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黄鉄鉱の浮遊性を抑制する浮遊選鉱方法

国内特許コード P08P006159
整理番号 P2007-039 /L19-H011
掲載日 2009年2月20日
出願番号 特願2007-193202
公開番号 特開2009-028597
登録番号 特許第5188118号
出願日 平成19年7月25日(2007.7.25)
公開日 平成21年2月12日(2009.2.12)
登録日 平成25年2月1日(2013.2.1)
発明者
  • 広吉 直樹
  • 恒川 昌美
  • 青木 悠二
出願人
  • 国立大学法人北海道大学
  • 住友金属鉱山株式会社
発明の名称 黄鉄鉱の浮遊性を抑制する浮遊選鉱方法
発明の概要

【課題】鉱石に含まれる有価金属を含む硫化鉱物に対する黄鉄鉱の浮遊性を抑制し、高品位の精鉱を効率的に回収することができる浮遊選鉱方法を提供する。
【解決手段】鉱石に含まれる黄鉄鉱の浮遊性を抑制しながら高品位精鉱を回収する浮遊選鉱方法であって、前記鉱石のスラリーに、浮遊性の抑制剤として、チタン又は珪素とともに少なくとも2個の隣接したヒドロキシル基を有する芳香族化合物を含む水溶液を添加することを特徴とする。
【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


従来、採掘された鉱石から、非鉄金属製錬原料となる銅、ニッケル、鉛、亜鉛等の有価金属を含む硫化鉱物と共存する黄鉄鉱(FeS)、石英、長石等の脈石鉱物とを分離し、有価鉱物品位が高い精鉱を得るための物理的濃縮方法として、浮遊選鉱方法が広く採用されている。一般に、浮遊選鉱方法は、水を加えて調製した鉱石のスラリーに、起泡剤及び捕集剤を添加し、これに空気を吹き込み、発生した気泡上に硫化鉱物等の疎水性を有する鉱物を付着させ、気泡とともにスラリーの表面上に浮上した鉱石部分(以下、浮鉱と呼称する場合がある。)を回収する方法である。なお、浮遊選鉱に際して浮鉱として回収されなかった鉱石部分は、沈鉱と呼称される。



このような浮遊選鉱方法では、気泡上に、銅、ニッケル、鉛、亜鉛等の有価金属を含む硫化鉱物だけでなく、黄鉄鉱等の鉱石中の脈石鉱物も付着して、浮鉱として分離され精鉱に混入する。この中で、硫化鉱物である黄鉄鉱は、他の酸化鉱物からなる脈石鉱物に比べて、大きな浮遊性を有している。このため、浮鉱中に非鉄金属製錬原料としての価値が低い黄鉄鉱が多量に含有されると、精鉱中の有価鉱物品位が低下し製錬原料としての価値を損なう大きな原因となっていた。したがって、銅、ニッケル、鉛、亜鉛等の有価金属を含む硫化鉱物を浮遊選鉱方法で濃縮する際には、黄鉄鉱の浮遊性を抑制することが求められていた。



この解決策として、例えば、銅鉱石中の黄鉄鉱の浮遊性を抑制する方法として、浮遊選鉱時に、スラリー状にした銅鉱石のpHを10.5~12.0に調整することにより、共存する黄鉄鉱の粒子表面に水酸化鉄を生成させることにより、黄鉄鉱表面の浮遊性を抑制する方法が行なわれていた。
また、他の方法として、黄鉄鉱の浮遊性を抑制する抑制剤として、亜硫酸ガス又は亜硫酸水を用いる方法(例えば、特許文献1参照。)が提案されているが、この方法においても、亜硫酸ガス又は亜硫酸水を添加に伴うスラリーのpHの低下に対して、中和剤として石灰を添加しpHを11程度に維持することがなされていた。このように、従来の黄鉄鉱の浮遊性を抑制する浮遊選鉱方法では、スラリーのpHを上昇するための石灰が必要であった。



このような状況から、実操業でこれらの方法を採用する場合、石灰の購入、石灰貯留設備の設置等のコストが増加していた。したがって、pHを上昇することなく黄鉄鉱の浮遊性を抑制する浮遊選鉱方法が求められている。

【特許文献1】特開平8-224497号公報(第1頁、第2頁)

産業上の利用分野


本発明は、黄鉄鉱の浮遊性を抑制する浮遊選鉱方法に関し、さらに詳しくは、鉱石に含まれる有価金属を含む硫化鉱物に対する黄鉄鉱の浮遊性を抑制し、高品位の精鉱を効率的に回収することができる浮遊選鉱方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
鉱石に含まれる黄鉄鉱の浮遊性を抑制しながら高品位精鉱を回収する浮遊選鉱方法であって、
前記鉱石のスラリーに、浮遊性の抑制剤として、チタン又は珪素とともに少なくとも2個の隣接したヒドロキシル基を有する芳香族化合物を含む水溶液を添加することを特徴とする浮遊選鉱方法。

【請求項2】
前記芳香族化合物は、カテコールであることを特徴とする請求項1に記載の浮遊選鉱方法。

【請求項3】
前記鉱石のスラリーのpHは、抑制剤の添加後に3~5であることを特徴とする請求項1又は2に記載の浮遊選鉱方法。

【請求項4】
前記鉱石は、銅、ニッケル、鉛、又は亜鉛から選ばれる少なくとも1種の金属を含む硫化鉱物と、共存する黄鉄鉱及びその他の脈石鉱物を含むものであることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の浮遊選鉱方法。
産業区分
  • 混合分離
  • 冶金、熱処理
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
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