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日よけおよびその製造方法

国内特許コード P09A014469
整理番号 1562
掲載日 2009年5月8日
出願番号 特願2007-034413
公開番号 特開2008-196254
登録番号 特許第5315514号
出願日 平成19年2月15日(2007.2.15)
公開日 平成20年8月28日(2008.8.28)
登録日 平成25年7月19日(2013.7.19)
発明者
  • 酒井 敏
  • 立木 秀樹
出願人
  • 国立大学法人京都大学
発明の名称 日よけおよびその製造方法
発明の概要

【課題】効率よく温度上昇を抑制することが可能な日よけあるいは放熱器を提供する。
【解決手段】4以上の遮光性を有する日よけ部または熱伝導性を有する放熱部を備え、前記日よけ部または前記放熱部が複数の三次元的なクラスターをなす。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


近年、都市化の進行に伴い、都市部の気温が郊外部と比較して高くなる、いわゆるヒートアイランド現象が深刻化している。ヒートアイランド現象により、夏期には都市部の居住性が低下し、また冷房が多用されて大量の電力が消費される。



ヒートアイランド現象を防止ないし抑制する従来の技術として、都市部の緑化や建物の屋上緑化が知られている。例えば、特許文献1は屋上緑化施工用パネルを開示する。この屋上緑化施工用パネルによれば、蒸散量が多く、一般にポットで植生される、いわゆるグランドカバーポット植物を屋上緑化に利用することが可能となる。



また、建物などの被遮蔽物を日射から保護するために、従来からルーバーやブラインドなどの日よけが用いられてきた。例えば、特許文献2は日光を遮蔽するためのブラインドを折りたたみ可能に構成した日よけを開示する。かかる日よけでは、折りたたまれたブラインドは庇として機能する。

【特許文献1】特開2006-204291号公報

【特許文献2】特開昭64-24990号公報

産業上の利用分野


本発明は、日よけ、放熱器、およびこれらの製造方法に関する。より詳しくは、温度上昇防止に役立つ日よけ、放熱器、およびこれらの製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
遮光性を有し、それぞれが遮光面を有する4以上の日よけ部を備え、
前記日よけ部が階層構造をもって分布しつつ複数の三次元的なクラスターをなし、
複数の前記日よけ部が立体的に配列することでクラスター内部の隙間である第1の隙間を形成するように第1のクラスターをなし、
前記第1のクラスター立体的に配列することで前記第1のクラスター同士の間の隙間である第2の隙間を形成するように第2のクラスターをなし、
前記第2の隙間は前記第1の隙間よりも大きい
日よけ。

【請求項2】
第1の方向の無限遠から見ると前記日よけ部が隙間なく配設されている、請求項1に記載の日よけ。

【請求項3】
前記日よけ部が全て同一の形状および大きさを有する、請求項1に記載の日よけ。

【請求項4】
前記日よけ部が互いに接している、請求項1に記載の日よけ。

【請求項5】
前記第1の方向から見ると前記日よけ部が重なり合いなく配列するように構成されている、請求項1に記載の日よけ。

【請求項6】
前記日よけ部は、該日よけ部がフラクタル構造をなすように分布する態様で、前記複数の三次元的なクラスターをなしている、請求項1に記載の日よけ。

【請求項7】
前記フラクタル構造のハウスドルフ次元が2以上でありかつ位相次元が1である、請求項6に記載の日よけ。

【請求項8】
iを2以上の任意の整数、kを2以上の任意の整数とし、
個の前記日よけ部により大きさが前記日よけ部のi倍である1番目のクラスターが構成され、
1≦j≦k-1を満たす整数jのそれぞれについて、i個のj番目のクラスターにより大きさがj番目のクラスターのi倍であるj+1番目のクラスターが構成されている、請求項1に記載の日よけ。

【請求項9】
第1の方向に垂直な平面への射影の面積が0とならない、ハウスドルフ次元が2以上でありかつ位相次元が1の自己相似立体図形を不動点として生成する、相似縮小写像族F、F、F、・・・、F(kは2以上の任意の整数)により写像G(X)=F(X)∪F(X)∪F(X)∪・・・∪F(X)を定義し、
ある立体図形(以下、基本立体図形)から始めて、Gをある有限回繰り返し適用して得られる立体を有限階近似立体フラクタル図形とするとき、
前記有限階近似立体フラクタル図形を構成する単位基本立体図形の形状および位置に対応して前記日よけ部が配設されている、請求項1に記載の日よけ。

【請求項10】
前記自己相似立体図形はシェルピンスキー四面体であり、前記基本立体図形がシェルピンスキー四面体の4つの頂点を頂点とする四面体の2面を少なくとも含む立体図形である、請求項9に記載の日よけ。

