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Th2サイトカイン阻害剤への感受性の検査方法

国内特許コード P08P005733
整理番号 GI-H17-41
掲載日 2009年1月16日
出願番号 特願2005-334787
公開番号 特開2007-135489
登録番号 特許第4972737号
出願日 平成17年11月18日(2005.11.18)
公開日 平成19年6月7日(2007.6.7)
登録日 平成24年4月20日(2012.4.20)
発明者
  • 近藤 直実
  • 松井 永子
  • 金子 英雄
  • 青木 美奈子
  • 近藤 應
出願人
  • 国立大学法人岐阜大学
発明の名称 Th2サイトカイン阻害剤への感受性の検査方法
発明の概要

【課題】Th2サイトカイン阻害剤への感受性の検査方法を提供する。
【解決手段】Th2サイトカイン阻害剤への感受性の検査を、被験者が有する、ロイコトリエンC4合成酵素遺伝子及び/又はインターロイキン13遺伝子における多型であって、これら遺伝子の発現を促進する又は抑制する多型のジェノタイプを決定し、決定されたジェノタイプに基づいて被験者のTh2サイトカイン阻害剤への感受性を予測することにより行う。
【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどアレルギー疾患は、近年患者が著しく増大している。現在我が国において30%程度がなんらかのアレルギー疾患を持っているとともに、70%以上がアレルギー疾患に対する何らかの素因を持っているとの報告がある。こうしたアレルギー疾患の素因としては、環境的素因と遺伝的素因とがあるが、これらの素因が絡み合って発症するとされている。



現在、抗アレルギー薬としては、メディエーター遊離抑制剤、ヒスタミンH1受容体拮抗薬、トロンボキサン阻害剤、ロイコトリエン拮抗薬、Th2サイトカイン阻害剤があるが、個々の患者において薬剤に対する感受性は大きく異なる場合がある。このため、アレルギー疾患の予防や治療において、試行錯誤的な処方が少なからず生じることとなり、治療上においても医療経済学的にも好ましくない。



ここで、トシル酸プラタストなどのTh2サイトカイン阻害剤は、アレルギー性疾患発症に関連の深いIL-4とIL-5がリンパ球から産生されるのを抑制し、IgE抗体産生やケミカルメディエーター遊離を抑制する作用があるとされている(非特許文献1~2)。また、その他多数の作用が報告されている。例えば、好酸球産生抑制作用などの作用も報告されている(非特許文献3)。

【非特許文献1】アレルギー科VOL.4,NO.2 PAGE.206-214,1997

【非特許文献2】Jpn J PharmacolVOL.61,NO.1PAGE.31-39 1993

【非特許文献3】アレルギーVOL.44,NO.3-2 PAGE.375 1995

産業上の利用分野


本発明は、Th2サイトカイン阻害剤への感受性の検査方法、該検査方法に用いる核酸分子及び検査キット等に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
Th2サイトカイン阻害剤への感受性の検査方法であって、
被験者が有する、ロイコトリエンC4合成酵素遺伝子のプロモーター領域の-444位であって配列番号1で表される塩基配列の1003位の多型のジェノタイプを決定する工程と、
ロイコトリエンC4合成酵素遺伝子の決定された前記ジェノタイプに基づいて被験者のTh2サイトカイン阻害剤への感受性を予測する工程と、
を備える、方法。

【請求項2】
決定された前記ジェノタイプがAAであるとき、前記感受性を有すると予測する、請求項1に記載の方法。

【請求項3】
さらに、インターロイキン13遺伝子の成熟インターロイキン13タンパク質の110位のアルギニンをコードする部位の多型であり、インターロイキン13遺伝子の389位であって配列番号2で表される塩基配列の433位のジェノタイプを決定する工程と、
前記インターロイキン13遺伝子の決定された前記ジェノタイプに基づいて被験者のTh2サイトカイン阻害剤への感受性を予測する工程と、
を備える、請求項1又は2に記載の方法。

【請求項4】
決定された前記ジェノタイプがGGであるとき、前記感受性を有すると予測する、請求項3に記載の方法。

【請求項5】
ロイコトリエンC4合成酵素遺伝子のプロモーター領域の-444位であって配列番号1で表される塩基配列の1003位の多型A/C及び成熟インターロイキン13タンパク質の110位のアルギニンをコードする部位の多型であり、インターロイキン13遺伝子の389位であって配列番号2で表される塩基配列の433位の塩基の多型G/Aのジェノタイプを決定する、請求項1に記載の方法。

【請求項6】
前記ロイコトリエンC4合成酵素遺伝子の前記多型のジェノタイプがAAであり、前記インターロイキン13遺伝子の前記多型のジェノタイプがGGであるとき、前記感受性を有すると予測する、請求項5に記載の方法。

【請求項7】
前記被験者が気管支喘息の患者である、請求項1~6のいずれかに記載の方法。

【請求項8】
Th2サイトカイン阻害剤への感受性の検査用のプライマーであって、
被験者が有する、ロイコトリエンC4合成酵素遺伝子のプロモーター領域の-444位であって配列番号1で表される塩基配列の1003位の多型を含む領域を合成するためのフォーワードプライマーである15以上100以下の塩基長のオリゴヌクレオチドとリバースプライマーである15以上100以下の塩基長のオリゴヌクレオチドとを含む、プライマー

【請求項9】
請求項8に記載のプライマーと、
インターロイキン13遺伝子の成熟インターロイキン13タンパク質の110位のアルギニンをコードする部位の多型であり、インターロイキン13遺伝子の389位であって配列番号2で表される塩基配列の433位の多型を含む領域を合成するためのフォーワードプライマーである15以上100以下の塩基長のオリゴヌクレオチドとリバースプライマーである15以上100以下の塩基長のオリゴヌクレオチドとを含む、Th2サイトカイン阻害剤への感受性検査用プライマーセット。

【請求項10】
Th2サイトカイン阻害剤への感受性の検査用のプローブであって、
被験者が有する、ロイコトリエンC4合成酵素遺伝子のプロモーター領域の-444位であって配列番号1で表される塩基配列の1003位の多型を含む領域にハイブリダイズする15以上100以下の塩基長のオリゴヌクレオチドを含むプローブ。

【請求項11】
請求項10に記載のプローブと、
被験者が有する、インターロイキン13遺伝子の成熟インターロイキン13タンパク質の110位のアルギニンをコードする部位の多型であり、インターロイキン13遺伝子の389位であって配列番号2で表される塩基配列の433位の多型を含む領域にハイブリダイズする15以上100以下の塩基長のオリゴヌクレオチドを含む、Th2サイトカイン阻害剤への感受性検査用プローブセット。
産業区分
  • 微生物工業
  • 治療衛生
  • 試験、検査
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
岐阜大学産官学連携推進本部では、岐阜大学における知的財産の創出・管理・活用のマネジメントをしています。上記の特許・技術に関心のある方は、下記問い合わせ先に整理番号とともにご相談下さい。


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