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抗ヘルペスウイルス活性を有するヌクレオシド誘導体

国内特許コード P09S000221
整理番号 P2005-286-JP02
掲載日 2009年9月4日
出願番号 特願2008-510904
登録番号 特許第5070550号
出願日 平成19年3月30日(2007.3.30)
登録日 平成24年8月31日(2012.8.31)
国際出願番号 JP2007057206
国際公開番号 WO2007119624
国際出願日 平成19年3月30日(2007.3.30)
国際公開日 平成19年10月25日(2007.10.25)
優先権データ
  • 特願2006-111397 (2006.4.13) JP
発明者
  • 市川 聡
  • 藤室 雅弘
  • 松田 彰
出願人
  • 国立大学法人北海道大学
発明の名称 抗ヘルペスウイルス活性を有するヌクレオシド誘導体
発明の概要

式I:
【化23】

[式中、Rは、ヒドロキシ、C1-6のアルコキシ、ハロゲン、NR(ここで、RおよびRは、独立して、水素またはC1-3のアルキルである)、シアノまたはフェニルである]
で表される化合物またはその塩、および式Iの化合物またはその塩を有効成分として含有する、ヘルペスウイルス感染症を予防または治療するための医薬組成物が開示される。

従来技術、競合技術の概要


ヘルペスウイルスには、単純ヘルペスウイルス(HSV)、サイトメガロウイルス(CMV)、95%の日本人がすでに感染しているエプステイン・バー・ウイルス(EBV)、水疱瘡や帯状疱疹を引き起こす水痘帯状疱疹ウイルス(HHV3)、カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(Kaposi’s Sarcoma-associated Herpesvirus, KSHV)などが含まれる。これらのウイルス感染症の治療には、アシクロビルやガンシクロビル、インターフェロン等の抗ウイルス薬が用いられている。しかしながら、これらの抗ウイルス剤はEBVやKSHVに対しては有効ではなく、EBVやKSHV感染に対してはこれまでに有効な治療法は確立されていない。



EBVは、バーキットリンパ腫患者から単離されたウイルスである。EBVによる感染は一般には不顕性感染であるが、悪性腫瘍との関連性が示唆されている。臓器移植後のEBVによる日和見感染に対しては、有効な治療法がなく、免疫療法などが試みられている。KSHVは、カポジ肉腫の原因ウイルスである。KSHVによる感染は、感染細胞の癌化を引き起こし、特に、免疫抑制剤を使用しているヒトにおいてカポジ肉腫やリン腫瘍を発症することが知られている。このため、KSHV感染は、エイズ患者における日和見感染症のみならず、臓器移植において深刻な問題となっている。カポジ肉腫の治療に現在用いられている方法は、皮膚病変に対しては切除、選択された部位の病変に対しては放射線治療または凍結療法である。また、化学療法としては、固形癌のカポジ肉腫に対してはアントラサイクリン系の抗がん剤であるドキソルビシンが有効であるが,この治療法には、骨髄機能抑制や血液毒性等の重篤な副作用が伴う。



抗ウイルス活性を持つヌクレオシド誘導体としては、例えば、以下のものが知られている:AZT(抗HIV薬)Antimicrobial agents and chemotherapy 1987 31(2)274-280、アシクロビル(抗ヘルペス薬)Antiviral research 1984 4(3)99-117、BVDU(抗ヘルペス薬)Antimicrobial agents and chemotherapy 1980 17(1)8-12。しかし、これまでに抗EBV活性または抗KSHV活性を有する化合物は知られていない。



本明細書において引用される参考文献は以下のとおりである。これらの文献に記載される内容はすべて本明細書の一部としてここに引用する。これらの文献のいずれかが、本明細書に対する先行技術であると認めるものではない。

【非特許文献1】Antimicrobial agents and chemotherapy 1987 31(2)274-280

【非特許文献2】Antiviral research 1984 4(3)99-117

【非特許文献3】Antimicrobial agents and chemotherapy 1980 17(1)8-12

産業上の利用分野


本発明は、ヘルペスウイルス感染症を予防または治療するための薬剤に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
式I:
【化学式21】


[式中、Rは、ヒドロキシ、C1-6のアルコキシ、ハロゲン、NR(ここで、RおよびRは、独立して、水素またはC1-3のアルキルである)、シアノまたはフェニルである]
で表される化合物またはその塩。
【請求項2】
式Iにおいて、Rは、ヒドロキシ、C1-6のアルコキシ、ハロゲンまたはアミノである、請求項1記載の化合物またはその塩。
【請求項3】
化合物が、2-アミノ-9-(2-C-シアノ-2-デオキシ-β-D-アラビノペントフラノシル)-6-メトキシプリン、9-(2-C-シアノ-2-デオキシ-β-D-アラビノペントフラノシル)-2,6-ジアミノプリン、2-アミノ-9-(2-C-シアノ-2-デオキシ-β-D-アラビノペントフラノシル)-6-クロロプリン、および9-(2-C-シアノ-2-デオキシ-β-D-アラビノペントフラノシル)グアニンからなる群より選択される、請求項1記載の化合物。
【請求項4】
式I:
【化学式22】


[式中、Rは、ヒドロキシ、C1-6のアルコキシ、ハロゲン、NR(ここで、RおよびRは、独立して、水素またはC1-3のアルキルである)、シアノまたはフェニルである]
で表される化合物またはその塩を有効成分として含有する、ヘルペスウイルス感染症を予防または治療するための医薬組成物。
【請求項5】
式Iにおいて、Rは、ヒドロキシ、C1-6のアルコキシ、ハロゲンまたはアミノである、請求項4記載の医薬組成物。
【請求項6】
化合物が、2-アミノ-9-(2-C-シアノ-2-デオキシ-β-D-アラビノペントフラノシル)-6-メトキシプリン(1a)、9-(2-C-シアノ-2-デオキシ-β-D-アラビノペントフラノシル)-2,6-ジアミノプリン(1b)、2-アミノ-9-(2-C-シアノ-2-デオキシ-β-D-アラビノペントフラノシル)-6-クロロプリン(1c)および9-(2-C-シアノ-2-デオキシ-β-D-アラビノペントフラノシル)グアニン(1g)からなる群より選択される、請求項4記載の医薬組成物。
【請求項7】
ヘルペスウイルス感染症がエプスタインバーウイルス感染症またはカポジ肉腫関連ヘルペスウイルス感染症である、請求項4-6のいずれかに記載の医薬組成物。
産業区分
  • 有機化合物
  • 薬品
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2008510904thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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