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放射性薬剤自動分注投与装置 UPDATE

国内特許コード P08A014130
整理番号 NIRS-256
掲載日 2008年12月12日
出願番号 特願2007-049945
公開番号 特開2008-212201
登録番号 特許第4984286号
出願日 平成19年2月28日(2007.2.28)
公開日 平成20年9月18日(2008.9.18)
登録日 平成24年5月11日(2012.5.11)
発明者
  • 鈴木 和年
  • 鈴木 寿
出願人
  • 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
発明の名称 放射性薬剤自動分注投与装置 UPDATE
発明の概要 【課題】処置室内において任意の位置まで容易に移動させることができて、取扱いやすい放射性薬剤自動分注投与装置を提供する。
【解決手段】移動するための移動手段を備えた筐体11内に、放射性薬剤Xを密封した容器22を受け取る容器受取手段と、容器受取手段で受け取った容器22を保持する容器保持手段と、容器保持手段で保持された容器22からノズル41によって放射性薬剤Xを取り出して保持する薬剤取出保持手段4と、薬剤取出保持手段4で取り出した放射性薬剤Xを被検体Hに投与する投与手段5と、ノズル41を洗浄液Wで洗浄する洗浄手段6と、洗浄手段6で用いた洗浄液Wを廃液容器71に廃棄する廃棄手段7と、容器22を前記筐体外へ取り出す容器取出手段と、を備え、容器受取手段、容器保持手段、ノズル41、保持部44、洗浄手段6、および廃液容器71を、放射線を遮蔽する放射線遮蔽体12内に設けている。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


近年、被検体の生体内におけるがん細胞などの病変部位を検出する装置としてPET検査(Positron Emission Tomography)がある。PET検査は、がん細胞などの病変部位に蓄積しやすいFDG(fluorodeoxyglucose)などの薬剤の元素の一部を、陽電子を放出する18Fなどの放射性同位元素で置換したもの(例えば、18F-FDG)を被検体に投与し、所定時間経過後に生体内に拡散し、特定の部位に蓄積した当該薬剤に含まれる放射性同位元素の陽電子に起因するγ線を検出することでがんなどの病変部位を検出する。



従来、PET検査で用いられる放射性同位元素を含んでなる薬剤は、通常、病院などにおいて被検体に投与する処置室に近接して設けられたサイクロトロンなどの加速器を用いて複数人分まとめて製造される。そして、ホットラボ室で必要分量をバイアルなどの容器に分注した後、ホットラボ室から処置室まで作業者の手によって運搬されるか、あるいはワゴンに載せて運搬される。そして、運搬された薬剤を看護士や放射線技師が必要量分注するなどして、医師が被検体に直接投与するか、分注した薬剤をシリンジに入れ、これを投与装置にセットして投与するか、薬品会社からデリバリーされてきた薬品をそのまま投与装置にセットして投与していた。
しかし、このような手順を踏んで放射性薬剤を被検体に投与すると、医師や看護士、放射線技師などの術者が被ばくする危険性があった。



このような問題を解決するため、例えば、特許文献1には、図4に示すように、主として、放射性同位元素(特許文献1では放射性核種と記載)で標識された放射性薬剤を合成する薬剤合成手段(薬剤合成部910)と、所定の投与量で前記放射性薬剤を投与するための薬剤投与手段(薬剤投与部913)と、前記放射性薬剤のサンプルを分注するサンプル分注手段(サンプル分注部914)と、前記薬剤合成手段に対して前記薬剤投与手段及び前記サンプル分注手段のそれぞれを接続するとともに、前記放射性薬剤の前記薬剤投与手段への移送、及び前記サンプル分注手段への移送を切換え可能に構成された薬剤移送手段(薬剤移送部911)とを備えてなる放射性薬剤合成投与装置900が記載されている。なお、図4は、従来の放射性薬剤合成投与装置の構成を示す図である。
かかる発明によれば、放射性同位元素を含んでなる薬剤の輸送等の作業を簡単化することができる結果、医師や看護士などの術者が被ばくする危険性を低減することが可能である旨が記されている。
【特許文献1】
特開2005-230366号公報(請求項1、段落0018~0028、段落0038~0050、図1~3)

産業上の利用分野


本発明は、放射性薬剤を自動的に分注して被検体に投与することのできる放射性薬剤自動分注投与装置に関し、より詳しくは、配管内等を洗浄することによって異時的に複数の種類の放射性薬剤を用いることができ、これを自動的に分注して被検体に投与することのできる放射性薬剤自動分注投与装置に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
異時的に複数の種類の放射性薬剤を用いることができ、これを自動的に分注して被検体に投与することのできる放射性薬剤自動分注投与装置であって、
移動させるための移動手段と、前記放射性薬剤を密封した容器を受け取る容器受取手段と、を備えた筐体内に、
放射線を遮蔽する放射線遮蔽体と、
前記容器受取手段の下方に設けられ、当該容器受取手段で受け取った容器を、移送手段を通じて容器保持部に移送させてこれを保持し、かつ当該容器保持部を、予め設定された複数の位置を自在に移動させる第1のアクチュエータを含んでなる容器保持移動手段と、
前記放射性薬剤を前記容器から分注するための分注ノズルと、この分注ノズルと接続され、前記放射性薬剤を前記容器から吸い出し、吸い出した当該放射性薬剤を、当該放射性薬剤を保持するための薬剤保持部で保持させ、かつ前記薬剤保持部から送出させる第2のアクチュエータと、を含んでなる薬剤保持手段と、
前記薬剤保持部と接続され、当該薬剤保持部から送出された前記放射性薬剤を被検体に投与するための投与手段と、
前記容器の蓋部材を洗浄する洗浄ノズルと、前記分注ノズルを洗浄する洗浄槽と、に接続され、前記洗浄ノズルおよび前記洗浄槽に前記洗浄液を送出する第3のアクチュエータと、を含んでなる洗浄手段と、
前記洗浄手段で用いた洗浄液を廃液として廃液容器に廃棄させる第4のアクチュエータを含んでなる廃棄手段と、
前記容器を前記筐体外へ取り出すための容器取出手段と、
を備え、
前記容器保持部、前記分注ノズル、前記薬剤保持部、前記洗浄ノズル、および前記廃液容器を前記放射線遮蔽体内に設け、
前記第1のアクチュエータ、前記第2のアクチュエータ、前記第3のアクチュエータ、および前記第4のアクチュエータのうち1つまたは2つ以上を前記放射線遮蔽体外に設けた
ことを特徴とする放射性薬剤自動分注投与装置。

【請求項2】
さらに、前記洗浄ノズルと前記分注ノズルに接続され、これらを移動させる第5のアクチュエータを備え、
当該第5のアクチュエータを前記放射線遮蔽体外に設けたことを特徴とする請求項に記載の放射性薬剤自動分注投与装置。

【請求項3】
前記移送手段および前記容器保持部のうちの少なくとも一方に、前記容器の割れを防止する割れ防止手段を設けたことを特徴とする請求項または請求項に記載の放射性薬剤自動分注投与装置。

【請求項4】
前記薬剤取出保持手段が、前記放射性薬剤の放射能量を検知するための放射能検出器を備えていることを特徴とする請求項から請求項のいずれか1項に記載の放射性薬剤自動分注投与装置。

【請求項5】
前記放射線遮蔽体が、鉛、鉄、ステンレス、劣化ウラン、タングステンよりなる群から選択された少なくとも一種を含んで作製されていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の放射性薬剤自動分注投与装置。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 登録
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