炭化水素基である請求項1乃至4のいずれかに記載のエステル合成用触媒。

【請求項6】
上記ハロゲン原子を少なくとも1個含有する一価の炭化水素基は、以下のいずれかの基である請求項5記載のエステル合成用触媒。
【化学式3】


(式中、上記Rは、水素原子、炭素数1~6のアルキル基、又は炭素数2~6のアルケニル基である。上記Xはハロゲン原子である。)

【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかに記載のエステル合成用触媒を用いてエステル交換反応を行うことを特徴とするエステル化合物の製造方法。

【請求項8】
基質であるエステル化合物は、カルボン酸メチルエステル、カルボン酸エチルエステル、カルボン酸アリルエステル、又はカルボン酸ビニルエステルである請求項7記載のエステル化合物の製造方法。

【請求項9】
基質であるアルコールは、第1級アルコールである請求項7又は8記載のエステル化合物の製造方法。

【請求項10】
基質であるエステル化合物とアルコールとのモル比が1:(0.5~2.5)である請求項7乃至9のいずれかに記載のエステル化合物の製造方法。
産業区分
  • その他無機化学
  • 有機化合物
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

21900_16SUM.gif
出願権利状態 権利存続中
名古屋大学の公開特許情報を掲載しています。ご関心のある案件がございましたら、下記まで電子メールでご連絡ください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close