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2‘水酸基を修飾された新規人工RNA コモンズ

国内特許コード P08S000160
整理番号 A251P76
掲載日 2009年2月27日
出願番号 特願2006-510680
登録番号 特許第4805143号
出願日 平成17年3月2日(2005.3.2)
登録日 平成23年8月19日(2011.8.19)
国際出願番号 JP2005003459
国際公開番号 WO2005085271
国際出願日 平成17年3月2日(2005.3.2)
国際公開日 平成17年9月15日(2005.9.15)
優先権データ
  • 特願2004-060261 (2004.3.4) JP
発明者
  • 関根 光雄
  • 清尾 康志
  • 実吉 尚郎
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 2‘水酸基を修飾された新規人工RNA コモンズ
発明の概要 本発明の目的は、穏やかな条件で効率的にシアノエチルエーテルを構築する系、及び機能性官能基としての可能性を開拓し新規機能性核酸の創製に寄与することである。
本発明は、一般式(I)で表されるヌクレオシドもしくはそのヌクレオチド:
【化1】



(式I中、X及びYは同一または異なって、水素、置換基を有していてもよいシリル基、4-メトキシトリチル基、4,4’-ジメトキシトリチル基、又は一般式(II):
【化2】



(式(II)中、R1およびR2は同一または異なって、炭素数1から7のアルキル基を表すか、又は、R1およびR2が互いに結合して環構造を形成し、R3はリン酸の保護基を表す)を表し、B1は置換基を有していてもよいピリミジン塩基又はプリン塩基を表す。)に関する。
従来技術、競合技術の概要


化学的に合成されたオリゴリボヌクレオチド(オリゴRNA)は、遺伝子解析用のRNAプローブ、RNA医薬品素材(アンチセンスRNA、リボザイム、iRNAを利用した遺伝子発現制御)、人工酵素、アプタマーとして利用することが可能である。



2‘水酸基をメチルエーテル誘導体は市販されていることもあり、エーテル修飾体として汎用されている。しかしながらこの修飾RNAでは、遺伝子制御物質として用いる場合細胞内における酵素耐性の点で問題がある。一方、同様のエーテル型修飾としてメトキシエチルエーテル誘導体も汎用されている。こちらの化合物は、メチル修飾体と比較して酵素耐性の点で優れていると報告されている(非特許文献1)。しかし、それらの調製には、導入法や導入試薬に制限がつくためピリミジンヌクレオシド、プリンヌクレオシドに共通な合成法がないのが現状である。また、エーテル鎖中に存在する酸素原子の影響によりエーテル鎖の構造が制限されているためオリゴRNA合成の際、縮合効率の点で問題が生じる可能性が十分考えられる。



これらの問題点を解決するには、炭素数が3炭素程度でエーテル鎖中に酸素原子を含まず末端に電子吸引性でかつ親水性置換を有するエーテル修飾体の開発を行うことが有用である。



【非特許文献1】
VonPierre Martin, ヘルベチカ チミカ アクタ, 1995, 78, 486-504

産業上の利用分野


本発明は、2‘水酸基をシアノエチルエーテル化したヌクレオシド、ヌクレオチド及びそれらのホスホロアミダイト化合物に関する。これらの化合物は、核酸合成試薬としてまた修飾RNAとして各々用いることができる。

特許請求の範囲 【請求項1】
一般式(I)で表されるヌクレオシド又はそのヌクレオチド:
【化1】


(式I中、X及びYは同一または異なって、水素、置換基を有していてもよいシリル基、4-メトキシトリチル基、4,4’-ジメトキシトリチル基、又は一般式(II):
【化2】


(式(II)中、R1およびR2は同一または異なって、炭素数1から7のアルキル基を表し、R3はリン酸の保護基を表す)を表し、B1は置換基を有していてもよいピリミジン塩基又はプリン塩基を表す。)。

【請求項2】
2’‐O‐シアノエチルウリジン。

【請求項3】
2’‐O‐シアノエチルシチジン。

【請求項4】
2’‐O‐シアノエチルアデノシン。

【請求項5】
2’‐O‐シアノエチルグアノシン。

【請求項6】
N-4-ジメチルアミノメチレン-2’‐O‐シアノエチルシチジン。

【請求項7】
N6-ジメチルアミノメチレン-2’‐O‐シアノエチルアデノシン。

【請求項8】
N2‐ジメチルアミノメチレン‐6‐O‐トリイソプロピルベンゼンスルホニル‐2’‐O‐シアノエチルグアノシン。

【請求項9】
N4‐アセチル‐2‘‐O‐(2-シアノエチル)シチジン。

【請求項10】
N2‐ジメチルアミノメチレン‐2’‐O‐シアノエチルグアノシン。

【請求項11】
請求項1~10の何れか一項に記載のヌクレオシドの合成方法であって、炭酸セシウムとアクリロニトリルとヌクレオシド誘導体を合成原料として用い、t-ブチルアルコールの存在下又は非存在下で、2‘水酸基をシアノエチルエーテル化することを特徴とする、前記合成方法。

【請求項12】
炭酸セシウムをヌクレオシド誘導体に対して0.1~30equivの範囲で反応系に存在させ、アクリロニトリルに対して、0.05~30equivの範囲のt-ブチルアルコールの存在下に反応を行う、請求項11記載の合成方法。

【請求項13】
炭酸セシウムを用いる、請求項11又は12に記載の合成方法。

【請求項14】
20℃~30℃の温度範囲で反応させる、請求項11~13の何れか一項に記載の合成方法。

【請求項15】
反応時間が2時間~3時間の範囲である、請求項11~14の何れか一項に記載の合成方法。

【請求項16】
請求項1ないし10のいずれか一項に記載のヌクレオシドを含むRNAオリゴマー。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) CREST 医療に向けた化学・生物系分子を利用したバイオ素子・システムの創製 領域
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