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無電解Niめっき廃液中のNiの回収方法と低品位炭のガス化方法 新技術説明会

国内特許コード P08P005677
整理番号 IP18-066
掲載日 2008年10月16日
出願番号 特願2007-094554
公開番号 特開2008-248363
登録番号 特許第5124771号
出願日 平成19年3月30日(2007.3.30)
公開日 平成20年10月16日(2008.10.16)
登録日 平成24年11月9日(2012.11.9)
発明者
  • 宝田 恭之
  • 森下 佳代子
出願人
  • 国立大学法人群馬大学
発明の名称 無電解Niめっき廃液中のNiの回収方法と低品位炭のガス化方法 新技術説明会
発明の概要

【課題】ENP廃液からNiを有効な再利用が可能な形態で回収でき、さらに、各種の有用な用途をもつNi担持炭を安価に、Niを再利用する形態で得ることができるENP廃液中のNiの回収方法と低品位炭のガス化方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る無電解Niめっき廃液中のNiの回収方法は、無電解Niめっき廃液に塩基性水溶液を添加し、塩基性のNi担持液を調製する工程(A)と、このNi担持液と低品位炭粒子とを混合し、これによりNi担持液中のNiを低品位炭粒子に担持させ、Ni担持炭としてNiを回収する工程(B)とを含むことを特徴とする。また、無電解Niめっき廃液に添加する塩基性水溶液として、畜産廃棄物の豚尿を用いた。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


無電解Niめっき(Electro Nickel Plating:以下「ENP」と略す。)は、硬度が高く、耐食性に優れ複雑な形状にも均一な膜厚でめっきできること等から、自動車、電子、精密機器その他の各種の産業分野で利用されている。



ENPは、近年では連続型めっき液と全自動管理装置を組み合わせたシステムのもとで使用されることが多くなり、それに伴い大量の老化めっき液が排出されている。ENP廃液の生産量は年間約13万tにも達し、その2/3は産業廃棄物として業者委託により処理されている。



こうした背景から、環境に対する負荷をより低減するためにENP廃液の新たな処理技術が望まれている。このようなENP廃液の処理に際しては、有用な金属種である廃液中のNiを単離してこれを再利用することが望まれるが、ENP廃液中には緩衝剤や調製剤などが共存するため、有効な再利用が難しいのが現状である。



また、ニッケル合金等において、地金を購入して混ぜている場合や、廃棄物由来の純度の低いニッケルを混ぜている場合があるが、最近のニッケル価格の高騰により、より安価なニッケル資源が望まれており、また、廃棄物由来のニッケルは純度が低く、スラグ量の低減を考えた場合、より純度の高いニッケル資源が求められている。



一方、Niは褐炭に代表される低品位炭のガス化において非常に有効な触媒であることが知られている(特許文献1参照)。たとえば、イオン交換金属としてNiを担持した低品位炭を熱分解した後にガス化すると、ガス化過程において担持Niが高活性ガス化触媒として作用するため、担体の低品位炭を比較的低温でガス化して、H、CH、CO、CO等の火力発電、燃料電池、都市ガス、化学原料等に利用可能なガスを生成できる。また、Ni担持炭をガス化した後の残渣からは、粒子サイズが制御された金属単体、金属酸化物、金属炭化物、金属炭酸塩、金属粒子含有炭素などの各種の粒子が得られる。



さらに、粉砕したバイオマスを上記のNi担持炭を触媒としてガス生成炉内でガス化すると、バイオマスの熱分解で生成したガスおよびタール状物質が分解・改質されてH、CH、CO、CO等のガスを生成できることも知られている(特許文献2参照)。

【特許文献1】特開2005-013964号公報

【特許文献2】特開2006-328168号公報

産業上の利用分野


本発明は、無電解Niめっき廃液中のNiの回収方法と低品位炭のガス化方法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
無電解Niめっき廃液に塩基性水溶液として豚尿を添加し、塩基性のNi担持液を調製する工程(A)と、このNi担持液と低品位炭粒子とを混合し、これによりNi担持液中のNiを低品位炭粒子に担持させ、Ni担持炭としてNiを回収する工程(B)とを含むことを特徴とする無電解Niめっき廃液中のNiの回収方法。

【請求項2】
工程(A)において、前記無電解Niめっき廃液からNi含有塩を濾過分離し、この濾過分離したNi含有塩を含むNi分離液を調製し、このNi分離液に前記塩基性水溶液を添加してNi担持液を得ることを特徴とする請求項1に記載の無電解Niめっき廃液中のNiの回収方法。

【請求項3】
工程(A)において、前記無電解Niめっき廃液にNaOHを添加して無電解Niめっき廃液からNi(OH)を濾過分離し、この濾過分離したNi(OH)を含むNi分離液を調製し、このNi分離液に前記塩基性水溶液を添加してNi担持液を得ることを特徴とする請求項1または2に記載の無電解Niめっき廃液中のNiの回収方法。

【請求項4】
無電解Niめっき廃液に塩基性水溶液として豚尿を添加して塩基性のNi担持液を調製し、このNi担持液と低品位炭粒子とを混合してNi担持液中のNiを低品位炭粒子に担持させて得られたNi担持炭を熱分解してガス化することを特徴とする低品位炭のガス化方法。

【請求項5】
前記塩基性のNi担持液は、前記無電解Niめっき廃液からNi含有塩を濾過分離し、この濾過分離したNi含有塩を含むNi分離液を調製し、このNi分離液に前記塩基性水溶液を添加することによって得ることを特徴とする請求項4に記載の低品位炭のガス化方法。

【請求項6】
前記塩基性のNi担持液は、前記無電解Niめっき廃液にNaOHを添加して無電解Niめっき廃液からNi(OH)を濾過分離し、この濾過分離したNi(OH)を含むNi分離液を調製し、このNi分離液に前記塩基性水溶液を添加することによって得ることを特徴とする請求項4または5に記載の低品位炭のガス化方法。
産業区分
  • 冶金、熱処理
  • 処理操作
  • その他無機化学
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2007094554thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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