【請求項11】
iの初期値を1とし、第1四面体を4個(Nは有限の自然数)用意して、一辺の長さが2倍の第(i+1)四面体をなすように第i四面体を結合してiに1を加えるステップをN回繰り返して得られる形状をN次近似シェルピンスキー四面体とするとき、
N次近似シェルピンスキー四面体を構成する全ての第1四面体を構成する4面のうち互いに異なる2つの方向を向く面を全て遮光面に形成してなる日よけであって、
それぞれの第1四面体に対応する遮光面が前記日よけ部である、請求項1に記載の日よけ。

【請求項12】
前記自己相似立体図形は重六角錐フラクタルであり、前記基本立体図形は重六角錐フラクタルの8つの頂点を頂点とする重六角錐の面のうち、重六角錐フラクタルが隙間のない四角形に見える方向から見たときに見える面を少なくとも含む立体図形である、請求項9に記載の日よけ。

【請求項13】
複数の単位日よけからなり、
各々の前記単位日よけが請求項1に記載の日よけであって、
各々の前記単位日よけについて遮光性が最大になる向きが平行になるように各々の前記単位日よけを平面上に並べてなる、日よけ。

【請求項14】
前記平面が互いに平行である請求項13に記載の日よけ複数個を、所定の間隔で積層させてなる、日よけ。

【請求項15】
各層毎に遮光性が最大になる向きが互いに平行でないように構成されている、請求項14に記載の日よけ。

【請求項16】
塑性変形可能な板材の一部に切れ込みを入れて折り曲げることにより、N次近似シェルピンスキー四面体(Nは有限の自然数)の単位四面体を構成する4つの面のうち互いに異なる2つの方向を向く面を全て遮光面に形成し、それぞれの単位四面体に形成された遮光面を日よけ部とし、遮光性を有する4以上の前記日よけ部を備え、前記日よけ部が複数の三次元的なクラスターをなし、複数の前記日よけ部からなる第1のクラスターを立体的に配列することで得られる第2のクラスターを有する日よけを製造する、日よけ製造方法。

【請求項17】
平行四辺形の対向する2つの辺の中点を結ぶ2本の線の交点を重心とするときに、
平行四辺形の板材を用意するステップと、
前記板材を、i番目の平行四辺形の対向する2つの辺の中点を結ぶ2本の線に沿って対向する2つのV字型をなすようにそれぞれの中点および重心の近傍を残して切れ込みを入れることにより一辺の長さがi番目の平行四辺形の半分であるi+1番目の平行四辺形を4つ形成する処理を、iを1から始めて1ずつ増やしながらN回(Nは有限の自然数)だけ繰り返して得られる形状に整形するステップと、
前記整形された板材のi番目の任意の平行四辺形において重心を通って切れ込みを通らない対角線に沿って折り曲げることによりN次近似シェルピンスキー四面体の単位四面体を構成する4つの面のうち互いに異なる2つの方向を向く面を全て遮光面に形成した形状を形成するステップとを有する、
請求項16に記載の日よけ製造方法。

【請求項18】
平行四辺形の対向する2つの辺の中点を結ぶ2本の線の交点を重心とするときに、
平行四辺形の板材を4枚(Mは有限の自然数)用意するステップと、
前記板材を、i番目の平行四辺形の対向する2つの辺の中点を結ぶ2本の線に沿って対向する2つのV字型をなすようにそれぞれの中点および重心の近傍の近傍を残して切れ込みを入れることにより一辺の長さがi番目の平行四辺形の半分であるi+1番目の平行四辺形を4つ形成する処理を、iを1から始めて1ずつ増やしながらN回(Nは有限の自然数)だけ繰り返して得られる形状に整形するステップと、
前記整形された板材のi番目の任意の平行四辺形において重心を通って切れ込みを通らない線に沿って折り曲げることによりN次近似シェルピンスキー四面体の単位四面体を構成する4つの面のうち互いに異なる2つの方向を向く面を全て遮光面に形成した形状を形成するステップと
前記形成されたN次近似シェルピンスキー四面体の単位四面体を構成する4つの面のうち互いに異なる2つの方向を向く面を全て遮光面に形成した形状の頂点を互いに接合することにより、N+M次近似シェルピンスキー四面体の単位四面体を構成する4つの面のうち互いに異なる2つの方向を向く面を全て遮光面に形成した形状を形成するステップとを有する、
請求項16に記載の日よけ製造方法。
産業区分
  • 建造物
  • 加熱冷却
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2007034413thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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